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* * (2009/11/22)初冬の屋外と鮭まつり * *




 当遠征計画が浮上したのは11月上旬、日ハムが日本シリーズを戦っているころである。ここ最近は所用により毎週動き回って疲れてはいたが、「こんな機会は滅多にない」と思ってしまったのがいけなかった。思わず飛びついてしまい、しかも、当日には某お祭りの開催も予告されていたので、併せて申し込んでしまった。
 ただただ汽車に乗って行くのも面白くないので、イベント性をもたせようとした。これが決定的である。帰った後の代償は計り知れなかった。もう若くない、とちょっとは思った。でも、また同じ過ちをやってしまうんだろう、とも思った。そんな時のために、一応記録として以下の内容を残しておく。





「「「「「「「「「「 2009年11月22日 日曜日 」」」」」」」」」」
◎◎201レ・青森発札幌行き急行「はまなす」◎◎
(東室蘭417→札幌607)

 久しぶりの夜行列車である。東室蘭駅というのは便利なもので、この列車に乗れば早朝の札幌に着くことができる。反対に、深夜の上りに乗れば早朝の青森にも行けてしまう。誘惑に負けぬよう努力するのも大切だが、人生に迷ったとき(?)自分探しの旅が容易にできるという側面もある。
 この日は堂々10両編成での運行である。自由席は8,9号車だが、うかつにも9号車に乗ってしまった。8号車はオハ、つまり給電エンジンの無い静かな車であったのだ。しかもなかなか眠れなく、乗車時間約2時間のうち1時間も眠れないうちに終点札幌に着いた。
東室蘭駅4・5番線
(東室蘭駅4・5番線)
201レ車内
(201レ車内)
札幌駅3・4番線
(札幌駅3・4番線)





◎◎ 札 幌 駅 ◎◎

 さて、札幌駅へ6時に着いて何をしようか。ホームに降り立ち、まず気がついたのは番線の「発車時刻」の表示。高架駅開業以来、初めての更新だろうか。各番線3段の表示となり、特急などの途中停車駅が同時に流れて表示される。視認性が幾分か良くなった。また、駅構内の自動放送も変わってしまった。以前のような、ひっきりなしには放送されず、静かになったような気がする。今度収録しないといけないなぁ。
札幌駅3・4番線2
(札幌駅3・4番線2)
 暇なので、札幌駅周辺を徘徊してみる。地下鉄南北線さっぽろ駅の様子も近頃、変わった。JR線との接続になっている北側の改札口付近は、以前から狭かった。南口再開発に伴う利用客の増加に対応できていない印象があった。券売機を数メートル下げて、改札口前の空間がだいぶ広くなった。「発車時刻」表示
(「発車時刻」表示)
札幌駅9・10番線
(札幌駅9・10番線)
改札階フロアの空間は広くなったが、あとはホームだろうか。ホーム北側の混雑は時間によってかなりひどい。かといって、これ以上の拡張も場所的には難しいと思う。ホーム北側2,3乗降口の乗車位置表示を無くせばいいのに、と個人的には思っているのだが。階段のすぐ脇に乗車の列をつくってしまうと、奥に行こうとする動線は詰まってしまう。思い切って、北改札口は乗車できなく(降車専用に)してしまう、とか考えてみたりする・・・。
 外を歩き回るのは寒い時期なので、屋内に逃げる。いつの間にか24時間営業となっていたヨドバシカメラ内のマクドナルドへ行く。フィレオフィッシュセット420円也。寒いって言ってるのにオレンジジュース頼むし。
さっぽろ駅北改札口
(さっぽろ駅北改札口)
ヨドバシカメラ
(ヨドバシカメラ)
フィレオフィッシュ
(フィレオフィッシュ)





◎◎ボランティア活動◎◎

 わざわざ夜行に乗って、朝早く札幌に行くのはこの行事があるからである。以下、時系列で説明させていただく。

○800=受付開始
 さすがにすごい人数である。時間前からもう集まっていたようだ。今回は会社の関係で参加する。
北海道庁旧本庁舎
(北海道庁旧本庁舎)
ボランティアのグッツ
(ボランティアのグッツ)
受付にて使い捨てカイロ、軍手、ゴミ袋、ジャンパーといったグッツを受け取る。軍手やカイロにはファイターズのロゴが入っている。「札幌ドーム」の文字も入っていて、スポンサーなのか。スタッフ用のジャンパーは事前予告どおり、非常に薄いもの。中にはがっちり着込んで、集合場所へと向かう。
準備中
(準備中)
集合
(集合)
会場整理グッツ
(会場整理グッツ)
○830=集合、現場へ移動
 北海道庁旧本庁舎(赤レンガ庁舎)の裏側に集合し、それぞれの持ち場へと向かう。青いジャンパーが一列になって、ぞろぞろと歩いていく光景はなんだか面白い。

