このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

戦時中の日本軍ラジオゾンデ

ラジオゾンデとは気象観測機器の一種で
温度・湿度・等の観測機器を気球に吊り下げて
地上に電波でデータを送るものです

天気予報に欠かせない物ですが、飛行機の運行にも
高層大気の気象データは必要で、我が国では
戦前から陸海軍で開発が始まりました。


左側  温度計
中    電池
右側  湿度計

湿度計は、毛髪湿度計で、毛髪の伸縮で
可変コンデンサーを動かし、発振周波数を
変化しています

毛髪は、白人の金髪が良いそうですが
本機も僅かに残っている毛髪は金髪
のようです

これは陸軍で戦時中に使用された
三式測雲発信器 です

詳細は不明ですが、構造から、温度の変化を
電波の周波数の変化に変換し、地上に
無線でデータを送るものと思われます

内部には、真空管と、電池、高電圧発生機が
見えます

昭和19年製
久保田無線電機株式会社

内部には真空管を使った発信回路が見えます

こちらは、温湿発信器です
昭和16年製
久保田無線電機製作所

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