このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

(1)山は靴が登る


「初めて山に登るんですが、靴はどんなのが良いですか。」
「運動靴でもいいですか。」、「パンプスしか無いんですが。」
「できれぱキャラバン・シューズか、バスケット・シューズのように足首の隠れる編み上げ靴が良いんですがねえ。」 「そういうのは無いし、買うと高いでしょうね。」
「それじぁあ、とりあえず、ヒールの低い履き慣れた靴で来て下さい。」

こんなやり取りがあって、当日どんな靴で来られるかと思っていると、中には真新しいトレッキング(キャラバン)シューズの人もあれぱ、「履き慣れた」を通り越して「履きくたぴれたズック靴」の人など様々ですが、ここで、その先の勝負がきまってしまいます。

だいたい前者の人は、「せっかく買った靴がもったいないから。」ということで何度か参加しているうちに、いつの間にか会員になっておられる。
後者の人は、それきりになったり、1年もたって忘れた頃ひょこっと来て
「このまえ足が痛くて、もう来まいと思ったけど。」
と言って、前よりさらに履きくたぴれた靴で参加。そして、また1年。
もっとも相当ヴェテランの域に達している人でも、時には真新しいしゃれたウォーキンク・シューズなど履いて来られて、「今目ぐらいの山は、こんな靴でも・・・。」

そんな山でもいつものとおり、格好の悪い山靴を履いて来た自分に
「山も、モードの時代なんだなあ。」と言い聞かせながら歩いていて、タ方、かの人が足を引きずりながら 「つま先を痛めて。」とか、「ちょっと足首をひねったみたい。」などと聞くと、
「不格好でも山靴で来てよかったなあ。」と、思ったりしたこともありました。

ここまで来れば、賢明な会員の皆様なら、私が何言おうとしているのか、お分かりと思います。
バスケット・シューズ、ゴルフ・シューズ、ベ一ス・ボールにはスパイク・シューズ、いや踊るバレエにはトー・シューズ。そして山登りにはマウンテン・シューズ。

ちなみに、私ごとですが日帰り山行には軽登山靴、重い荷物を背負っての縦走や、アイゼンやワカンをつけて歩くときは重登山靴、それにスキー兼用ですが雪山用のプラスティック・シューズと便い分けて、
「せめて、山靴ぐらい贅沢をしたい。」と、思っています。

「山靴は高くて。」と言われる方がおられると思いますが、ちょっと気をつけていると、オープン・セールとか、歳末セールとか、ここのところ少し遠のいていますが、「力ープ優勝セール」とかで、けっこう高級な山靴が安く買えたりします。
また私ごとで恐縮ですが、現在愛用している靴の一つは、ある人から折角買ったのに足に合わないということで頂いたもの。
「少し大きいぐらいなら、2枚の靴下を3枚履いて」、これも人手方法の一つかも。

去年12月の大山、今月1月の大佐山、2月の荒谷山を登られた方は、靴のよしあしが、山登りを如何に快適に、かつ安全にするか否かに気づかれたことと思います。
なにはともあれ、「趣味も道具に擬り出したら、本物。」とか。
一度みんなで、山靴談義でもやりませんか。(O)


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