このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |
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押ヶ峠の茅葺民家(おしがたお)
もう20年以上も前の写真を何気なく見ていると、そこに茅葺民家が2棟写っている。 写した頃はまだ茅葺民家に全く興味がなかった頃で、写真を見ても気にもしていなかった。 最近茅葺民家を写すようになり、急に気になりだし、今回他場所の撮影の帰りに立ち寄って見ました。 有りました。もう解体されているか、残っていてもトタン板で囲われていると思っていたのですが。 昔の写真では2棟写っていますが、残念ながら一棟は解体されていました。
左が20数年前の写真です。茅葺が二棟写っていますが、右の様に上側の一棟は解体されていました。 20年も過ぎると木々が伸びて見えなくなった部分も有りますが、静かな山里の風景は変わりません。背中が写っているのがご主人です。お話を伺うことができました。前回葺き替えをやってくれた老齢の職人さんが、 「わしゃあ、もう来んで!、あんたもやり方分かっとるじゃろうから、次は自分でやりんさい!」と言って別れを告げたそうです。 写っている手前の部分は最近ご自分で葺き替えたそうです。技術を持っておられるので、時々依頼されるそうですが、 「もう10年若けりゃやるが、もう危ないから上がれんよ!」とおっしゃっていました。 手前の茅葺はトタンで囲っていますが、住んでいた方が数年前に亡くなり、空き家になってかなり傷んできています。 「隣が傷んで崩れたら、もうワシ等も住めんけんね。子供らも帰ってこんし、もうワシの代で終わりじゃ!」 私も現実は十分に分かっていても、ものすごく寂しい話です。美しい日本よどこへ行く!
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