このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください


日暮里周辺 散策


その3(谷中の寺
ー1)

日暮里駅周辺-谷中の寺は大変多い。その1で紹介した日暮里西日暮里寄り(荒川区)も含まれる。


案内板に「谷中は寺院の屋根の下に町がある」と言われるくらいで70以上有るらしい。

一般的にお宮・お寺・ポスト等は 道を聞かれた時の目印になる筈であるが 少なくとも ここ谷中では道案内に寺は禁句である。

しかもお寺は同じ名前や一字違いが多い。名字の佐藤・鈴木の比ではない。

お寺には日蓮宗、浄土宗、真言宗等々多数の宗派が有るが谷中地区のお寺の大半は 池上本門寺が本山の日蓮宗である。今回は谷中5丁目の一部を中心に紹介したい。

御殿坂を上がった月見寺の前に人力車が2台ある。度々出かけるが客を乗せているのに会った事がない。

  

料金は時間6千円との事 浅草は時間15千円。やはり需要と供給の関係か? 谷中は坂道が多いのに真にご苦労な事だ。

本人曰く「好きでなければ出来ません」と 生活の糧になっているのか?心配になる。

七面坂と称する急坂は 説明書きにある様に延命院(日蓮宗)と坂下の宗林寺(日蓮宗)を結ぶ坂であった由。

         

しかし 何故宗林寺なのだろうか?手前に同じ日蓮宗の長明寺があり 坂ノ下には独立宗派(顕本法華宗)の本授寺がある。

現在の道は宗林寺より本授寺の方が低い位置にあるが・・・宗林寺の近くに澤あった由で今とは地形も異なるのであろう。長明寺では本堂建設の準備が進められている。


今日8億円もの投資をするとはお寺さんは何処から金が入るのか? 墓地を売れば濡れ手に粟だが 売る墓地がなければならない。

現墓地に100坪ものゆとりは無い、尤も古い墓地であるから 通路の縮小化・絶えた家系処理 等を整備する事で捻出出来るのかも知れない。永代供養の仏様もおちおち寝ていられない様である。

宗林寺萩寺とも称し参道は萩で覆われる。

  

寺の看板は萩と戦争の供出を免れた250年の歴史ある梵鐘浄行菩薩か。

   

少し進むと岡倉天心宅跡と日本美術院跡の公園がある。寺院とは異なった安らぎの場である。

   

左の坂に蛍坂の標識がやや斜めに建っている。今はコンクリートで固められた坂で 名前のイメージは全く無い。

坂之上に朱塗りの門の加納院。門の横から40m程の土塀がある。「景観形成に寄与された事をたたえます

  

 の「まちかど賞」プレートが貼られている。路地の突き当たりに趣味の店があり ここもまちかど賞が貼られている。


右手は谷中七福神の寿老人安置の長安寺である。丁度石榴が鈴なりに赤い未をつけていた。

            

朝倉彫塑館(都営)方面に進むと赤穂浪士ゆかりの寺が売物の観音寺、谷中には少ない臨済宗の海蔵院・

                           

霊梅禅院、日蓮宗の龍泉寺と続く。朝倉彫塑館は現在改修中で長期(2年程)の休館中である。

近くに幸田露伴の居宅跡がある。昔は五重塔が見えた住まいから今はスカイツリーが日に日に伸びて行く

   

  

     

住宅の表に銅版の「谷中名水」プレートあり古めかしいポンプが置かれている。

何回と無く訪れるが 寺の名前は覚えられない。冒頭に書いた様に寺が多く 逆に道に迷う事も多い。

 

 

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