このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

九四式一米対空測遠機

第二次世界大戦で日本陸軍の高射機関砲部隊が使用した
対空測遠機です、

敵、飛行機までの距離を観測する測距儀で、手持ちで使用するため
三脚などはありません。

測距は、立体視方式

覗くと、左右どちらにも、視界の中に、図のような距離目盛が現れます

最初、距離目盛は、左右、二つに見えますが、目の視点を調節し
立体視するとこの目盛が一つになります、
この時、手前の250mから、遠くの8000mまでの目盛が、
前後に立体的に展開します、

例えて言うならば、鉄道線路の上に立ち、一直線の線路を眺めた時、
手前から順に、距離数の標識が立っている情景を想像してください、
本機の場合、直線では、視野からはみ出してしまうので、Z型に折り曲げてあります、

敵機を視野に捉え、どの目盛位置に居るか立体視で観測します、

この方式は、ダイヤル等を回す必要が無く、瞬時に測距できるので、
進路を変えながら、高速で接近する飛行機を捉えるに適した方式だと思います、

ただ、立体視の能力は個人差が大きく、できない人は、いくら訓練してもできないので
兵隊の適性検査をして、要員を選抜したようです。

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