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私的沖縄食べ物辞典
ミミグァ
豚の耳をゆでるか蒸した物を千切りし、甘辛いピーナツバターで合えた物である。コリコリしてなかなかの珍味である。少量食べる分には美味しい。私はとても美味しいと言った為、おかわりにどんぶり一杯だされて食べるのに一苦労したことがある。尚沖縄には味付けをしていない甘くないピーナツバターが売られており、おもに料理に使っている。ピーナツバターと云えばパンにぬって食べる甘いものしか知らなかったので料理に使うと聞いてびっくりしたものである。ラフティ
豚の角煮。甘辛く醤油、砂糖、泡盛で柔らかく煮込んであり、油身のところなどとろけるほどになっている。ナカミ にこにこ食堂
豚もつの吸い物。臭い消しのため、生姜のおろしたものを入れて食べる。もつは細長く切られておりややかためである。東京辺りで食べるもつの煮込みほどは柔らかくない。味付けもくどくなく、おすましのようである。お祝いのある時などよく作られると云う。私が初めて食べた沖縄料理である。本土復帰前で首里城のところに琉球大学が有り、その裏のほうにあった下宿屋さんがやっていた食堂で食べたナカミ(中味)が最初であった。その食堂の名前はにこにこ食堂といってテーブルが3つ位の小さな店であった。初めての物を食べた店を覚えているのはここぐらいだけである。かなりインパクトが強かったのだろう。アシテビチ
豚足の煮込み。肉の部分はあまりなく、皮と軟骨とあぶらが多く食べ終わった後など、口の周りがあぶらだらけになっている。あまり上品には食べられない。これを食べると二日酔いしないような気がする。これは嫌いな人も多く、豚の足その物の形が嫌われている様である。ゴーヤ
ニガウリの炒め物(チャンプル)。大きいキュウリにイボイボが沢山付いた様な不思議な形をしており最近では東京のスーパーでも見かけるようになった。最初食べた時はやはり苦くて食べられた物ではなかったが、夏ばてによいと云うので何度か食べている内にあまり苦みは感じなくなった。今では美味しく食べている。炒め物以外では天ぷらなどでもよく食べられている。
ソーキ
豚のあばら骨のまわりの肉を煮込んだもの。よく沖縄ソバの具として使われ、ソーキソバと云えば有名である。名護の入り口のところに丸隆食堂というソーキソバが名物の店があり、名護に行った時はここのソーキソバを食べるのが楽しみであったが、店が大きく、新しくなり味が昔と変わったということである。チャンプル
野菜炒め。豆腐を入れるとトーフチャンプル、ゴーヤだとゴーヤチャンプル、もやしだとマーミナチャンプルと変化する。長崎のチャンポンが語源だと思うがチャンポンという別料理も有りよく分からない。チャンポン ハッシュドビーフ
もやしを中心とした野菜炒めにコンビーフと細かく切ったジャガイモが入っている缶詰ハッシュドビーフを一緒に炒め、甘辛いしょう油味にし、溶き卵でとじた物。野菜炒めと玉丼を一緒に食べた様な面白い食べ物である。私はこれが好きで良く食べたものである。ハッシュドビーフという缶詰外国製であるが別にビーフシチュウとよく似た料理も有りどういう関係にあるか分からない。ドルワカシ
田いもをつぶして味つけしたもの。スンシー
メンマと切り干し大根、豚肉の煮物。ソーミンチャンプル
素麺の焼きそば。少量の野菜とポーク(缶詰)を入れた焼きそば。台湾料理のビーフン炒めの様な物である。ねぎとそーめんだけを炒めたのが本当で有ると云う人もいる。素麺といえば冷やしてつけ汁で食べる事しか知らなかった私にはカルチャーショックであった。のびていないソーミンチャンプルを食べた事は少なく美味しいものを食べるのは難しいようだ。チャンプルー用のソーメンは専用の物が売られており、これは腰が強い様である。クブイリチ
豚肉と千切りにした昆布の炒め煮。昆布と豚肉の相性がこれほど合うとは思っていなかった。とても美味しい。ユシドーフ
豆腐を固める前の段階の豆腐だと云う。ラーメンのスープ風のつゆの中にユシドーフが入り刻みねぎと焼き豚風の物がのっている。酒を飲んだあとなど明け方近く、美味しい店に食べに行ったものである。これを置いている店は那覇でも何軒も無いように思う。ジーマーミトウフ
