このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

東海十二景(その2)

 今回は、国道245号線を南下し、途中から少し中に入り、白方溜蛍影白方公園)を経て、更に南下し、台地に点在する住吉社寒霜住吉神社)、稲荷社杉風稲荷神社)、冨士社晩霞(冨士神社)と回って国道6号から戻ります。

 この台地の方は、ひたちなか市那珂市に繋がっていくところで、ほしいも、メロン、西瓜、果樹などを作る農家があり、団地や墓地などが造られて来ました。

従って、平成3年に東海十二景が決められたとは言え、すでに決めた当時の面影が薄れて居る所もあります。

久慈川沿いの谷地や虚空蔵尊辺りとは違い、名所と言う所はないと言っても良く、なんとなく全村にくまなく名所を作るという辻褄合わせ的なところもあるようです。

 

東海十二景(その2)

 

 6.白方溜蛍影

  東海村は台地から谷地を通って流れこむ水で田を潤していた。当然、旱魃に備え、一定量の水量を流すための溜池が各所のあって、それを「」と呼んでいた。

ここもその一つで、現在は、調整池にポンプで水をくみ上げ、これを何段かにして公園とし、その横に細流を造って、蛍の繁殖が出来るようにしている。

    

白方の溜(下段)                               (上段)

池の横の高台には、植田宮(はんだ宮)と言う神社がある。神社の由来書によれば、和銅2年(どこに行ってもこの年が出てくる?!)平磯の地の巨岩が光を発してこの地を指し、ここの神を祭り、光圀の時、神か鏡を収めて詞殿を建造したという。祭神は豊受大神と言い、豊受大神宮とも称している。今年鎮座1300年の式年大祭をやるとかで、みこしの準備なども始めていた。

 中々羽振りの良い神社だと思ったが、原電などもバックについているらしい。

   

 溜の横の植田宮                             豊受大神宮とある

    

拝殿                                     祭りの準備の神輿

    

蛍の道                                      十二景の碑

 

 12.住吉社寒霜

  白方から、南に進んで右折して進んだ所に住吉神社がある。ここは、村の鎮守様といった雰囲気で大きさもさほどではない。ここも、祭りの準備を始めつつあった。

    

住吉神社                                   拝殿

 

十二景の碑

 1.稲荷社杉風

  更に西に進むとこの神社がある。拝殿正面の参道は、やはり鎮守様といった雰囲気だが、参道と平行して道路が通っており、これを拡幅した時作ったと思われる側面の門の方が立派である。十二景の碑も、門外の杉林の横にあった。道路を拡幅する前はどうだったのであろうか?

    

稲荷神社鳥居(こちらが正面)                          道路側の神門

    

拝殿                                  十二景の碑

 

 2.冨士社晩霞

  更に進んで、国道6号の近くにこの神社がある。ここの神域はかなり広い。参道がわの鳥居の注連縄も古く、なんとなく寂れた感じである。しかし、神社そのものは、前方後円墳の上に立っているようである。

神社の拝殿を過ぎて裏参道側に十二景の碑があり、この辺りは谷地となっていて、霞がかかる風情もあったらしいことも偲ばれるが、残念ながら、その先の岡は、住宅地となってしまっている。

    

正面の鳥居                              拝殿(塚の上にある?)

    

背面側の参道                             十二景の碑(ここにある)

 

背面側の参道の先が晩霞の舞台?

 

 今回まわった4箇所はいずれも神社関係であるが、東海村の南西部分は台地であり、景色の趣のあるような所は少ないが、更に開発が進んで景色も変ってきている。

欲張らずに八景でも良かったのではないだろうかと思った次第

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