このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください


石仏の小径 いしぼとけのこみち


徳丸如意輪観音。「妙顔禅定尼」の銘がある、寛政時代の小型墓標石仏。若杉慧「石仏巡禮」の表紙にも登場しました。1970年代撮影



南都奈良 元興寺極楽坊 2006.11


ご存じ猿沢の池。元興寺極楽坊はここから南、徒歩約5分の所にあります。



元興寺極楽坊の境内。もとは飛鳥の地にあり、のち奈良に移されたとの由。屋根の一部には飛鳥時代の瓦が。もちろん日本最古です。




来迎印を結んでいることより、阿弥陀さまと思われます。背後には舟形石に五輪塔を浮彫にしたものが沢山並んでいます。



こちらも阿弥陀さまです。石は関西に多い御影石(花崗岩)と思われます。



こちらは阿弥陀さまを五輪塔に浮き彫りしたものです。年月を経て、石とは思えない柔らかな線が何とも。左下の「妙成(?)」の銘からみると、女性のお墓と思われます。



右手に錫杖、左手に宝珠を持つ、スタンダードなお地蔵さまです。



こちらのお地蔵さまは、舟形石の多宝塔に浮き彫りされています。短足で可愛らしい。



こちらは一つの石に、現世と来世でお世話になるお地蔵さまと阿弥陀さまを一緒に彫ったものです。右側には「道善」、左側には「妙善」の銘があり、その下に「逆修」とあります。おそらく仲の良いご夫婦のお墓で、先立たれた旦那のご供養に奥方が建立したものでしょう。



こちらは一つの石に三尊を一緒に彫ったもので、向かって右は錫杖を手にしたお地蔵さまですが、他の二体の仏さまが良く判りません。



ここは夏の桔梗、秋の萩が有名ですが、すでに萩の花も散り、黄葉していました。



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