このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

奥多摩湖ロープウェイ 三頭山駅   本編                          


2014年2月14日 訪問

 

さて

今回は

 

 

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三頭山駅の構内を紹介していこうと思います

 

 

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  今回は雪で道を見失ってしまい、三頭山駅へ向かう正攻法ではなく、崖から這いつくように登ってきたため駅のプラットホームの下から三頭山駅に到着した。画像は丁度、ロープウェイのゴンドラの真下で、画像右のコンクリートの上がプラットホームの路盤というわけだ。もちろん画像奥がロープウェイのどん詰まりとなっており、ゴンドラは画像手前の方に出発し奥多摩湖左岸の〝かわの駅〟へ向かう。やはりこうしてロープウェイのホームの下に降りる経験は初めてだ。廃線のホームの下の路盤へ降りることは何回かあったが。

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 うん 渋い〜〜〜〜

 やはり渋いっすね〜〜かっこよすぎる。小ぶりな印象だが、前面灯や曲面硝子を含む三枚窓が昔のローカル私鉄みたいなデザインでそそる。たまんないすね。

 プラットホームの上へ上がって撮影。先ほどまでは画像のゴンドラの真下にいた訳だ。やはり電車のホームよりロープウェイのホームは高かった。そりゃロープウェイなので下に路盤がある必要ないすもんね。メンテナンス用に下に降りれるのかな。

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  車内から駅名標を望む。もちろんピストン輸送のロープウェイなので〝みとうさん〟の他には奥多摩湖左岸にある終着駅〝かわの〟の文字しか書かれていない。国鉄チックの駅名標を採用しているあたりが渋い。観光目的であるとは思うがちゃんとした鉄道らしさを出してるあたりが最高っすね。というか駅名標が残っている時点で高まるね。なお画像の中央で縦に貫いている金属棒はポールである。ゴンドラの車内中央にポールが貫いている。旧型国電の車内のようだ。

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  車内の画像。扉の関係でこのレベルの画像しか撮影することができなかった。車内を見て頂ければ分かるようにイスなどは置かれていない。廃止後に撤去されたと他のサイトには書いてあるが、元から設置されていないように見える。それは壁にイスを打ち込んだ穴も見受けられないし、窓の下の方に手すりが設置されおりイスがある場合、頭をおくと邪魔になるからだ。そもそも小ぶりの車格なのでイスがあるとかなりギュウギュウだ。しかし左右に設置さていたらしい。なかなか狭い車内だ。それにしてもこの小さなゴンドラで奥多摩湖を横断するのは中々楽しかったであろう。

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  扉の左側に書いてあるこの奥多摩湖ロープウェイのロゴ。O. K. K. と書いてある。一瞬、O. K. K. の意味は、おかか かと思ったが、単純に考えて奥多摩湖ロープウェイを運営していた、〝小河内観光開発〟であるだろう。

 画像右側の車体に角材が固定されているが、これは現役当初からあるものではなく、廃止後に扉を固定するために設置したものであるだろう。もちろん外吊り式の扉にも角材はあった。ただし車体の角材と外吊り式の扉の角材とを結ぶカギは壊されており自由に中に入ることができる。もっとも中に入ったところで何かある訳ではないが。

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  今まで紹介してきた反対側の駅名標だ。一般的なロープウェイなので複線のような構造である。もちろんこちら側には車両はなく、反対側の〝かわの〟駅のほうに車両があるのだろう。機会があれば是非そっち側の車両と川野駅にも訪問したい。それにしても雪景色だ。寒い。ちなみにこの時、普通のクツで普通の靴下できたので、雪がえげつない感じで入りこんで、足の感覚がえげつないことになって気合いでどうにか撮影していた(笑)

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  ホームの感じだ。奥にいるのはローコスである。コンクリートばりで、床も壁も綺麗なので、なかなか無機質で寂しい感じの廃墟感が出ている。けっこーいい感じの雰囲気で、雪が降っていて静かなこともあり、時が止まっているようだった。

