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      9-8-03、NHK全国学校音楽コンクール、2008(平成20)年の感想3      (制作…09.1.3)


 ここでは、2008(平成20)年、第75回NHK全国学校音楽コンクールの感想を公開します。
ここでは各地の学校(東海3県以外)の自由曲の演奏の感想を書きました。

◎…金賞、 ○…銀賞、 ▲…銅賞  時間は演奏時間  人数は公式ページから抜粋

1、小学校の部 課題曲…この☆のゆくえ

○富山-4、富山県南砺市立福野小学校  自由曲…「おかあさん」  3:43 15人
  この曲を選んだのは小学校ではここだけ。1番は2部合唱でバランスはよかった。しかし、2番になってから3部合唱になり、
 そこで完成度の差が出てしまったか。最後のアカペラ部分がもっとよかったら…。 心こめて演奏していると思う。

 自由曲の選曲は悪くない。もっと自信ある声になれば更に上を目指せる。

○石川-4、石川県小松市立苗代小学校  自由曲…「Believe」(編曲…富澤裕) 3:49 35人
  富澤さん編曲だとNコンの規定時間ではやや速めのテンポになるが、ちょうどいい速さだと思う。
 小学生らしい演奏をしてくれたと思う。若干音がとれていないのと、声が伸ばし切れていないのは惜しかったか。

  第74回以降の参加となっているが、昨年より躍進している。これからも楽しみだ。

◎長野-5、長野県上田市立丸子中央小学校  自由曲…「信じる」  3:58 35人
  演奏順は不明。2004年の中学校の部の課題曲を小学生が歌うのにはびっくり。
 無理な演奏ではないとは思うが、雰囲気はもう少しあれば…。それでも十分県代表になってもいい演奏ではある。

 実力は県上位クラス。自由曲の選曲がよかったのであとはレベルアップを待ちたい。

◎長野-7、長野県飯田市立追手町小学校  自由曲…あそぶ神々 から「争い」  3:31 35人
  演奏順は不明。全国に進んだ南白石小学校に比べると強弱は今一歩だが、声はこっちがハッキリしている。
 また、ritなどはちょうど理想的。

 かつて全国金賞を取った学校だけにレベルは高い。県突破があっても驚けない。

○道南-4、北海道函館市立旭岡小学校  自由曲…「七色の輪の中に」  3:48 29人
  声のバランスがとれていて、雰囲気も素晴らしく感じた。途中の速いところもこなせていた。
 伴奏は途中で2回切れているがむしろそれがいい雰囲気に。ペースもこれくらいでいい。

 第71回以降の参加ではじめての銀賞、力をつけている。

▲宮崎-15、宮崎県宮崎市立生目台西小学校  自由曲…「お日さま」  3:50 35人
  3部合唱の曲を部分2部に変更。それでも名古屋市立大森小学校より完成度は上だと思う。声はさわやか。
 何か、大切に歌っているんじゃないか、と思えてしまう。 完成度はかなり高いと思う。

 最近出てきた学校だが、今年は銅賞と急激に成長している。県突破も十分ありえる。

・沖縄-11、沖縄県宜野湾市立嘉数小学校  自由曲…「ひろい世界へ」  3:20 30人
  沖縄県でこの曲を選んだのは3校あり、その中ではここが一番よかった。2部合唱のハーモニーがいい感じで、テンポも理想。
 息継ぎの位置が悪い箇所があったのが残念に思うが、レベルとしてはいいんじゃないだろうか。

 まだ力不足といった感じも能力は秘める。成長を待ちたい。

▲茨城-5、茨城県かすみがうら市立下稲吉東小学校  自由曲…「この地球のどこかで」  3:46 32人
  ハーモニーなど、どれをとっても言うことがないし、テンポもゆったりで雰囲気がある。
 この曲の演奏としては最高だと思う。

 他の有力曲をおさえての銅賞は実力の証。来年が楽しみになったが、難しい曲に挑んでもいいかも。

・広島-13、広島県尾道市立田熊小学校  自由曲…「With You Smile」  3:46 29人
  最後の繰り返しの部分省略。ハーモニーはもうひとつだが、声に関しては自信をもった演奏だったと感じた。
 最後はもうひと工夫できたかも。

 「響く歌声」と合唱に力を入れている。これからが楽しみだ。

◎青森-10、青森県五所川原市立五所川原小学校  自由曲…「七五三の写真」  3:58 22人
  今年この曲を選んだのは2校。こもり気味の声だが、ハーモニーが素晴らしく、落ち着いた演奏。
 さすがに声の大きさか。少人数で県大会突破はさすがに思う。

 ここ最近出てきた学校で、早くも青森県で無視できない存在に。

▲静岡-1、静岡県伊豆の国市立韮山小学校  自由曲…「ふるさとの風」  3:46 35人
  この曲はこの学校だけが演奏だが、伴奏したのは作曲者なので、オリジナル曲だと思う。若干無理な声を出している感じがする。
 もう少し低い音の曲だったら無理はないと思う。ハーモニーは今一つだがこれからでは。

 6年生有志による演奏。こういった感じで参加してくれるといい。

◎神奈川-2、神奈川県横浜市立中沢小学校  自由曲…「生きる」  3:57 35人
  演奏順不明。1999年の高等学校の部の課題曲だが、まさか小学生が歌うとは…。制限時間に間に合うかと思ったが、
 実際、中盤はかなりハイペースだった。現状ではこれ以上は望めないと思う。

