East Mebon(東メボン)
西バライと対になっている東バライ(貯水池)の中心部に浮かぶように建設された遺跡。(東の水は現在は枯れている)時の王により建設されたシヴァ派の寺院で9年後にはプレ・ループも同王により建設されている。クメール建築の三大建築材であるレンガ・砂岩・ラテライトが使い分けられたり、木造屋根の痕跡などが残されているところもあり、それぞれの構造も変化に富んでいる。 遺跡はピラミッド型で、二重の壁で構成されており、周壁各4隅に置かれている象が印象的。内側の壁はそのままピラミッドの1段目を構成しており、その上に2段の基壇が重ねられ、そして主祠堂・経蔵がたてられている。
入り口正面。牛が当たり前のように横切っていった。
東以外の3面には偽扉が施されている。
写真を一緒にとってくれたお礼にドロップをあげました。
四隅にいる象。
Pre Rup(プレ・ループ)
東メボンの南約1.5kmのところにある。同様のつくりだがこちらのほうが壮大である。プレとは「change」、ループとは「body」を意味する。体を変えるとは、すなわち死者となることを意味する。 道端の露店
Sras Srang(スラ・スラン)
王様の沐浴のための池
Ta Prohm(タ・プローム)
仏教寺院とも病院だったともいわれている。後にヒンドゥー教の寺院に改宗されたも見られている。東西1000m、南北600mものラテライトの壁に囲まれた広大な敷地の中にあり5000人以上の僧侶や踊り子がここを祈りと生活の場としていた。この地の自然の力を明確にするために樹木の除去、修復、積み直しなど一切手を下さずに、置かれている。自然の驚異の中、その神秘的さを感じさせる貴重な遺跡である。熱帯の巨大なスポアンに覆われ、押しつぶされそうになりながらも寺院としての体裁を保っている。少しずつではあるが確実に崩壊している・・というか、自然と歴史が一体化しつつあると言った方がいいかもしれない。 巨大なスポアンの根の広がり
Ta Kev(タ・ケウ)
「クリスタルの古老」という意味を持つこの寺院はジャヤヴァルマン5世によって11世紀初頭に建設が始められたが、王の突然の死によって建設は中止となった。そのため、アンコールの寺院としてはめずらしく、彫刻がほとんどない寺院となっている。