このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

名松線

(2005年3月19日(土)撮影)

●名松線
JR東海▼松阪〜伊勢奥津 43.5km
 この名松線、「松」はすぐに松阪の松とわかるが「名」はどこの地名なのでしょうか。実はこの「名」は終点伊勢奥津から20km余り離れた名張の名なのです。なぜ名張かは名松線に以下の歴史があるからです。

 名松線は昭和2年松阪-名張間のうち、松阪方面から工事を着工。その後順次工事を進め、昭和10年には伊勢奥津までを開業しました。しかし昭和5年に現在の近畿日本鉄道が松阪-名張間に路線を完成させたため、名松線は建設の意義を失い名張までの工事は中断されました。

 この名松線、乗客が非常に少なく廃止の声もありますが、沿線の道路整備が遅れておりバス転換が困難なため、沿線住民の足として2時間に1本程度の列車が運転されています。また、伊勢奥津-名張間にはかろうじて1日3往復バスも運行しています。
松阪駅
 駅舎から一番遠い海側・近鉄寄りの5番線にたたずむ名松線の車両。
 伊勢奥津まで行く列車は1日7往復。
松阪⑤9:29
⑤12:32

(407C)
(406C)

10:42
11:16
伊勢奥津★★★★
★★
キハ11-108


 列車は伊勢奥津まで、ウォーキングに向かう乗客で賑わっていました。
伊勢奥津駅
 ウォーキングに向かう乗客がどっと降りると駅はひっそりとします。

 
 
 行き止まりを望むと、SL時代の名残、給水搭が保存されています。
 駅舎は真新しいものでした。

 
 給水搭とホームに停車する気動車。最後にSLが走ったのは1965年、以後はこのアンバランスな光景が40年近く繰り返されていることになります。

 
 松阪側の踏切からの眺め。

 
 雲出川が駅のそばを流れています。

 名張駅行きのバスがやってきました。名張行きの三重交通バスは1日3本しかありません。他に美杉村営バスが発着します。
 新しい駅舎。無人駅ですが、乗務員などのための詰所があり、折り返しの際の休憩に使うようです。

 
 34分間の滞在でしたが、ゆっくり周囲を見物することができました。
 伊勢奥津から松阪に戻ります。 

      

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