このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

原子力関係展示館を回る

 東海村は、隣の那珂市大洗町などとともに、日本の原子力、核融合などの研究開発の拠点であり、また原電東海原子力発電所もあり、電力の供給地でもあります。

人類がエネルギーを使う以上、原子力エネルギーの使用は避けて通れません。東海村で日本最初の原子の火が点って以来、多くの原子力発電所が作られてきましたが、日本での原子力に関する事故はでのJOC臨界事故だけだと思います。

米国やソ連での事故のような発電所そのものの事故は起こっていません。ある意味では騒ぎすぎと言うのも良いものです。

 原子力関係のPRも電力会社を中心に行われており、主な原子力発電所には、ほとんど展示館が設けられています。

 東海村には、3つの展示館があります。東海十二景を回るついでに、これらも回ってみました。

いずれの設備も、末休みで親子連れが結構来ていました。

 

1. アトムワールド 独立行政法人:日本原子力研究開発機構東海展示館

 原子力開発機構はここ以外に次のような展示館を持っています。

(それぞれがリンクとなっているのでクリックすると見ることが出来ます。)

アトムワールド外観(左がサイクル館、右がファミリー館)

ここはサイクル館とファミリー館からなっています。

サイクル館は主として「核燃料サイクル」についてパネルや模型で説明し、ファミリー館東海村の紹介や、科学に触れるコーナーなどがあります。

 

核燃料サイクル工学研究所は極めて大きい

   

幻想的なウランガラス(古代より使われていた)              使用済み燃料をウラン、プルトニウム、廃棄物の分ける説明

ファミリー館の一部

2. 原子力科学館 (社団法人:茨城原子力協議会)

 ここの開設は古く、昭和41年です。当時、東海村が原子力開発で発展しようとしていた時、県が造った設備です。設備はあまり大きくなく、現在までの入場者が220万人といささか寂しい気がします。

原子力の基礎的な知識を得られるようにと言うことから発足し、2009年3月に常設展示場をリニューアルし、現在、J—PARC、農業への活用などの企画展をやっていました。



 

             原子力科学館外観


     

常設展                                        企画展

3. 東海テラパーク (原電ビジネスサービス株式会社)

ここは、原電の子会社の運営です、この会社は、原電敦賀発電所にも展示館を持っています。


       敦賀原子力館


テラパークには、シアター、コミュケーションホール、展示室、プレイランド、郷土品販売コーナーなどが設けられています。
発電所の付帯設備ですから、発電の仕組みなどの説明がありましたが、興味深かったのは日本最初の廃炉となったコルダーホール原子炉の処分でしょう。



    

                                      サッチャー首相来訪記念植樹(最初の原子炉は英国から)              

   

東海発電所                               原子力発電の仕組み(PWR型)

   

廃炉のやり方の説明

こんなコーナーも(下には郷土の工芸品)

この3つの展示館国道245号線に沿ってひたちなか市側から日立側に数キロmの間隔で並んでいます。この3箇所を見ると、原子力に関する基本的なことが分かると同時に、茨城県や東海村についての知識も得られます

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