○900=スタッフ配置、道路封鎖
 いよいよ道路を封鎖して、パレードの準備が本格化する。ボランティアも各々の役割を指定され、配置される。人数として一番多いのはフェンス係だ。フェンス一枚あたりほぼ一人がつくように配置される。道路封鎖の9時から、パレード開始の11時まで、基本的には持ち場に張り付く。警備員、警察官、ボランティアはある意味仕事だから仕方ないが、ずっと待っている観客の皆様には頭が下がる。こんな寒い中、2,3時間以上もじっと待ち続けているのだ。ファンというのはほんとにありがたい。
 上空にはヘリコプターが結構前から待機している。ビルの屋上にいるテレビカメラはほんとに寒そうだ。何時間前からスタンバイしているんだろうか。
パレードの通路
(パレードの通路)
旧札幌銀行
(旧札幌銀行)
○1050=出発式
 持ち場からは遠く見えなかったが、そろそろ出発式の時間である。ちょっと前には選手を乗せたファイターズ号が見えたので、それに乗ってきたものと思う。

○1100パレード開始
 いよいよお待ちかね、パレードの開始である。沿道の皆様も気合いが入ってきたようだ。
マーチングバンドに続き、選手を乗せたオープンカー2台がやってきた。北海道では過去二度のパレードを行なっているが、小生は初めての経験である。監督をこんな間近に見たのも初めてだ。こんな寒い日に気合いを入れて見に行く皆様の気持ちが少しわかった気がする。続いて二階建てバスの二階部分がオープンとなっているスカイバスが登場。荷台を改造したトラック、関係者の乗った普通の貸切バス、再びマーチングバンドと豪華な編成である。
 行進が始まる少し前から、上空には紙ふぶきが舞い始めた。道銀のビルからは送風機を使って大量にまかれていた。大きさはそれぞれ。大きいのは新聞紙やチラシも切っている。メッセージや切絵が施された手のこんだものもあった。
 ゆっくりとした速度での行進だが、目の前を通ったのはわずか数分だ。この瞬間のために、選手も観客も警備関係者も、長時間頑張っているのである。優勝という栄冠はそれほど貴重なものなのだ。
 なお、当然のことながらボランティアはパレード光景の撮影は禁止されているので、写真は残っておらず。もっともフェンスを押さえているので、撮影なんてできないし。

○終了後、後片付け
 終了後はすぐに後片付けだ。歩道上や公園内は人海戦術にて紙ふぶきを回収し、ゴミ袋にどんどん詰めていく。観客の皆様にも手伝っていただき、思いのほか早い時間で回収できた。地面がぬれていることを想定してゴム手袋を持って行ってのは正解だった。公園の土の上は濡れているところもあり、拾いにくい。道路上は清掃車が、空港の除雪車が隊列を組むように清掃していった。紙ふぶきは思いのほか遠くまで飛んでいき、帰り際、札幌駅の周辺でも見かけることができた。
 我々ボランティアのお仕事は紙ふぶきを一通り回収し、ゴミ袋を所定の場所へ持って行き、終了となった。皆様お疲れ様でした。
清掃車清掃中1
(清掃車清掃中1)
清掃車清掃中2
(清掃車清掃中2)
大通公園
(大通公園)





