このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

鉄道漫画

『鉄道』を題材とした、あるいは鉄道が出てくる漫画の紹介です。


◆『チャレンジ君』 荘司としお 弘済出版社

荘司としお氏の『チャレンジ君』は、かつて日本国有鉄道が総延長20000㎞を突破した事を記念して
全国キャンペーンを行っていた、『いい旅チャレンジ20000km』を題材とした作品です。全5巻刊行されています。

主人公速見真吾は、ひょんな事から『いい旅チャレンジ20000km』のキャンペーンを知り、
友人の角野学と共に国鉄線完乗を目指す事になります。
その旅の途中で、真吾は様々な事件に遭遇していきます。
謎の美女浅川礼乃、小暮エミとの出会い、そして、物語は意外な方向へ向かって進んでいきます。

余談ながら、発売当初はキオスクで良く見かけたものでした。
まぁ、弘済出版社から出版されていますから、当たり前といえば当たり前でしょうか。
ちなみに、全5巻揃えると、背表紙の下に『いい旅チャレンジ20000km』のシンボルマークが現れます。

最近、100円ショップのダイソーから、100円コミックとして1〜2巻だけ再刊されましたが、
『国鉄』を『JR』に変えてある上に、中途半端なところで話が終わっているので、
今ひとつの出来になっています。
どうせ再刊するなら、全巻再刊した方が話の筋も通ると思うのですが…。


◆『銀河鉄道999』 松本零士 少年画報社

松本零士氏の『銀河鉄道999』。言わずと知れた名作です。
機械の体をタダでくれるという星を目指し、
謎の美女メーテルと共に銀河超特急999号で旅をする星野鉄郎。
様々な星で様々な事を経験しながら、成長していく過程が描かれています。

かつて少年キングで連載され、全部で18巻刊行されました。

最近続編の連載が小学館発行のビッグゴールド誌で始まり、装丁を変えて21巻まで刊行されています。
以前の話は14巻までにまとめられており、15巻以降が新たに描かれた話です。
自分はかつてヒットコミックス版の全18巻を持っていましたが、新装版の購入に伴い手放しました。
今にして思えば、ちょっと勿体なかったかな、という感じです。

余談ながら、現在連載中のメーテルはちょっと気に入りません。
目の中にスクリーントーンは要らないと思うので…しかも、だんだん別人になっていくし…。


◆『名物!たびてつ友の会』 山口よしのぶ 白泉社

山口よしのぶ氏の『名物!たびてつ友の会』。全12巻刊行されています。
ストーリーは3部構成になっていて、1〜2巻は桜井聖人、3〜11巻は渡瀬昭彦、
そして最終巻の12巻は桜井いずみの3人をそれぞれ主役にしています。

鉄ちゃん趣味をベースに、汽車旅と各地の名物紹介を織り交ぜながら進んでいくストーリーは、
なかなかに飽きさせない仕上がりになっています。

ちなみに作者、なんとしても12巻で終わらせたかったそうです。
なぜなら、装丁が日本交通公社の時刻表よろしくの仕上がりになっているためで、
つまり、時刻表1年分をパロディーにしている訳で、なかなか洒落た話ではないですか。


◆『じょうばん線とわたし』 細谷修 講談社

細谷修(しゅう)氏の『じょうばん線とわたし』。全1巻が刊行されています。

タイトル通り、作者とその友人達と常磐線についての話が、
1話完結の形で全32話に渡って描かれています。
常磐線を走る電車内の人間模様から、沿線の地元民にしか分からない話まで…。

ちなみに連載は少女(?)漫画雑誌で、少女漫画らしくない話がまた異彩を放っていた事でしょう。


◆『チンチン電車の詩』 中沢啓治 汐文社

中沢啓治氏と言えば、原爆で被爆しながらも強く生きる少年を描いた『はだしのゲン』が有名ですが、
この作品は、原爆で被爆した人々の思いを通して、その悲惨さと平和を訴える作品です。

『電車バカ』と呼ばれる都電の運転手、善さんは、ある日フーテンの少年、実をひきそうになります。
身よりのない実を自宅に連れて帰った善さんは、二人で一緒に暮らす様になり、やがて本当の親子の様になっていきますが…。

『運転手はきみだ 車掌はぼくだ あとの四人は電車のお客 おのりはおはやく うごきます チンチン』

昔懐かしいチンチン電車に秘められた善さんの思い。
そして、実と出会った少女、友子の思い。
様々な思いを通して、戦争の悲惨さ、原爆、ひいては核兵器の恐ろしさを訴えています。


◆『駅弁ひとり旅』 櫻井寛/はやせ淳 双葉社

漫画アクション連載中の作品、『駅弁ひとり旅』
主人公の中原大介は鉄道旅行好きの駅弁好き。
結婚10周年に妻から貰ったプレゼント『日本一周鉄道旅行の旅』で、美味しい駅弁を巡る旅に出発。
まずは寝台特急富士に乗り、九州に向かいます。
今後、どう巡っていくのかが楽しみな作品です。


◆『駅前の歩き方』 森田信吾 講談社

モーニングに連載された作品。
ふらり降り立った駅前の味、その土地の『常食』ともいえる独特の味を、作家・花房徹とその担当・加藤の絡みで紹介していきます。
鉄分はやや(というより殆ど無いかな?)少な目ですが、旅の楽しみ、と言う意味で参考になる一冊です。


◆『鉄子の旅 プラス』 菊池直恵/旅の案内人・横見浩彦 小学館

昨今は女性の鉄ちゃんを指す『鉄子』という言葉がすっかり市民権を得たようです。
ひと昔前は、男性は『鉄ちゃん』、女性は『道ちゃん』と称して、合わせて『鉄道』などと言ったものですが。
もっとも、こちらは絶対数が少なかったので認知すらされていない様な気がしますが…。
さて、本編自体は一冊も持っていないのですが、番外編だけ購入してみました。
内容的には一般向けで良いと思いますが、横見氏のはしゃぎぶりがちと気に掛かります。
本編も興味はありますが、その辺がちとネックかも。


◆『鉄娘な3姉妹』 松山せいじ 小学館

月刊サンデーGX連載中の作品。
撮り鉄、乗り鉄、模型鉄の3姉妹が、生き別れの父を捜して旅をする、と言う話が繰り返されています。
もっとも、父の所在を知らないのは3姉妹だけの様で、その父は、と言えば、毎回旅の指示を送りつけてきます。
親父の趣味を姉妹に押しつけているようですが、姉妹はそれぞれに旅を楽しんでいる様で。
しかし、伝説の鉄『福音寺國鉄』とは…、名前からして四国松山ゆかりですなぁ。
でも作者は九州出身だそうです。名前が『松山』ですけどね


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