このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

わに絵本

『わに』が出てくる絵本を紹介します。

◆『ワニくん』シリーズ みやざきひろかず

みやざきひろかず氏の『ワニくん』シリーズは、『ワニくんのおおきなあし』を皮切りに、
毎回様々な出来事に対するワニくんの行動が笑いを誘う、とても楽しい絵本です。
現在10巻まで刊行されています。

また、あまり知られていない事ですが、1998年から1999年にかけて、
JR西日本が乗車マナーキャンペーンのキャラクターとしてワニくんを採用していました。
1,2ヶ月毎に1回の割で、ワニくんが色々な乗車マナーを絵日記の形で訴えかけるポスターが
駅構内等に貼られていました。
キャンペーンの終わりには、マナー絵本『ワニくんの○(GOOD)な一日、×(BAD)な一日』
希望者にプレゼントされました。
我が家にも一冊あります。

◆『ワニのバルボン』シリーズ とよたかずひこ

とよたかずひこ氏の『ワニのバルボン』シリーズは、動物園に通勤(!)する鰐のバルボンさんの生活を描いた絵本です。
バスで通勤するバルボンさん。つり革の持ち方(くわえ方)が何ともラブリーです。
全部で5巻刊行されていますが、この間にバルボンさんは結婚、そしてパパになっていきます。

とよたかずひこ氏の作品には、もうひとつ『でんしゃにのって』という絵本もあります。
女の子が電車に乗って出かける話ですが、最初に停まった『わにだ』駅から鰐が乗ってきます。
『くまだ』『うさぎだ』『へびだ』などの駅を過ぎ『ここだ』駅で女の子が降りるまでの話ですが、
何とも不思議で面白い作品です。

◆『ワニのスワニー』シリーズ 中川ひろたか

中川ひろたか氏の『ワニのスワニー』シリーズ。
ワニのスワニーとしまふくろうのしまぶくろさんとの掛け合い漫才状態になっています。
二人のお話と、それぞれの絵日記で構成されています。
スワニーよりもしまぶくろさんの方が妙に変で笑えます。
現在3巻まで刊行中。

◆『わにさんどきっ はいしゃさんどきっ』 五味太郎

五味太郎氏の作品、『わにさんどきっ はいしゃさんどきっ』は、
ワニが虫歯を治療して貰う為に恐る恐る歯医者さんに行く話です。
ところがワニは歯医者さんが恐い。一方、歯医者さんはワニが恐い。
双方がお互いを恐れながらも虫歯を治していく過程が面白いです。
もうひとつ、この作品の面白いところは、ワニと歯医者さんが全く同じ台詞を云いながら話が進んでいくところ。
画面の構成と話の進め方も相まって大変楽しめました。

◆『わにぼうのこいのぼり』 

こどもの日に、息子のわにぼうの為にお父さんわにが買ってきた鯉幟。
ところが、いきなりお父さんわにが鯉幟の真似をして『わにのぼり』を始めました。
わにぼうもその真似をすると、今度はお母さんわにまで…。
いつの間にやら、犬も、猫も、そして最後には町中の動物たちが鯉幟の真似を始めます。
高畠純氏の絵が可愛い一冊です。

◆『わにわにのおでかけ』 

こどものとも年少版の絵本です。
夜、眠れないわにわにが窓を開けると、みんなどこかへ出かけていきます。
わにわにが一緒についていくと、楽しそうなお祭りでした。
お祭りですっかりご機嫌なわにわに。家に帰ってゆっくり眠ったのでした。
布団を敷いて寝るわにわにはツボです。

◆『わにわにのおふろ』 

こちらも、こどものとも年少版の絵本。
わにわにはおふろが大好き。
お風呂に湯を張り、おもちゃを浮かべ、あぶくを飛ばし、シャワーをマイクに歌を歌い、
ゆっくり浸かった後はちゃんと体を拭いて上がります。
湯上がりにジュースまで飲んでるし。
ちなみに、あぶくを飛ばす時の擬音『ぷーぷーららら ぷーららら』は、一時期家内のマイブームでした。

