このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

惜別-名鉄7000系(パノラマカー)


犬山遊園にて

 

 1959年に名鉄の特急車両として、展望室つき「パノラマカー」という極めて斬新なスタイルで登場した7000系電車。当時のイタリアの特急電車「セッテ・ベロ」をヒントに開発され、「パノラマカーの名鉄」として全国に同社の名が行き渡った有名な電車です。登場から実に49年ですが、2008年12月26日をもって50周年を目前にして全車引退することとなりました。たいへん惜しい引退ですが、並みの鉄道車両は30年程度で引退するので永きにわたり活躍したといえるでしょう。やはり7000系が常に人気が高く名鉄の看板電車であった影響と思います。(もっとも名鉄ではつい数年前まで戦前の1937年製のおじいさん電車がバリバリ現役だったりしましたが)
 ワタシも名車の引退にはいてもたってもいられなくなり、2008年12月18日にお別れ乗車・撮影に行ってきました。最近はどこでも白やシルバー(ステンレス)の電車が多い中でスカーレットというのは強烈です。もちろん展望室も。高校生の頃に初めて乗車しましたが、その頃に帰ったような気持ちで楽しんできました。ではフォト・アルバムをお楽しみあれ。


名所・犬山橋をゆくパノラマカー 周辺は日本ラインと呼ばれる風光明媚な観光地 パノラマカーはアクセスにうってつけだった
また、「白帯車」が準急・急行運用によく似合う

こちらは知多半田から金山を目指す常滑線普通電車 逆富士形ヘッドマークも独特
 (豊田本町)
  
展望室以外でも大きめの窓、連続窓でガラスの箱の中にいるような錯覚 ちょうど側面の柱の部分にカーテンが取り付けられる配慮も


 新名古屋駅進入 走り続けて40余年、いまでもホームの大勢の乗客から羨望の的 ここにいればちょっとした優越感

展望室には速度計も(現在は1編成のみ) 展望以外にも乗客を楽しませようという配慮 なんでも液晶が全盛の中、LED式もややレトロ

  
(左)鳴海駅進入 看板路線である名古屋本線を、最後は普通電車ながら走り続けた(岩倉発東岡崎ゆき)
(右)スカーレットに浮き出る車番 この字体もとてもいい 


最前部が展望室になっているため、運転室はその上に 運転室からの展望もとても良さそう


夜の犬山線普通電車 ヘッドライトが4つも光って優等車両らしい 展望室はこのように大人気(江南)

特急電車通過待ちで数分たたずむ姿(布袋) う〜ん、しぶい!

●7000系 最終残存編成●  
7011編成 7011−7162−7061−7012
7041編成 7041−7082−7081−7042
7043編成 7043−7754−7753−7044
*7011編成は白帯車
*画像に写ってしまわれた方、大変失礼しました。人権などの関係には極力配慮しましたがパノラマカーという特性上、やむを得ない構図ですのでお許しを。

<名鉄モノレール、12月27日限りで廃止>
 今回は同時期に廃止となる、モノレール線(犬山遊園〜成田山〜動物園)もお別れ乗車してきました。子供の頃に見た絵本に、よくこのようなモノレールが描かれていました。だいたい家族で電車に乗ってモノレールに乗り換えて動物園や遊園地に遊びにゆく・・・というストーリでした。現在ではレジャーの多様化・核家族化・マイカー利用化でそんな光景は少なくなってますね。パノラマカーと共にまたひとつ「昭和の乗り物」が姿を消すこととなります。
 そういえばパノラマカー・モノレール共に白髪混じりの50歳すぎの男性ファンが子供のような喜んだ顔をしてはしゃいで写真を撮りまくったり乗車しているのが目立ちました。
    

 犬山遊園駅にて スノープロウのようなのが取り付けられている 



動物園にて 黄色い車両もあったんですね この駅はモンキーパークに直結、下車するには入園料が必要なためワタシが行った日はそのまま折り返す人が大半だった

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