ピーナツで作ったトウフ。ごま豆腐みたいなものである。甘みのあるしょう油だれをかけて食べる。モーイトウフ
寒天と同じ様な海草に色々な具を入れて固めたもの。トウフヨー
豆腐のチーズである。かなり塩辛く楊枝などで少しづつ食べる。酒のあてとして最高である。かなりの高級品らしく私が飲みに行く店で置いてあった所はなかった。沖縄へ行った時など自分自身のおみやげとして買って帰る。チキアゲ
魚のすり身を油で揚げたもの。付け揚げの事。関東で云う薩摩揚げ。
那覇の食堂で 〔1〕
食堂のテーブルに置かれているものといえば、普通割り箸と相場が決まっているが、沖縄の大衆食堂では、昔懐かしい朱天の黄色に塗られた、箸が置かれていた。朱天の箸とは箸の手に持つ側の頭が赤く塗られた箸で全体は黄色になっている。
この箸、1回1回の使い捨てでは無く、洗って何度でも使うのである。省資源の面でいえば、まことに良いやり方であった。
現在では本土流に大半の食堂は割り箸に変わってしまった。スクガラス 平和通り
2センチ程度の小魚の塩辛。ガラスの瓶に詰められて売っており平和通り近くの市場でよく見かける。このスクガラスただ雑然と瓶に詰められている訳ではなくきれいに整然と詰められておりどうやって小さな魚を並べるのか不思議に思う。私が食べたスクガラスは豆腐の上に乗せられた物だった。豆腐と一緒に食べるとおいしいと云う事だ。何度か突き出しとして出され食べた覚えがある。ヒージャ サシミ
山羊の事。主にヒージャ汁として食べる。この汁の特徴は味付けがして無く水炊きの状態で出される。生姜と塩が別に出され自分の好みの味にして食べるのである。専門のやぎ料理屋があり食べるとすればそう云う店に行かなければ食べられない。他にヒージャ会というヒージャ汁を食べる会があり、海岸などで自分たちで山羊をつぶして食べる事もある。ヒージャの刺身という物がある。私は肉の刺身かと思ったが山羊の皮の刺身である。又、刺身と云っても生ではなく、火を通した物である。ナーベラ
へちまの事。比較的小さいへちまを味噌汁などに入れる。初めて食べた時はナスを食べていると思ったが、へちまと聞いて驚いた事がある。ナーベラの言葉の使い方としてよくおばあさんの胸をナーベラと例える場合がある。ターモ
田いも、水いもの事。里芋を大きくした様なもの。
スバ スバジョーゴ 丸隆食堂 岸本食堂
沖縄ソバ。沖縄風ラーメンとでも云えばよいのか分からないが、ラーメンとうどんの中間形といった感じである。九州ラーメンと同じく紅ショウガを乗せる。スープはしつっこくなくかつお出汁のきいたさっぱり味である。沖縄にはスバジョウゴ(直訳すればそば上戸)と云う人たちがいて、特別ソバにはうるさい人たちである。ソバの事を語りだしたらもうきりがない。どこそこの店がうまいとか、スープのうまさ、麺について、上に乗せる具についてなど話し出したら際限ないのである。私が覚えている店と云えば名護入り口の丸隆食堂、ソーキソバで有名。本部渡久地十字路近くの岸本食堂、ここは天然の木灰の上澄みでソバを打つ昔ながらの店である。沖縄ソバの本格派と云った感じである。ジューシー 北大東
チンヌクジューシ(里芋)
カンダバハジューシ(さつまいもの葉っぱ)
フーチバジューシー(よもぎ)
ポロポロジューシー
雑炊、おじやの事。中に入れる材料により、その名前の付いたジューシーとなる。里芋が入ればチンヌクジューシー、さつまいもの葉っぱならばカンダバハジューシー、よもぎならばフーチバジューシーとなるのである。又、ポロポロジューシーという物があり、これは柔らかいジューシーの事で、別に堅い炊き込みご飯風の物も有るという。私はサトウキビ刈りの手伝いで北大東島へ行った事があるがそこへ行く前、大東で食べるものといったらジューシーだけだと脅かされた事がある。行ってみたらそんな事はなかったが、食料難の昔の話だったのではないかと思っている。フーチバ (よもぎ)
よもぎの事。ヒージャ汁の中に必ず入っている。山羊の臭い消しにもなるし、健康にも良いそうだ。
