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里見砂利山線(万田野線) その2                                 


 2013年2月20日 訪問

えっと

前回の続きです

今回は

砂利山線の終点である

ヤード部に進んでいきます。

 

編集 全 T樫

 

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  あらら。藪が濃くなってきましたね〜 2月なのでさほどではないが夏になるとやばいがもしれない。竹がわっさうぇーしててなかなか歩きづらい印象だが、路盤から草は生えていないので進むことに困難は感じない。ここら辺は竹が成長しやすい土質なのだろうか、高木というよりは竹薮の山だ。それにしても一人はなかなか心細いものだ(笑)

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  人工物が現れた。側溝とかのコンクリートですね。一瞬、線路脇にケーブルぶち込むものかと思ったが、このような小さな貨物線なのでそのようなことはないだろう。人工物が現れたので、そろそろヤードなど人の動きがある場所に到達するのだろう。

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  ん〜〜なんか四角い構造物。蒸気機関車関連の設備か、なんかの基礎なのか・・・それとも信号関係かもしれない。そこらへんの知識が乏しく分からなかった。人工物が増えてきた。そもそも路盤も人工物だが・・・(笑)

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  またも四角い構造物だ。

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  前進することにしよう。

 線形は直線のまま緩やかな登り勾配だ。画像を見てもらえば分かると思うが、ちょっと広めの単線という感じだ。そろそろヤードへつく頃だ。ただ竹薮がなかなか邪魔である。こんなに竹って折れるものなのか??

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  視界が晴れ、ちょいと楽になってきた。ついに終点のヤードが近づいているという希望が見えてきた。相変わらずちょっと広めの路盤だ。もしかしたらこのあたりから機回し線や安全側線があったのかもしれない。ただ線路や転轍機跡などの遺構が残っていないので路盤から判断するしかない。

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  ヤードが近づいてきたかと思うとまた竹がわっさうぇーしてくる。ただ前の区間よりは荒れていない。路盤も広がっていきそろそろヤードという雰囲気だ。テンションがあがる。

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  でた!! 穏やかなヤードが広がっている・・

 やばいやばいいいっすね。藪からのヤード。路盤もしかっり残っていて遠くまで見渡せる。冬に訪問したからかもしれないが、草が全然生えていない。未だに管理されているのだろうか・・

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  いいっすね〜〜広い。さすがヤードである。

 この砂利山線の採取所が現役だったころは、画像左の山側にコンクリートのホッパーのような建物が並びここで貨車に移していたのだろう。それにしても穏やかで気持ちいい。もちろん向かって右側は谷である。

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  ホッパーがあったであろう山側を見ていると変な穴を見つけた。画像は下を覗いているので。穴の下の路盤は水平方向に貫いている。もう訳が分からない穴だ。水路かなんかなんでしょうかね。それにしても房総は変な穴が多い。もしかしたら2次元と繋がっているのかもしれない。

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  広〜〜〜〜〜〜い

 完全に画像左の斜面にある護岸は、ホッパー跡のものでしょう。広いヤード跡の雪原に踏み跡を残していくのは快感ですね。線路は何本でも引けそうな印象だ。このあたりが、作業小屋などがあり中心であったのだろう。ただ、ヤードの真ん中に木が生えているのを見ると木の成長の早さを感じる。

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  おっ!! レールだ!!

 ヤード部を右方向(ホッパー側ではない方)すなわち谷側に進むとレールがあった。ただよく見ると細い?気がする。ただレールがあるとは思っていなかったので嬉しい誤算だ。レールが乗っかっているコンクリート基礎はなんなのだろう。両者とも小さい。

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  やはり細かった。手持ちライターと比較してみたが、この通りだ。細さからして、このヤード内でトロッコなどの簡易軌道が引かれていたのだろう。ということは現役時代はなかなか大きい面白いヤードであったことになる。ただ一本だけ残されたのかは謎である。

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  レールを見た後は、山側のホッパー跡のほうへ向かう。ほぼ垂直護岸である。この上かなんかにホッパーが乗っかっていたのだろうか。40メーターほどコンクリート護岸が続いている。立派な遺構である。ただ、このコンクリート護岸以外は山の上にもなに一つ遺構が残っていない。砂利採取所の面影もなく竹薮が広がっている。自然の再生能力には驚かされる。

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  ヤードの終端近くまで行くと、なにやらトロッコのような貨車が現れた。リベット打ちでなかなか渋いが、原型を留めていないためよくわからない。もしかしたら先ほど見かけた細いレールの上を走るトロッコであったのだろうか、、はたまたホッパー施設の一部なのかもしれない。これもまた細いレールと同じく、一つだけ何故か残っていた。

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  終点は突然くる。線路があったであろう平場は、いきなり谷へ折れ込んで終点となった。もちろんここから延伸する気もなかったのでこのような線形なのだろうが、なかなかアグレッシブな終わり方だ。これで万田野線(砂利山線)は終点である。ここで折り返して里見駅に戻ることとする。

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  終点で振り返って撮影。

 かな〜〜りいい雰囲気のヤードである。画像左が広がっているが、先ほどの細いレールがあった場所で、おそらく作業所などの建物があった場所であろう。ただ機回し線のスペースが、けっこー狭いので里見駅からバックで入線してくるか気合で機回ししていたのだろうか・・・

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  振り返ってもう一度撮影。

 いや〜〜美しいっすね。画像右の斜面にホッパーが並んで貨車が入線してくるところが簡単に想像できる。しばし、見入ってしまった。さて万田野線の訪問が終わったので帰路につくとしよう。お手軽な廃線であった。

2014年2月12日 編集

完結

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