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(表紙) 軍事機密一連番號 第〇號 飛行第一大隊作戦用暗號書 い號 飛行第五聯隊調製 調製年月日 昭和八年十一月三十日 紙數 表紙(目次共) 壱枚 本文 五枚 附表 拾貮枚 | ||||||||||||||||||
目次 第一章 總則 第二章 構成 第三章 用法 第四章 再電ニ関する規定 第五章 紛失漏洩時ノ處置 第六章 暗號書使用開始時期 第七章 暗號書配布區分 別表 組立例 附表第一 開始(終末)表符見出表 組立第一乃至第五表 飜譯第一乃至第五表 | ||||||||||||||||||
飛行第一大隊作戦用暗號書 い號 第一章 總則 第一 用途 本暗號書ハ大隊内ノ地上指揮連絡用兼所報用 トシテ秘密通信ニ用フルモノトス 第二 形式 本暗號書ハ組立、飜譯各五表ヨリ成ル多表式換 字暗號法トス | ||||||||||||||||||
第二章 構成 第三 原語ノ構成(組立表参照) 原語ハ清音、濁音、半濁音、文字及数字、諸記號、熟語、 ?成句等ヨリ成リ各種類毎ニ集團配列シ總テ 原語ハ黒字、暗語ハ赤字ヲ以テ色分ケス 第四 暗語ノ構成 1、暗語ハ一字暗語、二字綴暗語ヨリ成ル 2、一字暗語ハ清音、濁音、半濁音、文字ヨリ成ル 3、二字綴暗語ハ一字暗語ニ充當セサル清音文 ヲ頭文字トナシ其第二字ハ頭文字以外ノ 清音文字ヲ充ツ | ||||||||||||||||||
第三章 用法 第五 通則 1、發信文ヲ暗號化スルニハ何レノ組立表ヨリ 開始スルモ随意トス而シテ何レノ場合ニ於 テモ第一回ニ使用セル組立表(之レヲ開始表 ト稱ス)及組立終了時ニ使用シ居リシ組立表 ヲ示ス為ニ電文ノ冒頭ニハ開始表符ヲ又末 尾ニハ終末表符ヲ附ス(本符ハ共ニ各組立飜 譯表中ニ別記シアリテ尚来信時ニ於テ其ノ 發見ヲ容易ナラシムル為開始(終末)表符見出 シ表ヲ附表第一トシテ添付シアリ) 2、電文ハ之レヲ略々中央部附近(誤謬ヲ生スル虞 ナク且特徴ヲ呈セサル場所)ニ於テ二部ニ分 割シ後半部前半部ノ順序ニ転倒シテ暗號化 シ書載スルモノトス 3、前項分割位置ヲ示ス為ニハ其ノ分割部ニ(サ カイ)又ハ(クキリ)ナル語句ヲ暗號化シテ挿入 ス 4、終末符ノ次ニ句切点(暗號化セス生ノ儘)ヲ附 シタル後發信者名(別冊發信者名暗號書ニヨ ル)ヲ記入ス 5、電文ハ冒頭部及終末部附近ニ於テハ約十字 毎ニ其ノ他ノ部分ニ於テハ約二十〜四十字 毎ニ組立表ヲ變換使用スルモノトス(之レヲ 變表ト稱ス) 變表ハ原文の連用(イインノ如シ)眼鏡(ハナハ ダノ如シ)等国語ノ特徴ヲ呈出シ敵ニ探究ノ 端緒ヲ與フルカ如キコトナキ様要スレハ前 項規定ニ拘泥セス随時行ウノ著意ヲ要ス 6、變表ノ方向ハ左ノ如ク規定ス而シテ變表セ ントセハ今迄使用シ来タリシ組立表中ノ適 宜ノ一變表符ヲ電文中ニ記入シタル後次ノ 表ニ移ルモノトス 變表ノ方向 開始表奇數番號ノ表ナル時ハ順變トス (第二、三、四、五、一、二表ノ如ク變換スルコト) 同偶數ナル時ハ逆變トス(第四、三、二、一、五、 四表ノ如ク變換スルコト) 7、變表、開始(終末)表符ハ各組立表毎ニ六組宛ヲ 準備シアルオ以テ毎電之ヲ適當ニ使用シ 某一種ノ偏用ニ陥ラサル如ク注意スルヲ要 ス 8、以上各項ヲ要約圖示セハ左ノ如シ 開始表ヲ決定シテ其ノ開始表符ヲ記入ス→ 決定シタル開始組立表ニヨリ通信文下半部 ヲ順次暗語化シテ記入ス(通信文記入中随時變表ス)→ (サカイ)ヲ暗語化シテ記入ス→通信文上半部 ヲ順次暗語化シテ記入ス(變表注意前ニ同シ) →終末時使用セシ組立表ノ終末表符ヲ記入 ス→ 、ヲ暗號化セス生ノ儘記入ス→別冊發 信者名暗號書ニヨリ發信者名ヲ記入シテ全 作業ヲ了ス 9、所要ノ地名ハ作戰ニ當リ其ノ必要度ヲ考慮 シ豫ネテ空欄トシアル組立表中ノ地名欄ヲ 配當スルモノナルモ尚臨時使用ヲ必要トス ル地名等ニシテ其ノ讀ミ方明瞭ナラサルモ ノニ對シテハ別冊「明密電報新書」ヲ併用スヘ シ其ノ用法ハ組立例(C)ニ於テ指示ス 第六 組立作業及頼信紙ヘノ書載法 1、發信原文ヲ受領セハ之レヲ熟讀シ誤字、脱字 ナキヤヲ確メタル後通則各項記述ニ基キ逐 次暗號化シテ記載ス 2、作業ニ先タチ組立表ニ於テ如何ナル暗語カ如何ナル位置ニ 配列セラレアルヤヲ豫メ熟知シ置クコトハ 只ニ組立ヲ迅速ナラシムル要訣トス 3、原語中使用度數ノ多キモノニ對シテハ二又 ハ三個ノ暗語ヲ配當シアルヲ以テ之レヲ平 等ニ使用シ其ノ秘匿度ヲ強カラシムルコト ニ注意スルヲ要ス 4、電文ハ概ネ二百字ニ限定スルヲ適當トス故 ニ長文ノモノハ之レヲ數通ニ區分スルヲ可 トス例ヘハ 飛行第一大隊命令第一其ノ一・・・・(ツヅク) 飛行第一大隊命令第一其ノ二(何レモ暗語) ノ如シ 但シ電文ヲ前半後半ニ分割スルコトハ其ノ 一、其ノ二毎ニ共ニ實施スルモノトス 5、組立作業例別表ノ如シ 第七 飜譯作業 1、暗號文冒頭ノ二字ヲ開始表符見出シ表(附表 第一)ニヨリ索出シ本暗號文ノ組立ハ第何號 表ヨリ開始セラレアルヤヲ知リ之レト同一 番號ノ飜譯表ヲ開キ途中變表符ニ遭遇スル 毎ニ變表シツツ逐次飜譯ス 2、開始表若シ不明ナル時ハ終末表符ヲ補ヘ末 尾ヨリ逆ニ飜譯シ得ルコトアリ 3、飜譯ニ當リテハ「イ]譯語ハ色鉛筆ニテ電報用 紙上暗語ノ右側ニ記入シ「ロ」變表符ノ右側ニ ハ該表ノ番號ヲ記入シ置クヲ可トス 4、飜譯終了セハ之レヲ淨書シ名宛者ニ呈出(送 付)スルモノトス但シ不明ノ点アルモ速ニ其 ノ概要ヲ淨書シ(或ハ其ノ儘)前項ノ處置ヲ為 スモノトス | ||||||||||||||||||
第四章 再電ニ関スル規定 第八 電文不明ニシテ再電要求ヲ為サントセハ必ス 暗號ニ依ルモノトス 第九 再電要求ヲ受ケタル時組立者ハ前電文頼信紙 ノ点検ヲ行ヒ(此際組立者ト別人ニ点検セシム ルヲ可トス)左ノ要領ニヨリ再電ス 1、組立上ノ過失ナキ時ハ前電文ヲ其ノ儘再電 ス 2、組立上ノ過失アリタル時ハ發信原文ノ分割 位置及開始表ヲ異ニシ新ニ暗號文ヲ組立テ 直チニ再電ス此際開始表符ノ次ニ「第號(電報 番號)再電」ノ句ヲ暗號化シテ挿入スルモノト ス | ||||||||||||||||||
第五章 紛失漏洩時ノ處置 第十 暗號書ヲ紛失又ハ漏洩シ或ハ其ノ疑アル時ハ 凡ユル手段ヲ以テ速ニ大隊本部ニ報告スヘシ 無線ニヨル場合ハ左ノ略號ヲ用ユヘシ サンシキ サンシキ サンシキ 第十一 大隊本部ハ直チニ使用停止ヲ命ス 無線ニヨル時ハ左ノ略號ヲ用ユ シラユク シラユク シラユク 第十二 本暗號書ノ使用禁止ノ傳達ヲ受ケタル時ハ別 命ナク飛行第一大隊作戦用暗號書い號代用ノ 使用ヲ開始スルモノトス | ||||||||||||||||||
第六章 暗號書使用開始時期 別命ス | ||||||||||||||||||
第七章 暗號書配布區分
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