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* * (2012/01/27)厳冬の北東北をゆく4 * *
* * (2012/01/27)厳冬の北東北をゆく3 * * | |
◎◎十和田観光電鉄バス・三本木営業所発まかど温泉行き◎◎ (十和田市駅1430→七戸十和田駅1500) | |
ここからは十鉄バスで新幹線の駅へ向かう。自動券売機で七戸十和田駅まで運賃630円の乗車券を購入する。駅蕎麦のすぐ横、1番乗り場から前乗り前降りの国際興業色バスに乗り込んだ。 まかど温泉と言えば、確か修学旅行で行ったことがあるような気がする。もう遠い彼方の話でどんなところか覚えていない。暇ができたらどんなところであったのか、一度眺めてみたいものである。 | (とうてつ駅ビルのバスのりば) |
(十鉄バス630円区間の乗車券) | (七戸十和田駅のバスのりば) |
バスを降り、とりあえずコインロッカーに荷物を預ける、300円也。道路には10cm以上積もっていただろう。それでも強歩で温泉に向かった。駅から走って3分ほどにあるのが東八甲田温泉である。 東京発の新幹線が着く駅では一、二を争うほどの駅チカ温泉ではなかろうか。湯銭が300円というのもうれしい。決して目新しい設備はなく、普通の銭湯といった感じだ。平日の昼下がりで入浴客もさほどおらず。1時間ほどゆっくりとお湯につかり、冷えきった身体を温めた。 | |
(東八甲田温泉) | (雪の埋もれた自販機) |
◎◎東北新幹線5168B・東京発新青森行き東北新幹線「はやて27号」◎◎ (七戸十和田1618→新青森1633) ここで正式に寝台特急「日本海」の運休告知を見ることになる。十鉄とともに今回の遠征において重要な行程の一つであった。こればかりは天候に左右されるので致し方ない。 ひと駅45.7kmで乗車時間15分、新幹線は早いものである。東北新幹線が八戸から新青森まで延伸となってから1年、こちらも早いものである。新青森延伸開業の翌日、室蘭から日帰りで東八甲田温泉に行った記憶を思い出していた。 | |
(十和田市駅で買ったJR線きっぷ) | (「日本海」の運休告知) |
(七戸十和田駅構内) | (七戸十和田5168B) |
(新幹線の車窓からその1) | (新幹線の車窓からその2) |
◎◎弘南バス五所川原〜青森線97・青森営業所発五所川原駅前行き◎◎ (新青森駅南口1650→五所川原駅前1810) 新青森駅では在来線乗換口へは向かわず、改札口を出た。在来線ホームでは函館行きの「スーパー白鳥」が待機しており、今日は785系改造車が増結されている。普段は「スーパーカムイ」や「すずらん」として運行されている785系を見ているので、緑色に塗られた785系改造車を見るのはなんとも違和感がある。 | |
(魔改造車その1) | (魔改造車その2) |
十鉄十和田市駅の待合室に置いてあった全国版のJTB時刻表と30分ほどにらめっこしたあげく、選んだのがこの行程だ。青森駅方面から来るので若干の不安があったのだが、やっぱりだった。屋外の停留所で待つこと17分、ようやく車が見えた。新青森駅からは3名だったが、車内は結構な混み具合だった。 報道でも話題になっている大雪の青森市内、バスが走る道路も狭くなっている。大型車同士はすれ違えず、対向車を待ちながら進むのでどんどん遅れていく。ある程度郊外に出ると、車のいないところでは回復運転に努めていたようだ。道路の両側を高い雪山で囲まれ、坂道を結構な勢いで走るバスはさながら遊園地のアトラクションを思わせるものだった。 そんな運転手さんの努力もあってか、結果的には五所川原駅前定刻より7分延で到着。1,010円也。長らくの乗務、お疲れ様でした。 | |
