このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

呉娑々宇山

1996年1月28日

 1月も月末、寒空のもと呉娑々宇登山です。新人の方も少々参加しておられ、バス2台に分乗し随木橋で下車、皆な集合した。久し振りに大勢の会員の顔ぶれです。
 民家も少なくなり坂道になった頃、まず水車が目につく。だんだん峡谷になり、また二つ目の水車小屋。凍結したツララが珍しく、みを見はるようだ。登るうち、また三つ目の水車。ツララがすごく、少々解けかけ雫が落ち、さわってみる人もあった。
 急な道になる。上を見ると煙が昇っている。近づくと山仕事の人が5〜6人、仕事中。中の一人が、杖を10本ばかり持って来られた。「下山した所に置いといてよ。」と言われ、親切なおじさんだなあと思った。
 右を見上げると、人の顔に似た大きな岩がある。神官が烏帽子をかぶった様で面白い。曲がった道になり、見ると岩に仏像が彫ってあり、82才の老人が毎日ランプをつけ、数カ月かけ彫った像と、案内板に記されている。
 この山は椿が多く自生して、「2月満開の頃、綺麗よね。」と誰かが言った。
 涸れ沢が続き、仏像を見るうち頂上につき昼食。少々寒く手も冷たく、片づけて12時30分下山。
 途中、岩の上で写真を撮ってもらう。下山道も色々分かれ、別々のコースにと下る。
 岩の上で休んだり下界を眺めたり、下の方の道で立ち止まり、手を振っている様で谺が返ってくる。こちらからも叫び返す。町が近くなり、観音院跡に着く。「山と寺が焼失したよ。」と、教えてもらった。
 後岩山を振り返るうち停留所に着く。2時30分、帰途についた。皆様お疲れ様でした。(T・N)

 仏岩 それぞれの顔 春の海

 涸れ沢の 続くを見たり 曇る空


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