このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |
豊島橋付近 旧早稲田通り 旧道
2014年 11月15日 訪問
マウスここにおいてスクロールするのおすすめします。
なにせヤフー地図がスクロールしてしまうもので。
えっと
久しぶりの更新です。
今回は練馬区にある豊島橋付近の
旧早稲田通り旧道です。
旧早稲田通りは
早稲田通りとは異なる路線で
早稲田通りの下井草辺りから分岐し
23区西端の保谷方面を目指す支線のような路線です。
旧早稲田通りは基本的に幅員の狭い道が続き
途中の環八から保谷までの区間は
一方通行やY字路が多発し
線形もくねくねする
昔ながらの農道由来の道を
どうにか 路線指定した雰囲気が溢れ出ており
ロマンあふれる面白い道だ。
そんな旧早稲田通りの旧道を
バイト中 練馬区の住宅地図を眺めながら発見した。
う~~ん
なんかにおいますね。
詳しい場所が知りたい方は上の地図をスクロールしたりして確認して頂きたい。
場所は東京の石神井公園のボート池と
南側を流れる石神井川の間に存在する。
地図の通り一直線に東西を貫く旧早稲田通りに対して
S字の動く線形が見える。
しかし
S字の形が噛み合わなかったりと疑問点は残っていた。
そこで同じような趣味をもつバイトの先輩に聞いてみたところ
後日 一枚の地図を頂いた
おっ
ありましたね~~
(出典 独立行政法人農業環境技術研究所、歴史的農業環境閲覧システムより)
いい感じのうねりですね。
旧道は等高線に沿うようにして
地形を大事にして通ってるのに対し
新道はスパッと貫いている印象である。
まさか 地形の変化も少なく
昔ながらの街道筋なども少ない雑多な
関東ローム層上の北多摩地区で旧道が見つけられるとは
ラッキーすね。
さて現地に向かおう!!
編集 全 T樫
今回は上記の地点番号と共にレポートする。
尚 赤線は新道であり
地図上の黒いS字の道が旧道
青い曲線は、新しい地図にも出ているが水路跡である。
(出典 独立行政法人農業環境技術研究所、歴史的農業環境閲覧システムより)
さて、これといってやることながかった日曜日の昼過ぎ今回訪問する旧道の入り口に到着した。この場所は上記の地図の番号でいうと地点①である。画像は東側を向いており、右に行く2車線の道が新道であり、左に行くちょっとした上り勾配の1車線の道が旧道である。なかなか渋いY字路で旧道のにおいを漂わせている。ただしこのような角度のY字路分岐はこの旧早稲田通りでは非常に多く、ぱっと見ただけでは旧道との分岐と認識することは難しい。なおこの日は15時頃に訪問したのだが11月も半ば頃で日が落ちるのが早く私(T樫)の影が写真に写りこんでしまっている(笑) | |
旧道に進入する。旧道は現在いる石神井川周辺の低地から、石神井川と石神井公園のボート池を挟むちょっとした尾根に向かい少しずつではあるが上っている。 | |
旧道を進んでいくと地点②のY字路のような分岐に当たる。昔の地図にもこの分岐は書かれており両者とも昔から存在する道であることがわかる。もちろん今回取り上げている旧道は右に曲がる道であり、左に行く道は、先ほど書いた石神井川と石神井公園のボート池の間にある尾根を越える道となっておりちょっとした峠越えの道である。画像のようにこのY字路は練馬区でありながら畑がある自然豊かな古き良き練馬区のような景色が広がっている。その中に画像の畑の先の尾根の奥に見える石神井公園駅前のタワー型マンションが見えアンバランスな印象を受け個人的には好きな景色だ。 | |
少しだけ、先ほどのY字路を左に行き尾根越えの道を覗いてみる。昔の地図に載っていることから中々歴史のある道ではあったが、ぱっと見た限りでは歴史を感じさせる遺構などは見受けられなかった。ただし足早に確認しただけであるので、じっくり観察を行えば見つけれるかもしれない・・・それはまた後日機会があったらということで | |
