このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |
今年もりんご園に(常陸大子周辺)
月待ちの滝から袋田の滝
10月の下旬になると、紅葉には少し早いが常陸大子のりんごの収穫のシーズンとなる。(富士などには少し早いが、多くの種類がこの季節に収穫される)
今年も、何時もの所に出かけることにしたが、昨年は福島県の棚倉や石川まで足を伸ばし、神社を見て廻ったが、今年は、ゆっくり出て滝を見ることにした。 幸か不幸か、昨日は大雨で、まだ天気は曇天、しかし滝の水量は多く楽しめるでしょう。
今回のルート(青線をリンゴ園から少し戻り時計回り)
日立方面から、349号線で旧里美村(平成大合併で今は常陸太田市)を通ります。途中、里美の生産物直売所でトイレ休憩、女房は野菜などを買いました。ここは、いつも大勢に人が通りがかりに野菜などを買っています。
さとみ生産物直売所
ここを過ぎて少し行き右折すると、山の中の1.5車線の曲がりくねった道となり、猪ノ鼻峠を過ぎると、小さな盆地となり、この一帯がりんごの産地です。毎年行くのは、追分りんご園という袋田方面に抜ける道路沿いの農家で、コンテナーで商売をしています。
追分りんご園 リンゴ園のりんご
ここは、様々な種類のりんごを生産しており、贈り物などに、何種類か混ぜて送る事が出来るので商売が繁盛しているようです。
ジョナゴールド 北斗 新世界 王林 福光 清名
その他、懐かしい紅玉もあり、大きさが数分の一のスイス乙女などと言うのもありました。
富士などが出来る11月中旬以降まで色々な品種を取り混ぜ、長く商売していくのでしょう。折角実がついても、傷などがあり店で売れないものでも、直売する、そして試食してもらう事で活用されています。
女房や娘が贈り物の住所など書いている間、暇なのでサンプルのりんごなど食い、周りを歩いています。ここの犬も梨園の犬と同じで、小生には良く慣れています。
リンゴ園の横に行ってみると、むかごが沢山あったのでもらってきました。今夜もむかごを入れた飯が食えそうです。
りんごも買ったので、少し戻り、北に向かいます。この辺は、谷間の山村と言う懐かしい風景ですが、わら屋根の無住の廃屋や耕していない田圃なども見られ、だんだんと人口も減っているようです。
しばらく行くと、「見落とし八景」の「月待の滝」と言う滝が有ります。
「見落と」しとは、近くの八溝川と久慈川の合流点に奇岩や淵が有りそこを見下ろすと言う意味の地名だそうで、それらの奇岩などを八景としたとの事。
月待の滝(向こうが子滝)
裏側に入る マイナスイオン
滝は、二筋に分かれ、水量が多いと途中の段に当たって分流して小さな子滝が現れることから安産、子育て、開運を祈る二十三夜講の場とされて来たとの事です。
横から簡単に裏側に入れるので「裏見の滝」とも言われています。マイナスイオンが袋田の滝の倍位もあるというのも売りになっていて、その日のマイナスイオンを計測して張り出しています。今日は雨上がりで水量も多く、一番奥の小滝も出来ていました。
この滝の近くで、水車で精米をやっていた人がいてそれが電動機になり、その後、廃業し、この地は荒地となっていたのを、「月待の滝もみじ苑」を開き、今は滝のそばで手打ちそばなどを食わせる店を作り、結構、繁盛しているようです。
丁度昼になったのでここの滝の見える2階のベランダで蕎麦を食べました。ここの親父は、蕎麦つくりを始めるのに山形で修行し、全国を食べ歩いて店を開いたと言うことですが、残念ながら味音痴の小生には、「腹減った!!蕎麦食った!!」と言うことで終ってしまいました。
飯も食ったので、ここからは娘に運転させ、少し北に進むと118号線との合流点でそこから南下し常陸大子の中心部を抜け、袋田の滝に向かいます。
袋田の滝は、ご存知、日光、那智と並んで「日本三名瀑」の一つです。四度の滝とも言い、4段に段があるからとも、西行法師が来て、滝のよさを知るには四季それぞれに四度見ないと本当の良さが分からないと言ったからとも言われています。確かに冬に滝が全部凍って氷瀑となった時も素晴しいものです。
昭和54年に276mのトンネルを通り、観瀑台から滝を見られるようにしましたが、今年の9月に、トンネルの奥から43m上るエレベーターが設けられ、新しい観瀑台ができ、今まで見ることが出来なかった上段の滝まで見られるようになったのです。
このため、土曜日と言うこともありましたが、大勢の観光客が来ていました。2基あるエレベーターは20分以上待ちです。
女房は、こんなに水量が多いのは初めてと喜んでいました。
滝川を右に見て トンネルの中
観瀑台からの滝(何時も逆光) 滝を読んだ和歌
吊橋 エレベーター待ちの列(2基ある)
合成した滝の全景 右が滝、左が下段の観瀑台
下って、吊橋をわたり対岸から戻りますが、新しく作った上段の観瀑台が見えないようになっていました。後、数週間で紅葉が映えるようになるでしょう。
思い出浪漫館 渓流の湯
ここから戻って、袋田温泉ホテル「思い出浪漫館」で温泉に入りました。ここは単純アルカリ泉です。渓流の横に露天風呂がありますが、いるのは自分だけ。ゆっくりと入ることが出来ました。
(後記)
福島県の矢祭山から大子、袋田辺りは奥久慈と言い、渓流と山の景色が素晴しい所が多い。こんにゃくなどの産地でもあり、こんにゃく粉を発明したのも水戸藩である。大子にはこんにゃく神社があり、一度訪れてみたいものです。
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