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ここが、愛媛県大洲市にある十夜ヶ橋。 別のところでも述べたように、修行中のお大師さんが橋の下で野宿をしたと伝えられる場所である。 当時のお大師さんも橋を行きかう人の足音でよく眠れなかったそうだが、 現在の十夜ヶ橋も国道56号と松山自動車道の真下にあり、近傍にはJR予讃線(内子経由)も通っているので、 行き交う車や列車の音で安眠できる環境ではなさそうだ。
橋の下で1カップ50円の鯉の餌が売られていたので、 しばし魚たちと戯れてみることにした。
ところが、
餌を狙っているのは、鯉だけではなかったのである。
『俺はコイの餌でもお構いなしに喰っちまうハトだぜぃ』
もちろん鯉だって、黙っちゃいない
「なんだと コノー」
「ハトの分際で生意気だ!」
「うちのボスはホームベースだって埋めるぞ〜」
「引っこ抜くぞバカヤロー」
「ヤッチマエー」
「なんかくれろー」
「かもしころすぞコノヤロー」
「おーい、全員集合〜」
「奥歯、ガタガタいわせたるゾー」
「肱川の水は冷たいでー?」
「生コンもってこーい」
「早くクワセロー」
「エサ マダー?」
『あ!』 そのとき鳩が。
「ギャワー」
水面に落ちたエサに殺到する鯉の群まことに運命というのは、数奇なものであることよのう。
それはともかく恋のエサならば、むしろ自分で使いたい。
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