このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |
東海村を自転車で
気温も下がったので、20inの折りたたみ自転車でどんなものかと、久慈川を越えて東海村に行って見ました。(08年初秋)
あちこち寄り道して、35km位。運動不足が祟り、最後は日立への坂を押して帰りました。
東海村と言えば、原子力、日立、ひたちなか、水戸など周辺の地域の住宅地と思っていたのですが、昔ながらの農村地帯が残っているのには驚きました。
いまや、美浦村と共に、茨城で2ヶ所しかない「村」です。
茨城に二つしかない村
細かい説明をしているとどうしても写真の枚数が増えてしまいます。今回は、アルバムを併用します。
そちらでスライドショーでみると大きな画面で見ることが出来ます。HPの写真は最小限としました。ルートに沿った写真はアルバムを見てください。
http://www.imagegateway.net/a?i=pmwjYBx0UJ
南高野駅跡から沈下橋へ
日立電鉄線が廃線になり、南高野駅前を通る道は、新しく久慈川に出来た橋を通る通勤道路となり、朝夕の通行量が増えました。
廃線後を真っ先に利用して交差点を広げたのです。
今の南高野駅の所 昔の南高野駅
この新しい橋ができる前は、245号、6号の国道の橋しかなく、後はその中間にある沈下橋が有るのみでした。ここはもともとは農道ですが、通勤にも使われてきました。
こんな下流の沈下橋は珍しいと思います。
沈下橋
東海の農村地帯から245号線へ
久慈川の東側には農地が広がって、稲作地帯です。典型的な耕地整理された地域で、 用水路は深く、冬は乾田となり、稲作時期にはポンプで水をくみ上げるのです。
したがって、昔からの生態系は壊れ、魚は減ってしまい、水鳥も多くありません。それでも幾つかの幅が広く、水が常時流れている用水路には、結構魚がいます。
東海村の水田風景
245号線に戻る途中に、阿漕が浦という湖があります。なんとなく、誰かがこじつけてつけたような名前です。三重県の阿漕が浦とは、伊勢神宮にささげる魚を取る所ですから。
ここの海側が日本三大虚空蔵尊の一つと言う村松の虚空蔵尊、その隣が茨城のお伊勢さんと呼ばれた大神宮です。
阿漕が浦
245号を進むと、東大原子力研究科、原子力発電所、原子力研究所などが並んでいます。原子力十文字と言われる所の先に「原子力科学館」と言う展示PR館があります。(この通りの展示館は、原電東海テラパーク、原子力科学館、アトムワールドと3つ順番にあります)
普段は客はすくないのですが、夏休みで子供連れが来ていました。
原子力科学館
村松晴嵐から虚空蔵尊へ
その少し先の国道横に「村松晴嵐」と言う石碑が建っています。その横の狭い道を原研に沿って海側に進むと、徳川斉昭が定めた「水戸八景」の内の「村松晴嵐」の碑があります。
まさにまわりは松林です。
村松晴嵐の碑
ここの階段を自転車を担いで下ると、虚空損尊の三重塔に出ます。丘の上の中々綺麗な塔です。
虚空蔵尊三重塔
ここからまた、階段を下ると虚空損尊の本堂に出ます。ここは、弘法大師時代から真言宗の寺で、佐竹の庇護もあり栄えたが、室町時代に戦火で消失。水戸藩時代も、佐竹派の僧侶とのいざこざがあったりしたが、水戸藩も庇護して大いに栄えました。しかし、明治になって門前の金貨からの火事で伽藍が焼失しその後再建されたものです。
この辺では、十三詣りと言い、13歳になるとここにお参りに来ます。小生も学童一同、遠足をかねてバスに乗り、お参りに見ました。
例によって三大虚空蔵尊の一つです。
虚空蔵尊本堂 大神宮拝殿
すぐ隣に、大神宮が有り、ここは伊勢神宮の分社で、水戸光圀が伊勢まで行かなくても良いようにと建物を寄進したとも言われています。良く分かりませんが、関東でのお伊勢講の拠点でも会ったのでしょうか?阿漕が浦というのもなんとなくーー
原研の港と向こうは常陸那珂火力
門前の道を下っていくと数100mはなれて2本の小川が生みに流れています。原研に近い方が、深く掘り下げられ、上流の農業用水が絶対にあふれないようになっています。
更に先の川は、今でも川まで降りて物を洗ったりした洗い場のあとなども残っています。
最初の川の近くの狭い松林の中の村道を進むと河口に出て、こんな所があったのかと思うような風景です。
しかし、川を渡る橋は工事中で、09年なで通れないと言うことで、ここを引き返しました。
川の向こうは常陸那珂火力(ここも東海村)
日立へ戻る
ここから戻って、少し、山側に進むと、また谷地を開いた水田地帯です。ここを抜けて、245号線にで、久慈大橋を渡るとお魚センターがあります。
この辺で、少し驟雨が来たので休んで家に帰りました。
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