◎◎再び札幌駅周辺◎◎

 ボランティア業務終了後は、札幌駅周辺の家電量販店、大型書店を重点的にまわってきた。昼飯もまだ食べてなかったので、併せて探してみる。旧そごう、今のエスタ10階には札幌ら〜めん共和国なるラーメン店の集まりがある。どーせ札幌に来たんだから、こーゆー話題性のあるところを取材したい。けど、もう昼飯時が過ぎているのに各店舗長い行列をつくっている。さすが札幌の休日、あっさりと諦めてしまう。
パレードの交通規制
(パレードの交通規制)
エスタ
(エスタ)
「到着列車ご案内」表示
(「到着列車ご案内」表示)
 次のイベント会場にはJR線で向かうので、改札内に入る。ホームの立ち食いそばでも構わないのだが、身の回りで最近話題となっている店を思い出した。元はラーメン屋のテナントが入っていたところが今は「北海道そば 蕎麦紀行」というおそば屋さんになった。温かい山菜そばといなり一個を頼む、760円也。11月は浦臼産の粉を使っている。味をみてどこの粉かまではわからないが、美味しいとは思った。
 札幌圏の普通列車に乗るのはかなり久しぶりである。721系の転換クロスシートに座っていたら、学園都市線の高架橋が見えた。高架にはもう架線柱が立っている。愛称「学園都市線」こと札沼線は北海道医療大学までの電化が決定され、工事も着実に進められているようだ。
北海道そば 蕎麦紀行
(北海道そば 蕎麦紀行)
山菜そばといなり
(山菜そばといなり)
学園都市線
(学園都市線)





◎◎「さけ」祭り◎◎

 名前だけ聞くとどっかの町のイベントみたいだが、某オフ会である。札幌市内某JR駅から車に乗り継ぎ、まずは冷えた体を温めに行く。普通の先頭じゃ面白くないので、ネタを探しに「湯屋・サーモン」なる銭湯に照準をあてた。
湯屋・サーモン
(湯屋・サーモン)
ソフトクリームの看板
(ソフトクリームの看板)
 駐車場には車がいっぱいとまっている。建物には「ソフトクリームだけでもどうぞ!」って書いてあるけど、相当な勇気が必要とされそうだ。少なくとも小生にはそんな勇気がないので、大人料金420円を払い、風呂に入る。銭湯としては立派な設備のようで、浴場入口には温水がまかれるなど細かいサービスがある。洗い場も広いし、露天風呂の浴槽は二つ。サウナもある。帰り際にはもちろんフルーツ牛乳をいただく。
石狩鍋
(石狩鍋)
 「さけ」祭りの本命である某会場には、すでに鍋の支度ができていた。ほんとにありがたい。宴には10人以上の仲間が集まり、わいわいがやがやしながら石狩鍋を囲む。しめにはラーメン、しかもいくら丼まで用意されている。早朝3時に起きて、朝から3時間以上も外に立っていた苦労が報われたような気がした。ありがたや、ありがたや。
 宿の用意もあったが、涙をのんで撤収させていただく。今日は日帰りだからこそ意味があるのだ。なんとしてでも実証実験は成功させねばならぬ。関係者の皆様には、これまたこの場を借りて御礼申し上げます。ありがとうございました。
しめのラーメンといくら丼
(しめのラーメンといくら丼)
生ハムサラダ
(生ハムサラダ)
ロールケーキ
(ロールケーキ)





◎◎202レ・札幌発青森行き急行「はまなす」◎◎
(札幌2200→東室蘭2350)

 さて、今回の短い旅行最後の敵が上り急行「はまなす」である。朝、下りに乗ってきたばかりであり、編成もほとんど同じ車ある。下りも10両編成であったが、回送車が1両ついている。寝台車1増のほか、所定の編成なので、小生はほぼ中間の3号車に乗り込んだ。
手稲駅にて回送列車
(手稲駅にて回送列車)
札幌駅にて202レ
(札幌駅にて202レ)
眠気覚まし
(眠気覚まし)
 やはり自由席はすいている。発車時刻になっても、四分の一ほどしか乗ってない。寝台車含む指定席は「満席」である旨の車内放送が流れていた。正規料金を払って乗るなら、指定席のほうがいいに決まっている。小生みたいなSきっぷ利用者は少数なのだろう。念のため、眠気覚ましにレモン飲料を買っておいた。
202レ車内
(202レ車内)
東室蘭駅東口
(東室蘭駅東口)
 新札幌を出て、車掌による車内改札も終わり、南千歳くらいにはすでに寝ていた・・・苫小牧を通った記憶すら全くない。次に気がついたのは登別だった。ここで寝てしまうとあっさり函館まで行きそうなので、死に物狂いで目を覚ます。鷲別を過ぎたあたりで席を立ち、まもなく東室蘭である。
 東室蘭で降りればこっちのもの。ホームで若干の写真を撮り、駅を出る。東口広場にはイルミネーションが設置された。もうそんな時期なのか、と妙に納得する。冷え切った車を運転して、家路へと着く。家を出て20時間半、お疲れ様でした。
* *  お わ り  * *

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