このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

戦後の民生用暗号機 ヘーゲリン C-446A
HAGELIN CRYPTOS   A.B.CRYPTOTEKNIK TYPE C446A

実際に、このヘーゲリンC-446A暗号機が、外交暗号として使われた例を紹介します

1970年に、東京 港区赤坂にある、某国大使館から本国に当てた電報です
C-446Aを使用して、1語5文字の標準的な暗号文です

暗号文が何で5文字かと疑問に思われるかもしれませんが、

文字のスペースの位置を解らなくすること

英文電報の料金は1語いくらで計算すること

などで、欧文暗号では古くから1語5文字が一般的でした

現在では、電子メールでやり取りするのでしょうが、当時は、大使館といえども
電電公社、国際電電などの、国際テレックス回線を使用していました。


大使館名を表示すると、私の命が危ないので、消してあります。
第二次世界大戦が終結すると、軍用暗号機械の需要もなくなり
戦時中に開発された技術を流用して、民生用暗号機が開発されます

この機械は、商社等の、商用暗号、各国大使館などの外交暗号用として
開発された物です。
こちらは、本国から、在日本大使館に着信した暗号電報です。
内部の構造は、 米軍M209暗号機 とほとんど同じですが
紙テープは2本となり、平文と暗号文の両方が印字されて
使いやすくなっています。
カバーを開けた使用状態。

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