ムーチ サンニン(月桃)鬼餅
もち米の粉から作った餅をサンニンの葉っぱに包んだもの。甘みがつけてある。ちまき風の物。さつまいもと混ぜる物もある。12月の鬼餅の日に子供の為に作られる。本来は旧暦でやるが、現在では新暦が多くなっている。子供の日に食べる柏餅やちまきと同じ様な物であるが時期が5月と12月で違うので関連性は分からないが、良く似ていると思う。
クブシミ
イカの一種。サシミで美味しい。生きている物を水族館で見た事があるがタコの様に丸こい感じでイカのスマートさを想像していたが違っていた。沖縄にいた時はほんの数えるほどしか食べていない。
グルクン ミーバイ シチューマチ
魚の名前。グルクンはアジの仲間で料理された物は赤い色をしている。よく唐揚げされた物が弁当などに入っている。ミーバイは種類は分からないが、名前が面白いの入れておいた。マチは鯛の様な魚でシチュウマチ、赤マチ、黒マチがある。よく寿司種になったりする。シチュウマチは北大東で生まれて初めて釣った海の魚なので良く覚えている。確か刺身にして食べた記憶がある。サザエ はまぐり チンボーラ ホーミ
沖縄のサザエを初めて見た時、あまりにも形が違うのに驚いた。トゲトゲがないのである。ただの三角錐なのである。海が荒々しくないので流される心配がなく、トゲが出来ないという事だ。本当なのだろうか。種類が単に違うだけな様な気もする。沖縄の砂浜でもはまぐりが採れるが大きな物ではない、シジミの様に小さい。何年も経てば大きくなるのだろうか。これも何か種類が違う気がする。沖縄民謡でウミヌチンボーラという唄がある。チンボーラとは貝の一種であるが男のナニの意味がある。又、男だけでなく女の方を意味するホーミという貝もある。もっともこちらは伊是名島だけの方言かもしれない。アンダンスー (油みそ)
油みその事。豚肉とみそを炒め甘みを加えた物。肉の入ったなめみそ。おにぎりに入れたり、そのままご飯と一緒に食べる。北大東島にいたとき名嘉さんのおばあさんが肉の代わりにツナ缶で作ってくれたアンダンスーも思い出に残っている。マース
塩。最近は自然食ブームでシママース(島の天塩)としてスーパーなどでも見かける。サータ
砂糖。砂糖キビから作られ、黒糖は沖縄名産。黒糖は糖蜜を煮詰めて固めたものだが固めるのに石灰を使うという。又、桶に入れて固めた黒糖は子供がなめたりするので表面に唐辛子を塗って子供の悪さを懲らしめたという話を聞いた事があるが本当だろうか。
サーターアンダーギー (砂糖てんぷら)
ドーナツ風のお菓子。東京でも売られており時々駅などで”げんこつドーナツ”として売られている。初めて見たときはどうしてここで売っているのだろうか考えてしまった。物産展で売られているのならば理解出来たが商品はサータアンダギーしかない。あちらこちらで何度か見ているのでそれなりに売れているのだろう。余計な心配をしてしまった。
ウージ 赤ガンサ
砂糖キビの事。甘蔗ともいう。最初”かんしょ”と聞き、甘藷の事だと思い違いしていた。甘藷は勿論薩摩芋の事である。赤ガンサとは茎が赤く食べるのに適度に柔らかい砂糖キビでおいしい。唯この砂糖キビは風などに弱くあまり植えられていない。赤ガンサのガンサは甘藷の八丈島方言の様だ。
ポーポー
沖縄風クレープ。国際通りの山形屋の裏に”ポーポーヤ”という屋号の店があった。文字通りポーポーを売っている店であるが店をいつも開いている訳ではなかった。売っているのを見たのはほんの数える程しかなかった。すぐに売り切れてしまうのだろうか。
写真はポーポーのミックス粉。名称はちんぴんとなっている。ヒラヤチ
沖縄風お好み焼き。大阪風の具沢山とは違い、いたってシンプルなものである。ねぎとツナが入っている位である。酒を飲んだ後、スナックで作ってもらうヒラヤチはおいしい。アマガシ
沖縄風ぜんざい。黒蜜のシロップの中に甘く煮た豆と茹でた麦が入っている。缶詰として売られている。カワブチ
小さめの柑橘類。皮が青い。
タンカン
皮がでこぼこした柑橘類でオレンジに近い味。シークヮサー
ヒラミレモン。かぼす、すだちの様なもの。最近ではジュースとして売られている。バンシルー
