このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

暗号タイプライター
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これは東芝のマツダ和文タイプライター
暗号機の元になった物
こちらは和文タイプライターの活字ドラム
こちらの和文タイプライターの活字ドラムには、
何も取り付けられていないので
自由に回転でき、活字を選ぶことが出来る
活字ドラムを自動的に回転させる機構が
ドラムノブの根本に取り付けられている
暗号タイプライター特有の物
東芝のマツダ和文タイプライター1200型を、暗号機に改修した物です
残念ながら、本体後部にあるはずの、銘板は剥がされていて型名等解りません、

本来、和文タイプは、ひらがな、カタカナ、漢字、数字、記号等の活字が
セットされている物なのですが、 このタイプライターはカタカナ、数字、記号
のみとなつています

和文タイプの状態では、活字ドラムに、1200個の活字が収容可能なのですが
漢字を使わず、カナが主なので、カナ活字セットが15組収容されています

活字ドラムの見出し文字と、実際に印字される活字はバラバラに組み合わされていて
意味不明の文章が印字されます

さらに、 カナ活字セット15組の変換パターンは、全て異なっていて
一文字印字するごとに、自動的に次の変換パターンの活字セットの位置にドラム
が回転します、この機構は和文タイプには無い物で、暗号タイプ独特の物です

改修部分の仕上げの良さから、 ある程度の台数が東芝の工場で製造された物と想像します
塗装色が、太平洋戦争中の日本海軍色ですが、この程度の暗号では軍用には使えず
戦後の民生用かなと、想像しています。
暗号タイプライターの活字ドラム
カナが15組セットされている、
印字するごとに、ドラムが回転し、新たな変換パターンで暗号化される
タイプライターを改造して暗号機を作ると言うアイデアは古くから有り
欧米でタイプライターが実用化された19世紀には
欧文暗号タイプライターが作られています

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