このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

 

お江戸 夏の風物詩(1)

 入谷朝顔まつりと下町の七夕祭り

 

地域毎 季節毎 色々な催しが行なわれるが 東京は江戸期の歴史を継続して この時期 夏越しの行事が多い。     

そんな中に朝顔市・ほおずき市がある。

都内では伝統のある入谷鬼子母神(真源寺-下谷七福の福禄寿)を中心とした言問通り『入谷朝顔まつり(7/6〜8)』浅草寺境内『ほおずき市(7/9・10)』で代表される。         

朝顔は名前の通り 日の出と共に花が咲くので 朝は5時からの店開きとなる。良いものは早い内に売れるらしい。   

言問通りの内側(鬼子母神側)は朝顔の露店が路地も含め 約100店 所狭しと並び“ご覧下さい”と声を掛ける。      

反対の外側は 縁日の露店(たこ焼き・焼そば・わたがし等々)が日光街道までの同じ長さに並んでいる。 

    

7/7:小雨の言問い通り(左:屋台 右:朝顔市)  7/8:今日は好天、少し進んだ辺り)

朝顔は奈良時代遣唐使によりわが国に伝来した由ですが、当時は種が貴重な漢方薬として珍重された由です。      

当初『阿佐加保』の字が使用されたが 朝に咲く事から朝顔と書かれる様になります。中国では種の事を牽牛子(ケンゴシ)と言い 花を『牽牛花』(ケンギュウカ)とも言われる事から牽牛星(=彦星)に関連付け七夕の前後3日間開催される。

朝顔が観賞用として広まったのは江戸期に入ってからの事で 江戸後期に下級武士が生活の糧として栽培したが 幕府崩壊と共に 入谷在の植木職が造るところとなり 品種の改良に努め 一千種ににも及ぶ様になりました。

しかし 入谷地区の市街化等で 明治と伴に略姿を消したが 戦後 昭和23年地元有志により【江戸情緒と夏の風物詩】として朝顔市が復活しました。その後下谷観光連盟が協力し 年々盛況となりました。   

   

露天の店先(2000円が相場)

  

お勧めですよ!!                    朝顔のひな壇

   

色々な朝顔:右はお高い

    

葉の形も違う               こちらは夕顔

私は朝顔1年草と信じていたが 2年草.3年草もある由。また咲く花は変わっても葉っぱは変わらない? 

真源寺は ご存知入谷鬼子母神のお寺だが 何故朝顔市のメイン会場なのか記載が無い。 想像するに復活時の有力者が真源寺の和尚さんだったのだろう? 

毎年3が日で40万人程の人出と言うからお賽銭・寺銭(失礼)も馬鹿にならない額と想像する。他人の財布を勘定しても始まらない・・・・。  

       

鬼子母神の境内

近くのかっぱ橋本通り下町七夕祭りが開催されており 風に吹かれ右に左に音を立てて揺れる 飾り物と正面のスカイツリーを見ながら、昭和通りから国際通りまで 1キロ余を写真を撮りながら進む。 

   

    

下町の七夕祭りとスカイツリー

今の飾りはビニール系の材質が使用されており 雨にも強い。大物は損傷の無い限り 来年も使用するらしい。       

子供の短冊には「本物の新幹線が欲しい」等我々の時代とは異にするものが多い。

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