このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

蝋管録音機 ディクタフォン  Dictaphone 
Modl10 type A
この機械は1920年代に使われた
口述筆記(タイプ)用蝋管録音機
ディクタフォン 10-A型です

エジソンも同様の録音機を
EDIPHONEの商品名で製造しています

このディクタフォンは、コロンビア社の
系統の、DICTAPHONE CORPORATION
から発売された物で、エディフォンと
共に、当時の蝋管録音機の代表機種です。

蝋管の回転には、電動モーターを使っていますが
録音系統には、電気を使わず
ラッパ型の送話口から喋ると、空気振動が
ジャバラ管を伝わって、その先の振動版を
震わせ、録音針で蝋管に音溝を刻む物です


再生は、小さな音しか出ませんので
ラッパを耳に近付けて聞きます。

同じ機械がNHKでも使われていたようで
NHK放送博物館 で紹介されています。
エジソンの発明による、蝋管蓄音器は、録音、再生どちらも
出来る、兼用機として発展していきましたが
音楽ソフトを楽しむためのレコード再生機は
ベルリナーの発明した、円盤レコードが、主流となり
蝋管蓄音器の時代は終わりました、

しかし、こと、録音に関しては、蝋管方式の録音機は
第二次世界大戦でワイヤーレコーダー、テープレコーダ、
が実用化されるまで使われ続けました

これは、円盤録音に比べて、録音の簡便さ、
又録音済みの蝋管は専用のシェーバーと呼ばれる
機械で、表面の音溝を削り取れば、何度も、録音できる
経済性などにより長く使われたものと思います。

録音用の蝋管です
未使用品。
録音内容をメモ書きする用紙が
付属しています、

蝋管のどの位置にどんな内容が
録音されているのか分かるよう
レバーを押すと、用紙に印が付くように
なっています。
この
蝋管のパッケージ

左から、エジソンのエディフォン用
中は  ディクタフォン用
右は  アルゼンチン 
     SOCIEDAD INDUSTRIAL社
     MULTIPHONE用


規格は同じなので、互いに互換性があります。

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