このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |
かみね公園周辺の散策
日本三景から始まって、近江八景やら水戸八景、さらには東海十二景と来て、もうあるまいと思ったら、日立二十四景と来たもんだ。
幾らなんでもこれは多すぎるが、選定の基準は?と言うと、観光協会の資料によると次のようになっています。
2006(平成18)年7月 日立市では 特にすぐれた景観24ヵ所を「日立二十四景」として選定しました。
日立二十四景一覧 | ||||||||
区分 | No. | 名 称 | 区分 | No. | 名 称 | 区分 | No. | 名 称 |
自 | 1 | 伊師浜海岸 | 名 | 9 | 竪破山 | 産 | 17 | 大煙突 |
2 | 十王パノラマ公園 | 10 | 小木津不動滝 | 18 | 共楽館 | |||
3 | 小貝浜 | 11 | 御岩神社 | 19 | 日鉱記念館 | |||
4 | 小木津山自然公園 | 12 | 玉簾の滝 | 20 | 中里・里川発電所 | |||
5 | かみね公園 | 13 | 助川城跡公園 | 21 | 平和通りの桜 | |||
6 | 奥日立きららの里 | 14 | 諏訪梅林 | 22 | 日立シビックセンターとその周辺 | |||
7 | 河原子海岸 | 15 | 暇修館 | 23 | 日立セメントの索道 | |||
8 | 久慈浜海岸 | 16 | 泉が森 | 24 | 小平記念館 |
情報提供:日立観光協会
と有りました。
特に優れた景観と言う所にはいささか異論もありますが、今回は日立市を紹介する為に、かみね公園周辺を散策したので、まとめて見ました。
上記の表の中で、すでにこのホームページで紹介したものについては、赤い文字にしてあります。
かみね公園は、国道6号線を北上し、市街地から少し北の標高120mほどの台地の東南部分にあります。
上り口に、郷土歴史博物館、神峰神社などがあり、少し登ると遊園地、動物園、さらに登るとレジャーランド、市民プール、吉田正記念館があります。
この先を下っていくと、大雄院通りがあり、この辺りから、今はない日立鉱山の住宅地や商業地となり、今は武道館となってしまった共楽館(小坂銅山の康楽館とほぼ同じ造りの常設芝居小屋)が有り、さらに県道36号を上っていくと、大煙突、日立鉱山の跡地、日鉱記念館などがあり、山を越えると、奥久慈きららの里、御岩神社、そして国道349号線を少し常陸太田に戻った所に玉だれの滝があります。
これらを全て一日で見て回るのは、いささか強行軍だが、やって出来ないことはないかもしれませんが、今回は、かみね公園周辺のみを見て回りました。
まず、坂を上って頂上駐車場まで行き、ここにある吉田正音楽記念館に行きました。
ここは、2004年に開館した「異国の丘」「何時でも夢を」など多くの有名な歌謡曲を作曲した吉田正の記念館である。吉田正は、日立製作所の技術養成学校に入り、戦後、シベリアに抑留され、そこで作った歌が「異国の丘」で戦後は様々な歌謡曲の作曲で多くのベストセラーを出しています。
主なヒット曲
異国の丘
落ち葉時雨
町のサンドイッチマン
有楽町で会いましょう
夜霧の第二国道
潮来笠
いつでも夢を
再会
霧子のタンゴ
美しい十代
おまえに
壁面を埋めたレコードにジャケット
館内には、色々な電子機器で彼の音楽の再生、経歴なども聞くことが出来ます。
最上階は喫茶室となっており、ここから見た日立の夜景もは素晴しいのですが、今回は残念ながら昼間。
最上階から見たレジャーランドと日立の町並み
少しは金を取ればよいのに入館無料。 この隣がレジャーランドとなっているがこちらは設備の規模はいささか小さい。
ここから少し上ると、市民プール、日立ゴルフ場などがあり、ゴルフ場の入口付近に新田次郎の「煙突の見える町」の本となった大煙突の碑などがあります。
この辺りは、桜の季節は桜山となって美しい(以前行った時の写真)。
この先の急な坂道を下り、右折すると大雄院通りと言う明治以降、日立鉱山の採掘場に向かう道筋である。ここに日立鉱山が作った共楽館がある。
共楽館前の町並み 共楽館
これは、秋田の小坂鉱山と同じように、従業員の娯楽のために造られたもので、4000人の観客を収容できる廻り舞台を有する大劇場でした。
戦災の時、奇跡的に焼け残ったが、その後は武道館として使われてきた為、内装はすっかり換わってしまい、小坂の康楽館のような面影がないのは残念です。
中はすっかり武道館 由来(読みにくくて失礼)
ここから、海側に向かって、日鉱、日立製作所などの向上を横に見て下り、国道6号から再びかみね公園入り口へと向かい、南駐車場に駐車。
すぐ横が動物園だが、今、入口付近はかみね公園ふれあいプラザ(仮称)なるものを建設中で、遊園地の中を通り、動物園仮設入口に向かいます。
公園入口 遊園地の電車と小さい観覧車
ここは、65歳以上無料。顔をチラッと見ただけでどうぞ!?と言われるようになってしまった。
入口付近の象舎当たりは改造中で象は見えない。すでにチンパンジーなどの檻は、旭山動物園風に改造されていた。象、キリン、かば、犀、ライオンその他、アフリカ系の動物を中心に一応の動物がいる。上野動物園から北では、動物園は少なく、そこそこの規模と言えるでしょう。
のんびりかばの夫婦 フラミンゴの子供
虎は威厳があるがーー ライオンの夫婦はさっぱり
面倒くさい 旭山風チンパンジーの棲家
子供が小さい頃以来、何十年ぶりだが、昭和30−40年代の賑やかさはない。
小学生団体の見学も来ていたが、ウイークデイでもあった為、「爺婆+嫁(娘)+孫」と言う組み合わせが多い。さて、何人入場料を払うのか???
健康で暇な65歳以上から金を取っても文句はないだろうと思うのだがーー
丁度、昼になったので、中の売店で牛丼など食べました。
さて、動物園をざっと見て少し下ると左手が神峰神社であす。ここは、本来は遥拝所で拝殿と本殿は、神峰山頂にある。イザナギ、イザナミ命などが祭神。
水戸光圀が、このあたりの村の総鎮守とし、祭りなどもここを中心に行われるようになったとのこと。
ここを下っていくと、大きな碑に出会う。これは日立発展の基礎を築いた日立鉱山の久原房之介と日立製作所の小平波平の顕彰碑です。
「いまひとたびのーーー」と思わされる。
其処から少し下が日立歴史博物館である。ここも65歳以上無料。
色々な展示があるが、日立近傍の歴史の展示はよく出来ている。風流ものの模型やら、原子力発電所の模型まであります。
博物館入口 内部の展示(中々良く出来ている)
諏訪神社の神官像 第二次大戦での空襲跡
原子力発電所の模型まで
「ガラス工芸の精華(ガレから現代まで)」という企画展をやっていた。
(後記)
このようにかみね公園周辺には、色々な施設があります。高速代が安くなると、日立中央ICからも比較的近いのでうまくやれば利用客も増えると思われます。
常陸太田などと連携すれば、日立中央Cから来て日立南ICに抜けるのルートも考えられるでしょう。
アクセスを分かりやすくし、大いにPRし、春夏秋冬を繋いでのイベント、リピーターの創造などもう少し考える必要があると思われます。
動物園なども、小名浜、大洗の水族館に比べPRが少ないのが残念です。
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