(大釈迦駅通り) | (五所川原駅前) |
◎◎津軽鉄道15レ・津軽五所川原発金木行き◎◎ ◎◎津鉄52レ・金木発津軽五所川原行き◎◎ (津軽五所川原1850→1911金木1915→津軽五所川原) バスの遅れで乗り換え時間が早まり、夕食をとる時間がなくなった。とりあえずは津鉄五所川原駅にて暖をとる。東北地方は待合室全体を暖めるのではなく、ストーブを一つ置いてそのまわりにみんなが集合する、という形が多いのだろうか。出札窓口と改札があり、改札上にある時刻表は今どき珍しい手書きである。駅員さんらしくはなかったが、女性の社員の方が出札、改札の双方行なっていた。とりあえず行程どおり金木までの往復きっぷをお願いすると、硬券で渡された。 | |
(五所川原駅) | (津軽五所川原駅) |
(出札口) | (時刻表) |
改札の時間が近づくとまわりは学生ばかりになった。十鉄に同じく、こちらも高校生の利用がほとんどのようだ。それでも車内が混雑するようなことはなく、ここでも地方鉄道の厳しさを感じた。 五所川原を出た時点では晴れていた空模様が、金木に着くころには吹雪いていた。時間的に金木までの往復しかできない行程なので、やむを得ず降りる。駅の見学もできず、そのまま対向の五所川原行きホームへ向かう。 | |
(津軽五所川原機関区) | (3番線) |
(津軽五所川原〜金木の往復乗車券) | (金木駅駅名標と通票) |
ここに来て気付いたが、津鉄は未だにタブレット閉塞なのだ。金木では駅員さんが運転士さんにタブレットを渡していた。小さな発見を出来ただけでも往復1,060円かけて来た甲斐があった。 復路はずぅーっと吹雪。よくこんな天気でいつも運転してるなぁ、と感心した。途中からまた高校生が乗ってきて、皆終点まで行った。 | |
(金木駅構内) | (車両の先頭) |
◎◎835D・鰺ヶ沢発弘前行き普通◎◎ (五所川原1956→弘前2045) 五所川原から青森までのきっぷは購入済みなので、津鉄からそのままJRホームで乗り換え待ちをしていた。待合室はエアコン付きで快適、外は未だ吹雪いている。 鰺ヶ沢からの835D到着時刻が近づいたので再びホームへ向かうと、高校生であふれていた。ここでもやはり地方の鉄道が学生でもっていることを実感する。先に深浦行きが入線、まもなく弘前行きも到着した。 小生はこの日まで五能線に乗ったことが無かった。五所川原までバスに乗ったことから、五能線の初乗車が五所川原→弘前という奇怪な区間になってしまった。あたりは当然のことながら真っ暗であり、景色は全くわからない。津鉄といい、五能線といい、中途半端な未乗区間ができて、また次回に乗る口実ができてしまった。 | |
(五所川原にて835Dと3836D) | (弘前835D) |
◎◎687M・弘前発青森行き普通◎◎ (弘前2059→青森2144) 弘前からは定番の701系電車だ。有名すぎて書くことがあまりない。先のバス車内でも見かけていたが、大釈迦や鶴ケ坂あたりは建造物が雪に埋もれている印象だった。寒さと雪でこの車両の調子もあまりよろしくなく。運転士さんが側灯の消えない扉を蹴って閉めている場面が何度かあった。こちらの運転士さんもご苦労さんである。 津軽新城ではいわゆる魔改造?と呼ばれているスーパー白鳥仕様の785系の折り返しを見かけ、先ほど降りた新青森駅では新幹線からの乗り継ぎ客を多く乗せ、次は終点青森である。 | |
(弘前687M) | (津軽新城) |
◎◎ 青 森 駅 ◎◎ | |
687Mの青森到着後、自宅への土産購入のため一旦改札を出ることにした。ところが、駅構内の土産屋さんはすでに閉店。以前ははまなす入線時刻くらいまで開いていた(ような気がする?)NEWDAYSも閉まっているではないか。いつも楽しみにしていた「きになるりんご」と「アップルクーヘン」の購入に失敗した瞬間であった。 | (改札口) |