熱帯の果物。トロピカルフルーツ。ジーマーミ ピーナツバター
南京豆。ピーナツ。地面の中に出来る豆の意。復帰した頃は2合ビンの中に入れられて売られていたが最近はあまり見ない。ピーナツバターは和え物などの料理に使われる。甘みは付いていない。チューリップのポーク缶
ソーセージの缶詰。ポークランチョンミート。なぜか沖縄ではよく食べられている。もともとは軍用食だった様だ。東京ではなかなかお目にかかれない。輸入食品を扱っている店で無ければ置いてない様だ。
パパイヤの炒め物
熟す前のパパイヤの千切りと缶詰のツナを炒めたもの。スーパーなどでは千切りされたものが売られている。最初食べた時ジャガイモの炒め物だと思っていた。水イモの茎
沼地などで作っている水イモの茎の料理。湯がいた茎にだしをかけたもの。北大東でご馳走になったがさっぱりとしておいしかった。紅イモ
中身が赤いイモ。イモの中身は白か黄色と相場が決まっているが赤というか紫色になっている。最初見た時は腐っているのではないかと思った。しかし美味しいらしく人気が有るようだ。珍しいので送ってもらおとしたが生では検疫の関係か送れないらしい。八重山かまぼこ
かまぼこといっても板に付いたものではない。薩摩揚げである。八重山のものは美味しいと評判である。四角く板状の大きいもの、棒状で長いものなどがある。イカのすみ汁
イカの墨が汁のなかに入っている。当然汁は真っ黒である。おっかなびっくり食べてみるとなかなか味があって美味しい。ただ口の中も真っ黒になっている。イタリヤ料理でも使う様で美味しいのは確からしい。車エビ
沖縄県内各所に車エビの養殖場がある。本土産の端境期をねらって出荷するという。夏場の大きくなったエビは売り物に出来ないらしい。大きいエビのほうが高そうな感じだが車エビは違うらしい。知り合いに養殖の仕事をしている人いて、その人から大きくなった車エビを食べさせてもらったが味の違いはよく分からなかった。天ぷら おやつ
総菜風の天ぷら。ご飯のおかずとしても食べるが3時のおやつとしても食べる。天ぷら専門店の薄い衣の天ぷらではなく厚い衣の天ぷらである。焼きそば 沖縄ソバ
沖縄ソバの焼きそば。味付けは醤油である。おでん ソーセージ アシテビチ 葉野菜
ジャガイモ、大根、厚揚げ、ゴボウまき、ゆで卵などは変わらないがそれにソーセージ、牛スジ、アシテビチなどが入るとおでんも立派な沖縄風となる。そして葉野菜などもおでんの汁の中で軽く湯がいて出してくれる。すき焼き ハルサメ 玉子
町の食堂のすき焼き。牛肉と醤油の甘辛い味は同じだがシラタキの代わりにはるさめが入っており玉子は別添えでなく皿に盛られたすき焼きの中心に最初から掛けられている。サシミ 酢
沖縄で魚専門の魚屋さんは見たことが無かった。さしみやさんはあったが魚専門というわけでは無かった。そういう店では店の前にさしみとだけ書かれている小さな看板が出ていた。大抵は他の食料品も置いていた。仕事が終わった後など事務所でみんなと一杯やる時は大抵さしみを近所から買ってきたものだった。しょう油にわさび。これにまた酢を入れて食べる人もいた。ジャスミン茶 やかん
町の食堂に入るとテーブルに大きなやかんが置かれている。客は各自湯飲みを取りそのやかんからお茶を入れて飲む。お茶はジャスミン茶である。ジャスミンの香りがしていいものである。島バナナ
沖縄産のバナナ。モンキーバナナ。甘みが強く美味しい。稲荷すし (マチヤグァ)
三角の形をしている。しゃりを入れた入り口は閉じられていない。しゃりが見えている状態である。しゃりの量は多くおにぎり1個分位ある。マチヤグァでよく売られており、ガラスのふたの付いたケースに入れられている。そこから希望の数量だけ取ってもらう。マチヤグァとは小規模な個人商店で食料品とか雑貨などが置かれている。スヌイ もずく 本モズク 糸モズク
ぬめりのある黒い海草。酢の物にして食べる。天ぷらなどにしても食べる。本土のスーパーでも沖縄産のものが売られている。肉汁
大きめに切られた豚肉、大根、昆布などが入っている。味噌汁