◆『おやすみ、わにのキラキラくん』 

南国のとある島に住んでいる鰐のアリゲーくん。
ハンモックに寝転がって夜空を見上げると、そこにはわに座が輝いていました。
そのわに座の星達が舞い降りてきて、わにのキラキラくんになりました。
アリゲーくんとキラキラくんはとても仲良しになります。
そして夜空に帰っていったキラキラくん。
夜空でハンモックに寝転がっています。

◆『ワニのライルがやってきた』 

プリムさん一家が引っ越してきたおうち、お風呂場からなにやら不思議な音がします。
そこにいたのは何と大きなワニ。驚く一家ですが、このワニ、芸はするしお手伝いも大好きという不思議なワニ。
いつの間にかみんなの人気者になってしまいます。
そんなある日、届いた一通の手紙から事件が始まります。
ちなみにこの作品、アニメビデオ化もされましたが、現在は絶版との事です。

◆『KROKODIL KROKODIL』 

ナイル川のほとりにすんでいるワニは、ある日お洒落な女性の姿を見て、
自分もお洒落がしたいと思ってフランスはパリへ出掛けます。
ようやくパリへ着いたワニが訪ねたお店は、なんと鰐皮洋品店でした。
全編ドイツ語で書かれているのですが、絵で内容が大凡解るのは絵本ならでは、です。

◆『わにくん』 

こちらは『KROKODIL KROKODIL』の日本語版です。
ナイル川のほとりにすんでいるわにくんは、ある日近くを散歩していたお洒落な女性達の言葉を聞いて、
パリにあるというわにの店を訪ねるため、一念発起して旅に出掛けます。
ようやくパリへ着いたわにくんが訪ねたお店は、なんと鰐の皮を使った品物の店でした。
絵で予想した内容とは、当たらずも遠からずでしたが、微妙に違うのはご愛敬です。
それにしても、可愛そうなのはお店にいたソフィーさん。
逆上したわにくんにひと飲みにされるわ、身の回りの品物を持って行かれるわ…
わにくん、それでは強盗殺人ですがな。

◆『おかしなおかしなわにくん』 

南の国、ワニール川のほとりに住んでいるわにくん。
自分はわにだけど、わにじゃないかもしれないと思い、旅に出ます。
砂漠で駱駝のまねをしたり、鶏のまねをしたり、牛のまねをしてみたり…。
さらには、ジェット機のまねをして飛んでみたり、機関車のまねをして走ってみたり。
そして一人のおじさんと出会ったわにくん。一緒に生活するうちにすっかり仲良くなったのですが、
あまりにまねばかりするわにくんにおじさんが怒ると…。
余談ですが、訳文中の『にわとりと、わに』は見事な回文です。

◆『さるとわに』 

こちらはインドの寓話集を基にした作品です。
お腹をすかせたワニと、川のほとりに住むサル。
どうにかしてサルを食べようとするワニと、食べられまいとするサルの知恵くらべ。
こういう設定では、どうしてもワニが悪役にされてしまうのは仕方がない事なのかも知れませんが…。
ちなみにこの話におけるサルは、ブッダの秀れて機知の富んだ様を表したものであると、
はしがきに説明されています。
なるほど、インドの寓話ならではとうなずけますよ。

◆『どでかいワニの話』 ロアルド・ダール

絵本にしては珍しい、文庫版の作品です。
もともとは絵本らしい(?)絵本だったと思います。
思います、というのは、どこかで読んだことがある気がするから(笑)
昼食に人間の子供を食べようと画策するおどでかいワニ。
自らはとても利口だと自負し、よい作戦を考えていざ。
ワニが題材の絵本では、良いワニか悪いワニかどちらかなのですが、このお話は後者。
結末はちょっと可哀想な気もします。

◆『どうぶつサーカスはじまるよ』 西村敏雄

こどものとも年中向きの絵本です。
アザラシの司会で始まったどうぶつサーカス。
ライオンの火の輪くぐり、カンガルーのジャグリングにつづき、ワニが団体で出てきたと思ったらなにやら妙な動き。
出来上がったのは9匹のワニによるピラミッド。
他にもあるけれど、これだけで十分です(笑)。

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