このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

屋島3.屋島ケーブル山丈駅より廃線跡を下る


私がこのケーブルに乗ったのは小学6年生の修学旅行で乗ったのを覚えている
この頃はドライブウエイが開通してなかったので観光客の殆んどがこのケーブルを利用したはず
山上駅は洋風の建物だが初めて目にする人はケーブルカーの駅とは誰も思わないだろう

現在は建物の周りをロープで囲い立ち入り禁止となっている





建物の右側です


山上駅周辺にあるお店などは廃業しています




内部を撮りたかったのですが残念ながらここまで

駅を後に駐車場へ向かっているとウォーキング中と思われる地元の方に出会う

その方に「ケーブルカーに沿って下りれる道があったと思うのですが…」と場所を尋ねると

「駅のホームから下りれます」との返事に私は「あそこは立ち入り禁止になっていますが…」

「建物内は入れませんが線路は一般に開放されていますよ」

私は半信半疑で再び駅まで案内してもらった

彼「急斜面で滑りやすいので気をつけて下さい」

私はこの展開に興奮気味で彼にお礼を述べロープを潜った

まさか正月早々ここを降りれるなどとは…天からのお年玉?

しかしいったいあの方は関係者?


ホームです


ホームの先はトンネルになっています






トンネルを潜ります



振り返りました



登山口駅ははるか彼方 見えません
私の頭の中は「かわぐち探検隊」隊長廃線跡を行くのタイトルが…



振り返りました トンネルが見えます



レールの状態も良いです
2013年1月に山上にあった車両もこのレールの上を通り、降りたのでしょう




電気は通っていないと思いますが綺麗な状態で残っています
左の架線がパンタグラフ用です





さて待望の車両同士がすれ違うクロス地点です

私がこの場所を見て不思議に思ったのは一般的に手動や電気式のレールポイントの切り替え装置があるが
ここはすべてレールが固定され切替え装置などは無い



後にこの疑問が解けました
私の頭には鉄道車両の車輪とはAタイプのみと思っていました

ところがここのケーブルカー車輪はBタイプと知り謎が解けました
外側の車輪は溝があり車両の進む方向を固定、片側の車輪は溝が無く平らでレールの上に乗っているのみ

前の写真を見て誰もが一目りょう然でしょう



レールが直線だとケーブルに掛かる力は張力のみだがカーブでは円の内側に力が掛かるため
ケーブル支持のプーリー?(マニアではないので正規の名称は知らん)は斜めになっています








この場所の山側にふたの開いた大き目の箱がありました


中を覗くと点検・整備用と思われる道具などが入っていました
一体誰が何のために蓋を開けたままの状態にしたのか
今思うには閉めてくれば良かった



中間地点を通り過ぎます



一直線ばかりと思っていましたがこの場所で緩くカーブしています
当然プーリーも外側に斜めになっています







プーリーをアップで
左右一体型ではなく、当然ですが同方向に回転する事は無いので左右独立しています





振り返りました



「ガーン!」目の前に柵が 左右の端を見ても続いている

まさかここまで来て引き返すのか

よく見ると小さい文字の看板が 扉は必ず閉めてとありました



動物避けの柵だと思います
紐を解き扉を開け再び紐を締め直しました 一安心



一難さってまた一難
目の前のロープに文字が




やはり立ち入り禁止の文字が
私が思うには一般の観光客は立ち入り禁止、近辺の住民の方には黙認と勝手な想像をしました



登山口の駅が見えてきました



このとき車輪も見れば謎が解けたのに
しかし車両の色こんな色だったのか?塗装の色が新しいが…



この写真は2014年1月に我が隊員のトッポさんと訪れた時のものです

ネットで調べると2015年に再塗装されたようです
山上駅の車両を地震などに危険なため、降ろしたので2両繋がった状態で置かれています
2号車は「辨慶号」下側の1号車は「義経号」となります



現在の車両
塗り替えたという事は将来的に保存と言う事か




2014年撮影時の車両 これが本来の色
2台の車両が連結状態で置かれて連結部にカバーが被せています



1号車「義経号」



2017年1月16日写真追加

 ケーブルカーがすれ違う中間地点、車輪の形状の件、確認もしないで載せたのが気に掛かり
 15日再び登山口駅へ確認の写真を撮りに行って来ましたがやはり正解でした
 上部側の車両の底を撮った写真です
 下側の車両の写真も撮りたかったのですが底に潜れる空間が全くありません
 この写真の車両は山頂に向かって中間地点で常時、左側を通る事が判ると思います
 下側の車両の車輪は当然、左右が逆になっているはずです
 モーターが2つありますがコンプレッサー用か油圧用かそれとも車両の駆動用?か分らん
 右側の車輪には障害物避けのカバー?とブレーキが掛かった状態だと思います
 誰か詳しい事を知っている方がいましたら教えて下さい






駅の横に変電室が残っていました



この駅舎は2014年時撮影 今となっては貴重な一枚となった




現在、2015年に旧駅舎は取り壊され2016年地元の自治会館「新馬場会堂」が建てられている




昔は屋島の表玄関として大勢の観光客で賑わっていただろうが今はひっそりと静まり返っている

この場所から眺める「ケーブル跡」に「冠ヶ嶽」 なぜか屋島観光案内に文字は無い



今日降りてきた屋島ケーブル廃線跡です


 登山口駅のホームへはロープや立ち入り禁止の札が無く出入りは自由みたいです
すべて一般公開となれば良いのですが

新年早々まさかのお年玉 最高でした

気を良くし機会があれば北稜を攻めたいと思っています


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