さて、先ほどのY字路に戻り旧道の方へ進んでいく。旧道は石神井川と石神井公園のボート池の間にある尾根には登らず等高線に沿うように尾根とともに移動していく。画像を見て頂ければ分かるように旧道は新しい路肩やコンクリート護岸で整備されており新しく生まれ変わっている。しかし、旧道左側の畑や奥の雑木林、旧道のわずかなうねりを見ると、当時の面影を感じることができる。ここも南斜面で畑が広がり気持ちいい所であった。 | |
進んでいくと、左側の畑が雑木林になった所付近で一旦旧道は住宅に吸収されてなくなる。画像右の家々を挟んだ向こう側は新道が通っており、新道とかなり近い位置で旧道は終了する。この場所は地点③の新道の北側であり、次は地点③の新道の南側の旧道と新道が分岐する所から始まる。 | |
画像上の地点付近の畑と雑木林の境目付近にお地蔵さんがいた。このことからもこの道は旧道であり歴史がある道であることが分かった。なおこのお地蔵さんには旧道にまつわることは書かれていなかった。 | |
さて先ほどの場所から一旦地点①まで戻り新道を地点③まで歩いてきた。 画像は北側を向いており左右に通る道が新道であり、画像奥の家が建っているところの奥が先ほどの終点で、画像手前方面にこれから向かう旧道が続いている。画像を見て頂ければ分かる通り旧道の面影はなく、昔の地図を見なければ現地では旧道があることが分からなくなっている。 | |
一個上の画像を撮影した地点から振り返って撮影。ここから後半の旧道区間が始まっている。もちろん地点③である。前半の旧道とは異なり後半の旧道は生活道路として活用されている印象が強い。新道と旧道は、直角とまではいかないが新道を突きぬくように交差している。 | |
旧道を進んでいく。この区間は前半と同じような幅員が続いていく。 | |
さらに進むと三ツ矢のような形のY字路にあたる。ここは地点④であり、上記の地図の青線の水路とも合流する場所である。旧道は左方面へ向かう道でなかなかの急角度で曲がっていく。 | |
先ほどのY字路を左に曲がり旧道方面を向かった所から振り返って撮影。ここは地点④であり西方向を望んでいる。旧道は手前から右方向に向かう筋であり画像中央にいくガードパイプがある遊歩道のような道は水路跡である。道筋的には、その水路跡が旧道としては妥当な線形であるが、地図によると右に曲がる道が旧道としては正解である。現在の旧道筋は、かなり角度的に右に曲がっているが、旧道現役時代は、もう少し膨らみのあるカーブであったが宅地化などにより道路線形が変わった可能性が考えらる。 | |
さて再び前(東)を向いて旧道を進んでいく。旧道は緩やかに左にカーブしながら進んでいく。 | |
緩やかな左カーブが続いている。この地点付近の新道は、石神井川と石神井公園のボート家の間にある尾根のちょっとしたデッパリというか、はみだしている丘陵地帯を切り通しで通過している。旧道は地形・等高線にそっているため丘陵のデッパリの縁にそって緩やかにカーブを描いている。 | |
緩やかな左カーブが終わると方向を東に戻すために右カーブ区間に入る。現行の旧道ではZ字のようなカーブを描き進路を変えている。画像奥の進路を変えた先に見える横断歩道の奥が、直線的に切り通しで丘陵のデッパリをパスした新道である。 | |
横断歩道と共に新道と合流する。旧道は滑らかな右カーブにより新道と合流している。 | |
今回の旧道の終点である地点⑤に到着。画像は振り返って西方面を望んでいる。画像右の直線的な道が新道でり、画像では分からないが、ちょっとした切り通しで丘陵のデッパリを貫いている。一方、画像左の旧道は左カーブから右カーブに移り弧を描くように地形に沿ってデッパリをかわしている。 短い区間ではあったが、23区ではありながら畑や自然のある景色や、切り通しによる線形変更など意外と深みのある旧道であった。 |
2015年 1月9日 編集
完結
編集 全 T樫
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