 ローコスが立っている右後ろに改札口や切符売り場などの設備があり、ローコスの真後ろはロープの巻き上げ施設がある。そしてローコスが向いている方向が奥多摩湖でありこのロープウェイのもう一方の終着駅〝かわの〟駅がある。ここから距離にして620メーター程度である。

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  ホームから上を見上げると、もちろんロープがある(笑)ロープは画像奥のコンクリートの壁に吸収され壁の奥の巻上げ施設に入り込む。もちろん画像手前が奥多摩湖であり、もう一方の終点〝かわの〟駅だ。画像奥の巻上げ施設から良い感じに緊張しているわけではあるが、経年劣化や疲労は大丈夫なのだろうか、なかなか心配になる。天井には渋い電球が設置されていた。

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  先ほどの画像のローコスが立っていた後ろにある、巻き上げ施設・機械室である。機械室は後でも紹介するが、このプラットホームと切符売り場の裏の事務室からも入ることができる構造になっている。

   うん・・・ それにしても足先の感覚がない!!(笑) 寒すぎ〜〜

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  機械室を覗き込む。ロープとは垂直する形で滑車というか円形のものがあったが、俺らは機械には詳しくないので、でけーーとしか思う事はなかった。まぁ機械に詳しい人は楽しいのでしょう。ただ機械室内部は薄暗くデジカメで写真を撮るのが難しい状態であった。

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  さて、駅構内とうか改札口の方へ進むとしよう。 画像右が奥多摩湖と〝かわの〟駅の方で画像右の壁が先ほどから紹介している機械室である。何かを跨いでいる訳ではなく地形的に改札口方面は階段になっている。それにしても落書きや破損などなく綺麗な空間だ。無機質な廃墟でホントたまらない。階段の上に見えている改札もいい雰囲気である。

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  渋いっすね〜〜〜 いや〜たまらん

 この改札口からホームを望む感じ、そしてサッシの細い窓!!たまらん。現役時代を容易に想像することができる。廃止後48年経っている訳だが、なかなか綺麗である。なんなんだろこのコンクリートの無機質さと細い窓のサッシが高校の時の円形校舎の時の記憶とがマッチしてたまらなく懐かしい印象を受けるのだろうか。とにかく美しい廃墟である。

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  ん〜〜いいすね〜〜〜

 切符売り場の右側が人為的か分からないが壊れているのが残念だが、いい雰囲気の窓口である。木でできた窓口の下の物置きというか出っ張りがたまらなく渋い。現役時代は、窓口上の壁などに現役時代には観光案内や時刻表、時計、広告等が設置されていたなだろうか・・・ もし残っていたら、気持ちよすぎて失神していただろう(笑)危なかった。

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  窓口と改札口の関係だ。昔ながらの一般的な駅の感じでそそられる。やはり窓口があるところがデカイすね。ほんとに美しい駅舎だ。この窓口から外へはこの画像の範囲ほどしかなく待合室はない。もしかしたら移動式の売店があったかもしれないが、この通り窓口に並ぶための平場というか踊り場というかコンコースのような物があるだけである。

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   窓口から見て改札口の逆側に扉の板が抜けかなりシースルーな便所がある。もちろん和式である。忘れてしまったが画像右には小便器があったかな?忘れてしまった。とにかく便所も建物の中に一体となって造りこまれている構造である。この時代の国鉄のローカル駅なら確実に駅舎の外に便所が設置されていたであろうが、三頭山駅は造りこまれている。さすがは鉄道とは別規格の観光ロープウェイである。

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  窓口の中に入る。窓口の外からしか光が入らないので、やはり薄暗い。現役時代は渋い電灯が灯っていたのだろう。切符売り場の窓には、先ほど紹介した窓口の外側と同様に、机というか出っ張りが存在していた。こちら側の出っ張りはなかなか大きく切符売り場感を存分に放っていた。やはり木造でなかなか渋い。やはりこの出っ張りがあってこそ、賑わいのある有人切符売り場を想像できて廃墟としては魅力がある。窓口内の広さは、それなりの大きさで広くもなく狭くもない印象だ。現役時代は机や色々なものが置かれていたのだろう。たまんない。