食堂の味噌汁はどんぶりに入れられて出てくる。中の具は店により多少違うが必ず入っているものがある。それは玉子である。ミミクイ キクラゲ
中華料理にもよく使われる、キクラゲであるが沖縄ではミミクイという。和え物に使ったり、野菜炒めに入れる。チラガー
実際には食べた事はないが、那覇の平和通り近くの牧志公設市場のなかでよく見かける。豚の顔である。まるでお面か何かのようにな状態になっている。豚三枚肉の煮しめ
三枚肉のチャーシュウのようなものであるが、少し違うところがある。肉の外側にゼラチン質状のものが付いている。皮の下の部分かと思っていたが、聞けば、皮そのものだという。
アサーのお汁 あおさ
みそ汁あるいはおすましに乾燥したあおさを入れたお汁である。あおさというと粉末状のものしかしらないが、沖縄のものは自然のまま乾燥させたようだ。この汁、海の香りが一杯の汁である。味噌入り餅 ナットーウンス
甘辛い味噌味の餅。味噌は餅全体に混ぜ合わされ、茶色い色をしている。飾りにピーナツが十文字に四つ置かれ、模様のようになっている。チブル
かんぴょうのこと。チブルは方言で頭を意味する。フーイリチ
戻した”ふ”を炒めたもの。フーチャンプルーともいう。略して”フーチャン”という人もいる。沖縄の”ふ”は堅く、腰があり、炒めるように出来ている。山形のくるまぶに似ている。スルル小の刺身
キビナゴ いわしの一種。骨と内臓を取り去った身を半分に折り曲げて、皿にきれいに並べられている。波のような不思議な光景を作り出している。
那覇の食堂で 〔2〕食堂のメニューは大抵、壁などに貼ってある。チャンポン、ポークとたまご、チャンプルー、煮付け、肉汁、なかみ、おかず、てびち、さかな汁、カレー、みそ汁、そば、やきそば、すきやき、などと書いてある。いっけん単品のようだが、ご飯は頼まなくても付いてくる。ご飯はドンブリではなく、家庭でつかう普通のご飯茶碗にてんこ盛りにして出てくる。みそ汁などの汁ものは、お椀で無く、ドンブリに入れられて、その立場を逆転させている。
アヒルの汁
アヒルをぶつ切りにし水炊きしたもので塩味が付いている。生姜などが臭い消しに入れられている。お祝いの時などに良く食べられる。
ヤシガニ
西表島に行った時に聞いた話しで実際に食べた訳ではないがヤシガニも食べられるものと、食べられないものが有るという。食用になるものは茹でた時赤くなり、青くなるものは毒が有るという。シャコ貝
伊是名島の海岸でシャコ貝の貝殻が打ち上げられているのをよく見た。何か置物にでもなるのではないかと思って拾ってきたが、結局なんにも使わずどこかにしまい忘れたか、捨ててしまった様だ。石垣島の民宿で1,2度食べた事が有るが味の方はあまり覚えていない。テレピア
那覇の港近くの道路の側溝でテレピアが泳いでのを見たことがある。何処をどう伝わって来たのか生命力がある様だ。しかし沖縄に着た当時寒波があり首里の竜潭池にテレピアが大量に浮かんで死んでいた。寒さには特別に弱いらしい。このテレピア北大東の沼にも住んでおり、北大東にいた当時暇つぶしに釣りをした事がある。釣る人もいないのか竿を入れるとすぐにいくらでも釣れるという状態であった。釣った魚を唐揚げにして食べたが何とか食べられる。しかしさめた物は臭くて食べられたものでなかった。おかず
沖縄の食堂には”おかず”というメニュウがあった。内容は店により違い定食の意味に近いものであるが野菜炒めの店が多かったので最初の頃は野菜炒めの事が”おかず”だと思っていた。トゥナー
ツナの缶詰。色々な料理に使われる。肉の代わりとしてやそのまま食べたりする。特に変わった使い方をする訳ではないが良く使うので印象に残っている。弁当 アチコーコ アジクータ
復帰直前当時25セントで弁当が買えた。1ドル360円換算で90円。実際には円は自由化され円高で70,80円ぐらいだった。かなり安く感じた。弁当の内容はのり弁のようにご飯の上におかずを載せた小さめのもの。ほか弁のようにできたての温かいものを方言ではアチコーコという。味がしっかり付いたものをアジクータなどという。ステーキ
A1ソース ステーキハウス ジャッキー ステーツサイド ジョージ
