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山梨県道34号線 祝橋旧道                              


 2013年 9月27日 訪問

えっと

久しぶりの更新です。

 

今回は学科の友達と行った

林道最高峰・大弛峠を目指す旅の途中に偶然見つけた

山梨の旧道です。

 

場所は、甲府盆地の東側の縁にあり

中央道・勝沼ICから塩山方面に抜ける道の旧道である。

 

付近には、上町という街道由来ばりなばりの宿場の交差点や

ワインがただ飲みできるぶどうの丘など果樹園の風景が広がっている。

 

そんな甲州街道の宿場を南北に貫く歴史ある道の旧道というか旧橋です。

 

 

 

 

 

 

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↑こんな綺麗な橋見つけたら、車止めるっしょ(笑)↑

編集 全 T樫

 

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  東京から中央道を西に突っ走り男4人を乗せたサンバーは、今回の旧道の旧橋に北詰に到着した。というよりも大弛峠を目指している途中渋い橋が右手に見えて急停車したわけである。画像は南を向いており。画像左に伸びる道が旧道である。画像を見て分かるように、ここは甲府盆地の東側の縁であり、左側(東方面)に山が迫っている。この橋も川が甲府盆地の突入する直前の段丘面に架けられている。

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  旧道を進んでいく。幅員は、1.8車線程度で普通車なら離合できるレベルだ。旧橋は、なるべく地形を尊重すべく山の縁をギリギリに通り、川に対して直角で交差するという、昔ながらの美しい線形で橋にアプローチする。ただ一般的には悪い線形だろう。例の如し新橋は滑らかな曲線で、一昔前なら土木のタブーと言われていた、曲線の橋を架けて究極まで、滑らかで走りやすい線形となっている。

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  川の段丘が近づいたところで右に、がっとカーブして旧橋である三代目祝橋に入っていく。なかなかわくわくする瞬間だ。橋の幅員は1.5車線程度になりしぼめられる。明らかにボトルネックとなっている構造だ。ただそれが好きなのだが(笑)

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  逆光で分かり辛くなっているが、新旧橋の比較である。旧橋の欄干は橋と一体化したデザインで、一体型の親柱など美しい意匠を感じる。後述するが橋の路面中央を貫いている構造物は水道管である。水道管のデザインもなるべく旧橋を尊重すべく合わせて造られているのが素晴らしい。

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  橋の中央を貫く水道管上にこの祝橋の説明文があった。要約すると〝広域水道の水道管を通すために、この旧橋を保存した〟という旨であった。このような渋い橋が保存されるのは幸いである。また、新橋が歩道を完備していないなら分かるが、新橋が両面に歩道を完備いるのにも関わらず、旧橋は、水道管機能だけでなく、歩行者も進入可能にしている点が素晴らしい。このような美しい土木近代遺産は残してもらいたいものだ。ただあんまメジャーになると行く気が失せるが・・・(笑)

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  うん。なかなか高い。

 甲府盆地の際の段丘だけあってなかなかの高さを誇る。欄干が低いのでなおさらスリルを感じる。うん。たまらない〜〜

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  橋の途中で記念撮影。撮影は畳である。画像を見ると分かると思うが、幅員、欄干、水道管の関係は、このようなスケールで配置されている。橋上の雰囲気は、ただただ歩きやすい、なんも変哲もない橋という印象だ。やはり橋というものは土手から見て楽しむものなのかもしれない。それにしても穏やかな日だった。

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  橋の南詰に到着した。画像の通り旧道は、橋を渡り終えると右にカーブをしながら緩やかに登り新道と合流する。なかなかの段丘地形のため、橋を渡り終えると、穏やかな平地が広がっているのがギャップを感じて面白い。画像右側の欄干に銘板のようなものが取り付けれているが、訪問時は気づかずにスルーしてしまった。なお画像右に切れ込みがあり下に降りることができる(次の画像参照)。

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  おお〜〜〜

 美しいっすね〜〜やばいっす。やはり橋は眺めて楽しむものですね。なかなか御茶ノ水の聖橋にしている気がする。欄干の一体感しかりすべてが美しい。惚れ惚れしちゃいますな。部材がごつごつしたトラス橋も好きだが、滑らかなコンクリートアーチ橋も素晴らしいっすね。画像を見てもらえば、段丘面に橋が架かっていることが分かるだろう。

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  新橋と旧橋の対比である。新橋は、どこでもあるような無機質な桁橋で、三径間で川を跨いでいる。ただ、どちらも現役であるのが素晴らしい。

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  再び旧道敷きに戻り、新道との合流地点を目指す。ただ画像の通り橋を渡ると、すぐに合流地点が見えてくる。付近一帯は果樹園が広がっており、いい匂いが漂っているので存分に山梨感をひしひしと感じることができる。なんとなく福島にも見えるな

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  新道との合流地点を振り返って撮影。新道は、滑らかな線形でなにごともないかのように、段丘を跨いでいる。もちろん旧道は画像右の道である。という訳で、新道を渡りサンバーに戻り旧道訪問を終了した。この後、男4人は林道最高峰の大弛峠に向かい、その後、男4人でほったらかし温泉に入浴した。夜景が綺麗でおすすめである。尚、この画像撮影時、道路の写真を撮っているので果樹園のおじさんに変な目でみられた(笑)

 

 2013年 12月18日編集

編集 全 T樫

 

完結

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