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  切符売り場の裏の事務スペースの南側に従業員休憩室があった。ピストン輸送のロープウェイだが時間帯によって、バイトのシフトのような休憩する時間があったのだろうか。なぜかこの従業員休憩しつの表示は扉の上に残っており、ちょっとあがった。

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  従業員休憩室の中の画像。床は抜けており、ほぼ歩けない状況であった。おそらく現役時代は木の板の上に畳がひかれていたのだろう。チャブ台とちょっとした高さの棚とブラウン管のテレビを置けば、まさしく中学の体育館の中にある教員休憩室のような印象になるはずである。そんな広さと壁と窓の雰囲気であった。コンクリートの壁と枠の細いサッシの窓が渋くて高まる。窓とコンクリートのにちょっとした段差があるのがまさしくっすね。

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  休憩室から一度切符売り場の事務スペースに戻り右に頭を向けると、もうひとつ休憩室とは異なる扉がありそれを抜けると、機械室に入ることができる。画像左奥の明かりが差し込む扉を抜けると、先ほど紹介した、この駅のプラットホームに出ることができる。あの明るい扉の向うに先ほど紹介した、ロープウェイのゴンドラ〝みとう号〟がいることになる。従って、この分掌では分かりにくいと思うが、この機械室を囲むようにL字のような形で、プラットホームと切符売り場が配置されている。

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  機械室の中を撮影。画像に見える滑車は、ロープウェイの本線のケーブルが乗っかっている滑車だ。画像では分かりづらいが、なかなか、なかなかの大きさだ。機械室・巻上げ施設ということもあり天井が高く、開放的だ。コンクリートに囲まれた開放的で無機質な空間なので、廃墟感がありテンションがあがる。雪で周りが静かで真っ白な世界ということも駆り立ててるのだろう。

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  そして、機械室から切符売り場に戻り外へ出てみた。やはり雪がすごい(笑) なかなか積もっていて、かつここまでの雪をラッセルする行程で足の感覚がなく渋ってしまい、駅の全景は撮影しなかった。この画像のとおり雰囲気としては、経年により施錠がとれており開放的な感じになっている。そしてクリーム色の壁に浅い緑色のサッシなどかなり渋い印象である。こじんまりしてなかなか可愛い駅舎である。次は雪がないときに駅前広場を見てみたい。

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 いや〜〜 いいわぁぁぁぁぁ〜〜〜〜

 再び駅舎に戻る。先ほどの画像を撮影した外から、駅舎の中に入ってすぐ撮影したが、改札と切符売り場が入ってすぐあるので、かなりフリーな床が少なく、駅舎の外までぐいぐいくる感じなので観光ロープウェイの駅感があり、かなり渋い印象だ。この画像も、改札と切符売り場とコンクリートの壁、そしておくの細い窓のサッシなど渋すぎる雰囲気でかなりお気に入りだ。

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  奥多摩湖ロープウェイの銘板があった。上の画像の改札手前、左側の壁の上に設置されているのを近くによって撮影した。日本ケーブルというと、幼少期からスキーをやっていたこともあり、なんだかスキー場のリフトを思い出す。銘板というか分からないが、廃隧道の銘板などのように、残っているとテンションが上がる。いま足先は冷たすぎて辛いが(笑)

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  一通り駅舎内をぐるりと回りホームへ戻ってきた。ホームとゴンドラの全景である。こうしてみると雪と、さらっとしたホームと、かわいいホームの安全柵、そして渋いゴンドラとで、かなりかっこいい印象である。天気のせいもあるが、時が止まった感じで本当に気持ちのいい雰囲気の三頭山駅であった。冬であるのでホームの先の木々が細々としていて開放的であるが、夏場は木々が茂ってフサフサな印象になるだろう。

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  このロープウェイはここから奥多摩湖左岸の〝かわの駅〟まで続いていた。今回は、雪であまりにも寒いのでローコスとこれにて三頭山駅の見学を終了して麓へ降りて行った。次回、またオーストラリアから日本にローコスが戻ってきたら、このロープウェイの行き先であり終点の〝かわの駅〟へ訪問したいと思う。そん時は晴れていてほしい(笑)

 

完結

 

 2014年 9月1日 更新

編集 全 T樫

 

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