このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

 

凍(しみ)こんにゃく

ゴルフ場の支配人と年会費の件で相談しようと10時過ぎに出かけたが。天気も良く、それだけで行くのも面白くないので、すこし足を伸ばして、凍こんにゃくを作っている農家を訪れてみた。

この農家は、竜神峡大吊橋のある常陸太田市天下野(けがの)(昔の水府村)にある。特に看板を出している訳でもなく、分かりにくく、近くのJAで場所を聞いて行って見た。

 この人は、中嶋さんと言い、26年前に、途絶えていた凍こんにゃくを復活させようと、色々と失敗を重ねて、ようやく、作れるようになったらしい。

最近、テレビで時々、紹介されたりもし、インタネットでの販売も行われている。

着いた時は、たまたま、1台のバンが来て5,6名の男女が家の方に行って戻ってきた。

 その後自分も家のほうに行き、裏の田圃に一面にこんにゃくが干してあるのを写真に取ったりして、帰ろうとすると、男の人が来たので話しかけると、その人が中嶋さんであった。

 

       乾燥中のこんにゃく(水をかけて染込ませている)                 中嶋さん

  

干し始めたすぐのこんにゃく                   かなり乾燥が進んだこんにゃく

そこへ、奥さんも来て、お茶でも飲んで行ったらと言うので、甘えて、お茶をご馳走になっていると、先ほどの男女の内の若い二人が、やってきた。 

 昼からの作業の撮影をするのだという。何処の局?と聞くとスカイパーフェクTVだと言い、彼らも入れて、ご夫婦と5人でお茶を飲んで、しばし話す。

 26年前、始めた時は、誰もやる人は居らず、世界で自分達だけだったが、今は、太田の方で2軒ほど新しく始めたらしい。

 自分達は、年を取ったので、今は作る量は減らしていると言う。コンニャクイモは購入してくるとか。お幾つ?と聞くと80歳になったと言う。元気なのがうらやましい。

 ほしいもと作る風景が似ていますねと言うと、奥さんがほしいもを出してきて勧める。何でも実家が東海村だとか。でもそちらも今は、自分たちが食べる分くらいしか作らないんですよと言っていた。

なんとなくほしいもを作っているO君の作業場と似ている

 この辺は、昔は、こんにゃく、蕎麦,養蚕、煙草などでしたねと聞くと今でも煙草農家は数件あるらしい。子供の頃は「水府煙草」として有名だった。

 そんな話しをしていると、昼過ぎになり、こんにゃくを裏返す作業を手伝うおばさん連中も現れて、仕事が始まる。

  

昼からの作業開始                       現れいでたる撮影隊


そこへ、撮影の連中も現れた。たまたま、通りかかって、何を作っているんだろうと中島さんに聞くという設定である。


聞き役は、ボケと突っ込みの黒と白に外国人。

黒さんが聞く。

おじさん、なにしてるの?この石みたいのは何?

しみこんにゃくを作っているんだ

「しみ混浴?


「こんにゃくだよ


それって、おでんに入っている奴?それを田圃に並べてどうするの?」と言った会話で始まった。

 そこから先は、次のよう。

こんにゃくを凍らせて、田圃に並べる。天日で乾燥すると水分がぬけていく。

それをひっくり返し、また水をかけて凍らせる。そして、天日で水分を抜きまたひっくり返す。これを20日間ほど行うと水分が抜けた「凍こんにゃく」となる

 今は、年を取ったので、昔ほど沢山作るのはやめたと言っていたが、一回に作る枚数は、5万枚位である。

食べる時は、水に戻し、ゆでて軽く絞って水分を取り、切って、てんぷらやお煮しめなどさまざまな料理に使うという。

それを一つ購入

 また洗顔用にも使うと言う。この用途のこんにゃくは、「こんにゃくスポンジ」などという名前で他でも生産されているようです。

 

 さて、中嶋さん宅を離れて、まだ早いので、近くの竜神峡大吊橋まで足を伸ばす。

  

竜神峡大吊橋                     反対側(東金砂神社方向)

時期が時期だけにあまり客はいない。

一寸、周辺を眺めて、南下して、水府ゴルフ場へ。支配人に会い、ゴルフの休眠会員はどうすると言うと、11月までに申し込めば、1年はOKだという。

もう過ぎたので、しばらく今のままとして、そのうち、理事会もやりますから、そこでまたーーと言うので、当面、放置することにした。

ついでに半年振りに、ここの風呂に入る。入場者数は、毎年増え、5万人を大きく突破してきたが、まだ、風呂場までは手が廻らないという。

しかし、狭いがここは、ぬるぬるした鉱泉でよく温まる。

帰って2時過ぎ。まあまあの一日であった。

 

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