このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください
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東芝 A型ベロシティーマイクロフォン
戦前から戦後にかけて国産マイクロフォンの代表機種である
東芝A型ベロシティーマイクは昭和12年(1937年)米RCA社の技術を
導入しNHKと東京電気の協力て国産化された高音質のマイクで
それまで使われていた音質の良くないライツ型マイクに代わって
放送、他、広く業務用に使われた物です
東京電機は昭和14年、芝浦製作所と合併し、東京芝浦電機となったので
マイクロフォンは、東芝A型ベロシティーマイクロフォンとなりました
太平洋戦争終戦時、天皇陛下の玉音放送の録音にも使われました。
左 東芝製 A型ベロシティーマイク
右 東京電気製 ベロシティーマイク
マイクスタンドは、このマイクのオリジナルです。
さらにアップ
リボンは、両側の磁石とわずかな隙間を保ち
音波とともに、前後に振動し発電します
リボンは、磁石と接触してはならず、リボンの
張替は、熟練の技術者でないと不可能です。
アルミのリボンをアップしました
上下を押さえ金具て固定しています
適度なテンションでリボンが張られているのですが
使っているうちに、リボンが伸びて、音質が低下するので
専門技術者によって再調整、または、リボンの張替が必要となります
このリボンは、恐ろしく薄くて、息を吹きかけただけで、破れてしまいまいます
このロゴは、東芝が戦時中の昭和18年から採用したもので
戦時中から、戦後にかけて生産された物です
カバーを外すと、馬蹄形の磁石の真ん中に
アルミ箔をギザギザに加工した、リボン状の振動膜が見えます
上下に通っているものです。
ベロシティーマイクは別名、リボンマイクとも呼ばれます。
マイクスタンドも専用の木箱で保管するようになっています
当時、貴重品だったのです。
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