 今年はブロック突破はならなかったが必ず盛り返してくれるだろう。

・神奈川-15、神奈川県相模女子大学小学部  自由曲…ひかる地球 から「ひかる地球」  3:10 17人
  演奏順不明。かなり落ち着いた声で入ったのが好感。完成度は上々ではあるが、サビはもっと盛り上がってもいい。
 やはり17人では少ないか。おしまいの部分はよく頑張った。

 小学部は男子も入れるが、演奏そのものはとてもよかった。神奈川はレベルが高いがいずれは受賞も。

▲高知-3、高知県高知市立小高坂小学校  自由曲…心の歌 から「やさしさを信じて」  3:47 28人
  かなり完成度が高い演奏に思う。声に芯が通った子がいたのもあるが、力強さを感じる。ハーモニーも声質がうまくかみあってかなりのもの。
 第3区間はまだ改善できると思う。第4区間(分岐なし部分)はひと声がハッキリしすぎたか。

 銅賞だったがもっと上とも思われる。実力は示したし来年は高知県代表もある。

・鹿児島-8、鹿児島県鹿屋市立吾平小学校  自由曲…「風の招待状」  1:28 27人
  この曲を選んだのはここだけで、自由曲も最も短い。ハーモニーはかなりいいが、少し声小さいか。
 もっと強弱をつければ雰囲気も出るだろうと思う。

 久々の出場だっただけに仕方ない。これからに期待したいところ。

○香川-9、香川県高松市立太田南小学校  自由曲…「マイバラード」  3:43 35人
  中学校で演奏するものより少し高いが、これも分岐はない。ただ、演奏完成度は非常に高い。
 強弱はあと少しだが、最後のritは極端に遅い。雰囲気がすごく出ている。

 かつて全国銀賞をとっている学校。自由曲は難易度ではないというのを示しただけにこういった学校が増えてほしい。

・秋田-5、秋田県能代市立第四小学校  自由曲…「虹」  3:48 26人
  2006年の中学校の部の課題曲。後半部分省略。さすがに小学生ではまだ難しかったか、バラバラとしていた。
 ただ、伸びしろはまだ見込める曲、演奏でこれからに期待。ソロはよく頑張った。

 さすがに自由曲は難易度が高かったか。もう一度同じ曲で挑んでほしいところだが。

・熊本-6、熊本県熊本市立帯山西小学校  自由曲…「COSMOS」  3:28 28人
  アルトに芯の通った子がいて、それが目立ったか。ソプラノとアルトの声質が合わせると微妙。
 ただ、元気よさに関しては文句のつけようがないと思う。

 かつて全国上位までいった学校(と思う)。熊本もレベルが高いが崩せるとは思う。

・京都-6、京都府綾部市立志賀小学校  自由曲…「野に咲く花のように」  2:24 19人
  歌詞分岐なし。ユニゾン区間は元気よさがいいが、合唱部分はハモリがもうひとつか。
 声はしっかりと出ていていい。

 自由曲は難易度が低すぎたがこういった演奏は個人的に好きだ。

・京都-9、京都府京都市立藤ノ森小学校  自由曲…「なぎさ道」  1:45 8人
  わずか8人だが、声はなかなか出ている。声は軽いのは人数的なもので仕方ない。
 2番はもっと人数がいればもっといいように思う。 感じ的には低学年が多いかと思うが。

 人数がもっと増えてほしい。そうすればもっと幅が出てくるのだが。

▲宮城-3、宮城県栗原市立若柳小学校  自由曲…「白い花」  2:32 18人
  出だしはよかったが、分かれるとちょっとバラバラ感が…。アルトはちょっと弱いか?
 「高い」と「強い」はアルトがのびてしまったのが…。テンポのメリハリはよかった。

 宮城県のレベルは非常に高く苦しいがいずれは食い込んでも。

・大阪-6、大阪府茨木市立太田小学校  自由曲…「セピア色になっても」  2:40 15人
  この曲を選んだのはここだけだった。出だしが落ち着いていて、その後も落ち着いた感じ。しかも、強弱はしっかり入れてきた。
 前半はなかなかよかったが、後半はかなり高い声。ここが苦しかったかも。アルトはかなり弱かった。

 少し人数が少なかったか。しかしレベルは及第点にある。

・兵庫-2、兵庫県神河町立長谷小学校  自由曲…「アメイジング・グレイス」  3:19 28人
  1〜2番は斉唱で、ここは元気よさ、しっかりした演奏が目立つ。3〜4番は部分2部で声も高くなる。
 2部に分かれるとすこしバラっとしてしまった。 雰囲気は伝わってくる演奏をしていた。

 全校生徒28人という小さな学校だが全員で挑んだ。思い出作りに来年以降も参加してほしいと思う。

○島根-1、島根県松江市立宍道小学校  自由曲…「さんご礁の島」  3:50 33人
  雰囲気がとっても伝わってくる出だし。ハーモニーもかなりよいが、声がハッキリしないところがあってそこは気になった。
 3分くらいからはしっかりまとめてきたが、まだ改良の余地はあると思う。

 しっかりといい演奏ができたと思う。金賞とはそう差はないか。

○島根-5、島根県雲南市立吉田小学校民谷分校  自由曲…「小さくても大きい」  2:42 10人
  新曲だが、この曲はここだけだった。10人だが力強さは負けていない。しっかり声が出ているようだ。
 ソプラノがかなり頑張った印象。もう少し人数がいたらもっと上だったかもしれない。

 全校生徒10人と非常に少ないが、2004年以降毎年参加している。廃校にならない限り島根県代表になっても不思議ない。


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