波の上にステーキを安く食べさせる店があった。ジャッキーは雑誌にも紹介されお客さんが行列を作っていた。最初に行った店はそれほど混んでいないステーツサイドであった。スープ、サラダ、パンかライス、そしてステーキで1ドル50セントぐらいだったと思う。卓上には外国産のA1ソースが置かれ好みでそれをステーキにかける。ポークチャップ
一口大に切った豚肉、タマネギ、にんじんを炒めケチャップで味付けしたもの。タコス
波の上のジョージレストランのタコスが美味しかった。タコスとはメキシコ料理でトウモロコシの粉で作った皮に牛のヒキ肉に味付けしたものが入っている。レタス、トマトの薄切り、チーズなども入っている。大きな閉じていない餃子という感じである。波の上で初めて食べた。東京にも有るらしいが見た事はない。チリコーンカーン
豆をチリソースで煮た料理。西部劇などに出てくる料理がこれである。波の上のレストランには置いてあった。波の上は復帰前米国の軍人達が良く遊びに来た飲み屋街であったが復帰後は米国人の姿はあまり見かけなくなった。その代わりに増えたのは日本の観光客である。A&Wのポークテンダロイン
A&Wとはファーストフードの店である。この店のポークテンダロインはとにかく大きい。巨大な豚カツのハンバガーと思ってもらえばいい。これ一つでお腹一杯になってしまう。米国人向けのメニュウだったのか3年前(平成8年頃)に行った時にはこのポークテンダロインはメニュウから消えていた。コールスルー
キャベツの千切りを細かくしてマヨネーズであえてコーンを加えたサラダ。A&Wに置いてある。オキコの海賊ラーメン
沖縄の製粉会社オキコで作っていたインスタントラーメンである。復帰まえの一時期作られていた。ネーミングが面白かったので何時までも覚えている。ルートビヤー
サロンパスの臭いがするコーラ風の飲料水。ドクターペッパーと良く似た味。ベストソーダ
沖縄産のソーダ水。コーラ風の物もあった。コーラに比べたら値段が安かった。復帰後何年かしたら姿は見えなくなっていた。コーヒーシャープ
コーヒーショップの事であるが喫茶店の様な綺麗な店ではなく、どちらかというと食堂に近い。アイスティー
食堂などで飲むアイスティーにはシロップは付いて来なかった。ホットコーヒーなどに入れるシュガーをアイスティーに入れて十分にかき回して飲んでいた。外人も同じように自然な雰囲気でかき回していたのでアメリカ辺りでも同じなのかと思ってしまう。Aサイン
復帰前米軍が決めた飲食店の優良マークで店の入り口にA のマークが入った証書が飾ってあった。復帰後しばらくはそのまま残っていた。ボンカレー
首里坂下の大道近くのある小さな食堂でカレーを食べたら何処かで食べた様なカレーであった。それは紛れもなくボンカレーに違いなかった。スナックなどで ボンカレーを出す店はよくあったが食堂で出されたのは初めてであった。国際通りなどのお土産さんには昔のデザインのボンカレーがお土産用として売られている。なぜ沖縄でボンカレーなのか理由は分からない。オリオンビール
沖縄産のビール。名護に工場がある。県内の値段は本土のビールより僅かに安い。最近は東京あたりの酒屋さんにも置いてある事がある。値段は本土産より高かい様だ。
ハイトーン うるま バイオレット ロン
ポニー ピンク 777 シルバースター マックス東京64 スリーA
ケント ウィンストン
復帰前沖縄のタバコは民間会社で作られていた。製造されている銘柄も多く色々な名前のタバコがあった。復帰後専売公社に移管されたがロン、ハイトーン、バイオレット、うるまの4種類は引き継がれ製造していた。
ステーキハウスでコザの近くの泡瀬に外人がよくくる、ステーキハウスがある。席待ちで順番を待っているとき、案内の人からトランプのカードを渡される。ファミレスあたりでは名前を告げて待っているのが、普通であるが、ここでは渡されたトランプのカードで呼び出される。何かおしゃれな感じがした。
ここの料理の量は外人向けなのか、なんでも大盛り、ビッグサイズで食べるのに一苦労した。
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