このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

 

プラモ雑感

正月3日。J新電機キッズランドT田林店の初売り。
ふらふらと、あまり買う気が無いままに立ち寄って、模型・プラモデル売り場をのぞいてみた。

しかしまぁ、なんやね。ゲームソフトや他のキャラクター関連商品売り場に比べて、 人が(要するに、お年玉を握りしめた子供が)少ないためなのか、自分を含めて いい年をした大人の姿が目立つ。
そんな店内でまずは定石どおりに鉄道模型。
年末年始どころか、昨年秋からの期間を含めて久々に模型売り場に立ち入った ので、色々と製品を眺めて歩くのが楽しみではあるのだが、改めて商品の棚を 見てつくづく思う。

最近、製品のバラエティが等比級数的勢いで増えていて、ついていけない。

もちろん、以前に比べて自分で集める情報量も減っているので余計にそう感じているのだろう。 しかし、である。マイクロエースを筆頭に、各メーカーの商品乱発ぶりの凄まじさはどうなのだろう。 しかもJR化後の新型車輌に限らず、国鉄時代に全廃されている車種まで百花繚乱の様相である。 ただでさえ車種が増えているのに加えて、年月日指定の「特急○○最終日編成セット」とか 「△□線塗装」とか、果ては「##$系試験塗装」に至っては、少し前まで ごく少数?の人が個人的に大手2社の製品を加工して手持ち車輌に加えていたような 代物。そんな模型車両が、(発売時期になら)手軽に手に入る世の中である。
あーあ GMが塗装済みで119系を出すなんて、いい世の中になったもんだ。
でも、こういうのばかり買っていたら、模型工作の技量なんてあったもんじゃねーな (←自分だってたいした技量じゃないくせに)。

数年前ならキハ185とかキハ187とか、喜んで買っていただろうに、 残念ながらマイクロエースのC63を最後に、新車購入が中断されたままの自分の模型事情では、 まだまだ再開にはほど遠く、羨ましい気持ち半分、空恐ろしい気持ち半分で指をくわえて眺めて いるだけである。
それだけでは悔しい?ので、トミーの新シリーズ、鉄道コレクションなる製品を二箱買って帰ります (これだって、昔の人は切り接ぎ工作で作っていたような電車である)。

 

まだ終わらない。

次は、プラモの王道、艦船模型コーナーである(戦車・飛行機・ガンプラ・車はよく分からないのでパス)。
某大和の映画の影響なのか、普段に増して、大和の模型が目立つ所に飾られているのを横目に、 積み上げられた1/700スケールの箱をチェックしてみる。
こちらも10年前に比べれば雲泥の差の品揃えである。
だいたい、昔はウォーターラインシリーズの日本海軍の軍艦以外は見かけなかったものなのに、 今では、ここにも、あそこにも、海自の護衛艦が!
でもね。
今回もっとも心を惹かれたのは、なんといっても海軍特設・特務艦艇の数々である。

だいたい、軍艦の名前なんてものは、漢字がぞろぞろと並んでいれば、並んでいるほど 格好良さげに見えてくるもんである。
例を挙げるとするならば、

「戦艦」よりも「弩級戦艦」

単なる「戦艦」よりも「高速戦艦」

どうです?
「航空母艦」よりも「水上機母艦」の方が、文字数が多いぶんだけ格好良く思えてきませんか?
ほら、水上機母艦 千歳とか、工作艦 明石とか、あとは、潜水母艦 迅鯨とか、 乙型海防艦なんてのもオツなものである

この例でいくならば、「特設水上機母艦 神川丸」なんて、大和・武蔵など足下にも及ばない。
あ、でも、神川丸とか能登呂のクラシカルな形態も良いが、 千歳・千代田の近代的スマートさも魅力的である(なんだか風向きが変わってきた)。
水上機母艦を中心に、睦月型、松型駆逐艦に海防艦の2〜3隻でも加えれば、 たちまちにして船団護衛部隊の完成である。ムフフフ・・・・ 

要は、名前についてはどうでも良くて、
(そんなことは無いぞ。任務だって立派なものだ。 こういう艦艇の重要性がもっと認識されるようになれば、 日本人の軍事オンチぶりも改善されるにちがいない)
46cm砲よりもデリックやカタパルトに惹かれているらしい(ああいうギミックは、変身ロボとかに似てる気がする)。

かくして新年一発目の模型屋巡検は、補助艦艇萌ぇで始まった。


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