このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |
海外旅行記(7) (ベネズエラ・ギアナ高地)(1) 2010年9月 月岡淑郎 まえがき ナイヤガラの滝、ビクトリアの滝、イグアスの滝は世界3大瀑布と云われており、小生、幸運にもこれらの滝を見る機会に恵まれた。その景観は何れも雄大で素晴らしいが、夫々特徴を持っている。 こんなことを考えていたら、ベネズエラにはエンジェルフォールがあって、その落差は979mで世界一との話が耳に入ってきた。 ギアナ高地とは、南米北西部のベネズエラ、ガイアナ、ブラジル三国の国境付近に亘って、標高2600〜2700mの100個以上もあるテーブル状の山々の集まりを指している。 エンジェルフォールに行くには飛行機を3回トランジットして、延べ24時間近くのフライト、それに長時間の舟の旅、それに山登と、かなり過酷な行程を踏まねばならないらしい。齢74歳の私に行くことが出来るか少し心配したが、結局行って見たい欲望にかられて行くことにした。 また、私が参加したツアーは、エンジェルフォールから更にエクアドルのキト、グアヤキルそれにガラパゴスにも回ると云う。その方面にも興味があったので、齢のことはさておき、完全に行く気になってしまった。添乗員を入れて一行10人の旅であった。こうして、2006年9月18日に出発した。 今回の旅は幸いお天気に恵まれ、しかも、見たものは全て目をみはるものばかりであった。体調も良く、人数も少なかったことから皆様とは家族的なお付き合いが出来て素晴らしく楽しかった。私が最高年齢者であったので、お父さんと呼ばれた。おじいさんと呼ばれなかったのが幸いである。
なお、ベネズエラとエクアドルの旅行記を一緒にすると長くなるので、本編では特に拠点となったカナイマ、およびエンジェルフォール、ユリの滝、カパックの滝、サポの滝などについて見た事、聞いたこと、感じたことを纏めたものである。ガラパゴスを中心としたエクアドルの旅行記は次回に譲る。 1.東京からカナイマへ エンジェルフォールに行くには拠点となるベネズエラのカナイマに行くのが一般的らしい。先ず、東京・成田からアメリカ・アトランタ乗り換えでベネズエラのカラカスまで約17時間、乗り換え時間を加味するとざっと20時間である。カラカスのホテルには夜中の12時過ぎに着いた。 セスナでの飛行機旅は面白かった。パイロットの後ろの席に座ったのでパイロットと話が出来たし、操縦席の前にはカーナビと同じようなナビがあって、ナビの地図上に飛行機の飛んでいく様子、目的地への方向、距離などが解る。しかもそれは取り外しが出来、目の前で見せてくれた。通常の飛行機旅ではこんなことはできない。パイロットは職務停止になってしまう。 飛行機はおんぼろで、窓は傷だらけのプラスチック製で、それに完全に閉まらない。シートベルトなんて付いているだけで機能は果たせない。エンジンだけは快調に回っていた。 それから、セスナ機には大きなスーツケースは詰めないので、スーツケースはカラカスのホテルに預かって貰った。エクアドルに行く時に受け取ることになっている。従って、軽装でセスナ機に乗っている。この状態で5日ほど過ごさねばならない。カナイマでの生活が気になる。 2.カナイマ・ワクロッジ カナイマ空港は飛行機一機分の細い幅で舗装した滑走路があるだけで、他は土をならした状態になっている。でも、セスナは静かに着陸したので安堵した。写真1はその滑走路を空から見た風景である。 右端の林の中に空港待合室やカナイマの部落がある。写真2はカナイマの部落とその付近の河川地帯を空から見たものである。左上端に見えるのが空港の一部、その直ぐ下から右にかけてカナイマの部落がある。部落は美しい河川に接していて素晴らしい景色だ。マイナスイオンの多い健康的な環境にある村のようだ。 写真3は空港の待合室で、屋根は茅葺で側壁は無い。待合室の中は土産物の店が少しあるだけである。到着、出発のゲートは無い。帰る時の話であるが、飛行機に乗る時の荷物検査は無かった。通常の空港に着いた時のイメージは全くない。空港に着いたとき、これでは泊まるところも凄く鄙びた所だろうなとちょっぴリ不安になった。 写真4はホテル内の風景である。 写真2で、空港の左手上部の河川に面した所である。このホテルはワクロッジと云う。確かに、ホテルなんて言うよりこの名の方が相応しい。茅葺の屋根の建屋が散在している。 茅葺の屋根のレセプションルームに行ったら、写真5,6に示した鳥がいて、人間が傍に行っても逃げない。 一方、ワクロッジの敷地内を散歩していると、写真7に示した大きな湖のような河に面した所に出っくわした。この河の名はカラオ河で、直ぐ先でカロニ河につながり、更に、それは130kmほど河下でベネズエラ第一の大河オリノコ川に繋がっている。目の前の河の向こうに沢山の滝見えた。カラオ河は左手方向に流れている。 写真8は写真7の左手部分を望遠レンズで撮影したものである。ギアナ高地の手前にはアチャの滝が見える。見事な景観である。ワクロッジは素晴らしい所に位置していることに気が付いた。喧騒な世間から離れて住むには格好の地である。 写真9は夕食の時に村の教会に行っている子供達が来て、村の歌を合唱している情景を撮影したものである。教会の子供達らしく、教会関連の歌も沢山混じっていた。そこまでは良かったが、その後、子供達が歌った歌のCDを販売し出した。ちょっと興醒めだが、子供達が真剣だったので一枚購入した。 ワクロッジは何だか面白そうである。ここを起点として近辺の観光をすることになる。 参考のため、写真10にベネズエラの地図を示した。カイナマは地図の右下である。 |
このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |