このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

酔古ざつがく

石敢當を川崎で探す

 沖縄の街には石敢當が溢れている。本当に何処にでもある感じである。探し出すのに苦労はいらない。石敢當とは何であるか説明すると、中国から伝わった風習で丁字路や三叉路の壁に置かれているもので魔よけとしての意味がある。何でも魔物は曲がる事が出来ず突き当たりから家に入ってくるという。そこでそれを封じるためにこの石が置かれるのである。石敢當・石敢当などと書き、読み方は「いしがんとう」・「せきがんとう」などと読む。
写真上沖縄県那覇市にて
石敢當は沖縄や南九州に分布している風習だというが他の地域にもわずかではあるがあるようである。今回は東京に近い川崎で石敢當を探してみた。何年か前ラジオで永六輔が川崎の駅前に石敢當があると言っていたのを思い出し訪ねて見ることにした。しかしこれがなかなか見つからないのである。ようやくの思いで探し出した場所は駅前広場の中央の分離帯の先端付近に位置していた。ここは袋小路となっており人が通り抜けられるようにはなっていなかった。ここの石敢當は沖縄と関係があり、宮古島から送られたものである。昭和41年の台風被害にたいする救援の返礼として石敢當が送られた。写真中が川崎駅前の石敢當。
写真下の石敢當は同じ川崎市の生田緑地内にある日本民家園にあったものでこれもなぜか沖縄宮古島から来たものだという。これがどういう経緯でここにあるのか案内板にも書いておらずよく分からない。

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