このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

九三式野戦軽測遠機

第二次世界大戦で日本陸軍の砲兵部隊
で使用された、測距儀です、
陸軍では、測距儀を測遠機と呼んでいました、

測距範囲  100〜10,000m

基線長         750mm
(基線長とは二つの対物レンズの間隔で
 これが大きいほど遠距離まで正確に測定できる)


倍率    12倍


本機は昭和15年製造です

接眼レンズ部

本機は双眼鏡に見えますが
単眼鏡なのです
右側の接眼部に画像が表示され
左側の接眼部に距離目盛が表示されます。

右側接眼レンズの視野は、上下に二分割され
尚且つ、上半分は、上下倒立像です。

左側接眼レンズで、距離目盛を読み取る。

遠くに見える、アンテナまでの距離を測定してみます。

規正板を測遠機より50m以上離して設置し
ダイヤル目盛、無限大で図のように上下像が
整合するように調整する。

規正板
ダイヤル目盛を校正するための物。

測定精度

距離         誤差

100m        1.6m
1000m       6.5m
2000m       26.1m
3000m       58.8m
5000m       163.3m
8000m      418.2m
10000m      653.3m

距離測合転輪を回すと、上下像が水平移動するので
位置を一致させる

収納ケース
本体と、規正板が収納されている。

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