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これが、ワンデイ・ハイクなどになると、よく奥さんがたが雨の日にスーパーなどに買い物に行くときに自転車までスッポリかぶれるビニール・ポンチョ、さらには雨の日のゴルフ場などでサービスにくれるシースールのビニール・カッパ、中には、もう町なかでは使えなくなったような、骨の曲がった折り畳み傘がうまく開かないで難儀している人などを、時々見かけます。
決してビニールのポンチョもカッパも、雨具でないなんて言っていません。
でも、これらは使って一日の寿命、少し高いところで雨風混じりで気温が下がったり、冬などではゴワゴワになって、解凍前のチルド野菜のように、バラバラになって飛んで行ってしまう。
特にポンチョは、吹き上げられたら風よけにもなりません。
そんなことが、登山装備としては、現在の通気性の良いゴアテックス(これは商品名のひとつ)素材の上下セパレートのレイン・ウェアに、ザックにも同じ素材のカバーというスタイルが主流になったのだと思います。
「山で降られれば、濡れればいいさ。」というのは、まさに歌の文句。おそらく夏でも、1,000m以上の稜線、春先、晩秋なら、それ以下の山でも濡れれば、体温低下のため身動きができなくなります。
よく新聞などでも、「装備軽視が遭難の原因」と報じられるのが、大体このケースのようです。
レイン・ウェアだけは、多少高価でも信用の置けるものを、わが皮膚の一部と思って手入れを良くしておけば、我々程度の山登りなら、ほぼ一生ものです。
最後に、山では傘は雨具ではありません。せいぜい時雨れどきの一時しのぎか、小屋かテントのまわりの用足しか、我が山行で見かけるように、お嬢さん(?)がたの日傘かわり程度のものですが、あれば以外と便利なもの。折り畳み傘1本は必携。
それと、時折「今日は天気だと思って持ってこなかった。」という人がいますが、これは軽量化とは言いません。雨具はいつもザックに入れておきましょう。(O)