このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

 

寝台列車

平成15年12月26日寝台特急「なは」大阪行。人生で2回目の寝台車体験でした。 前回が「ちくま」のB寝台、しかも中段だったのに比べると今回は同じB寝台でも個室! ソロですよ、ソ ロ (はぁと)
2階級(電ハネを加えれば3階級)特進だ。

狭いんだろうと覚悟を決めて乗ってみれば、 煙となんとやらは高い所、の精神で上段を予約したはずなのに実は下段の部屋だったという のはさておき、やっぱり狭い。 部屋に入ってドアを閉め、ベッドにあがりこんでみても・・・。
なんだか不思議と居心地が良い部屋に思えてきた。この部屋のサイズ、 押入れのような感じである。子供の頃のトラウマか何かで押入れというのは心地よいサイズなのだろうか?

室内の灯りも調節できるし、目覚ましもある。コンセントを使えばパソコンだって起動可能である。 窓も大きいし(下段だから)。ベッドに座って足をのばし、流れゆく車窓を眺めながらボーっとすごすのは 座席夜行には無い居心地の良さである。

しかしながら、料金は高い。6300円払えば今時まともなビジネスホテルだって十分に泊まれるし、 この日だってさっさと新幹線に乗ってしまえば今頃は家に着いている時間である。 車内設備にしてもはっきり言って何にも無い。ようするに利用価値が無いのである。 寝台特急の凋落を嘆く記事は某鉄道R誌で飽きるほど読まされてきた。 例えば同じ夜行便でもムーンライト九州には安さがあり、新門司からフェリーに乗れば、寝台特急と同じ位 払えばもっと良い部屋が利用できて、風呂も入れるし食事もできる。寝台特急には強調できるメリットが ほとんど見当たらない。酔狂や道楽でしか乗らない交通機関だ。

しかし、それにもかかわらず、姫路で下車した時は不思議と充実した気分で一杯だった。 もっとも、元々酔狂で乗っているところがあるから仕方が無いのだが、 「やっぱり、鉄道が好きだったんだ」と思わずにはいられない、そういう気分だったのである。


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