(201レ先頭) | (座席車) |
仕方なくそのまま引き返して201レのお見送りに向かう。この日は青い森鉄道線で貨物列車が故障して運転を見合わせており、改札付近は混雑していた。140円の入場券を購入し、入線したころを見計らってホームへ向かう。すでに先頭の機関車付近は絶賛お祭り開催中。はまなすなのにこんな人だかりが出来ていることが理解出来なかった。小生みたいに日本海の乗車が叶わなかった同士が集まっているのか、とも勝手に想像していた。 写真を撮っていて気付いたが、青森駅の1,2番線はホームの途中で線路と架線が切られてしまった。青い森鉄道線専用のホームとなり入れ換えが必要なく、長編成も入線しないのでこのような扱いになったのだろう。1番線から盛岡行きや八戸行きの特急列車が発着していたころが懐かしい。 | |
(201レ後部) | (寝台車) |
定刻が過ぎ、奥羽本線からの普通列車の接続をとって、いつもの発車ベルが鳴った。「津軽海峡線急行列車はまなす札幌行き…」という言葉に萌えた。やはり本州と北海道を結ぶ列車、しかも急行とあれば特別な存在である。ED79形の汽笛一声、寝台の24系と座席+カーペットの14系客車たちは静かに青森駅3番線を出ていった。 | |
(津軽線信号よし) | (青森駅駅前) |
夕食がまだだったので、とりあえず行こうと思っていた駅前通りの居酒屋を探す。一回通ってみてもわからず、引き返したときに場所はわかった。が、すでに暖簾は無かった。閉店までかなりの時間があったはずだけど、やっぱりネットの情報はあてにならない。 ここでも仕方なく予定を変更。今度は勇気を出して、初めて一人で寿司屋に入ってみた。カウンターに一人と座敷に四人くらい、この時間としては入っていると思う。注文は写真のとおり、しめて1,950円なり。マクドナルドよりずっと健康的だし、何より味が良かった。大将と女将さんの対応も申し分なく、201レ乗車前には最適な場所だと思った。 | (お寿司) |
この日またついていなかったのが、この店で起きた些細な事件だった。入ったときから若干違和感のあったカウンターの酔客が曲者だった。話の流れからすると、お金をなかなか払おうとしないらしい。女将さんが「警察呼ぶかい?」と問い掛けると、「いいよ、いいよ」と二つ返事なのだ。たまらず女将さんは電話をかけ、ほどなく駅前交番からお巡りさん3名が送り込まれてきた。 お巡りさんが来ても、男は相変わらずの態度。結果的にはお巡りさんに促されて、財布から代金を支払った。当然のことながら、その後交番へ連行されていったわけだが。この曲者、連れと訪れた二件目のようで、連れは先に帰ったらしい。酔客本人はもちろんだが、こんな輩を置いていった連れも同罪だ。 店側の非は一切なく、むしろ他のお客さんに気を遣っていたほど。味も良く、また訪れたいと思う。 | |
(あんこうのともあえ) | (たらのじゃっぱ汁) |
先ほどしょっぴかれた曲者が説教をくらっている交番を通りすぎ、青森駅南側の歩道橋を通り、駅西側に渡る。以前として雪が降っている。道路の脇には報道で見たような高い雪山がずぅーっと遠くまで続いている。 住宅街をひたすら歩き、フェリーターミナルを目指す。途中からは歩道もなく、大型車が時折雪煙りをあげて走る車道の片隅を歩くしかない。歩くこと 分、ようやく停泊するフェリーの姿が見えてきた。 | (青森駅構内) |
(青森の電話ボックス) | (フェリーターミナルへの道) |
* * (2012/01/28)厳冬の北東北をゆく5 * * |
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