このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

九七式鏡式実体鏡
偵察機が撮影して来た、航空写真を解析して、目標物、例えば、建物、山等の
高度を測定するための物です。

この為には、偵察機は一定高度を維持し、等間隔で目標物を撮影する必要があります
同じ目標を距離を置いて写した二枚の写真を実体鏡にセットし、立体写真の原理で測定します
視差測定器  二枚のガラス板の中心部には、微少な十時線が刻まれている
右端のマイクロメーターを廻すと、ガラス板の間隔が調節出来る。
現在は国土地理院の日本全土の連続写真がインターネットからダウンロード
出来ますので、この写真で結構楽しめます、

これは、羽田空港の航空写真です
二枚の写真を立体視出来るよう位置を調節して置きます、
次に、基準点、例えば滑走路の一点を設定して、写真の上に置いた視差測定器
の二枚のガラス板の十時線がピタリと一致するよう視差測定器のマイクロメーター
を廻し、ガラス板の間隔を調整します、

次に、測定しようとする、例えば管制塔の屋根に視線を移し十時線をここに合わせると
先ほどは一致していた二つの十時線はズレて見えるので、再びマイクロメーターを
調節して、十時線を一致させます、
左下の小さな箱は
写真を止める画鋲
戦時中の雑誌
科学朝日 昭和17年12月号より

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