このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

国産第1号 ガス瞬間湯沸かし器   昭和5年 陽栄製作所 R 121 型
ガス瞬間湯沸器は、昭和30〜40年代に家庭に普及し
それまでの辛い、冬場の台所の水仕事から主婦を救ってくれた
文明の利器でした。

我が家に湯沸かし器が取り付けられた時、蛇口をひねると
すぐに、お湯が出る不思議さに驚き、感動したものです。

当時、愛読していた雑誌「子供の科学」 に瞬間湯沸かし器の
解説記事が出ましたが、小学生には、イマイチ理解できませんて゜した。

最近、セントラル給湯に押されて、出番が少なくなった湯沸かし器ですが
蛇口をひねると、瞬間に湯が出、 さらに、沸騰したお湯が出る便利さから、
今でも重宝されています。


ガス瞬間湯沸かし器が日本で初めて作られたのは、昭和5年(1930)
に陽栄製作所 (現ハーマン) で、R 121 型が開発されたのが最初のようで、
(株)ハーマン、のサイトの「 会社の沿革 」に、記述があります。


R121型について、(株)ハーマンにお尋ねしたところ
次のような回答を頂きました

発売開始  昭和6年から
価格     35円 ちなみに当時の大卒初任給は60円
能力     6号相当


とのことです

昭和初期の大卒は大変なエリートで、60円はかなりな高給です
35円は、現代の10数万円でしょうか。

能力 6号とありますが、1号とは、1分間に、1リットルの水を、25度、
上昇させ、蛇口から出す能力なので
6号は、水温15度の水道水を40度のお湯にして1分間に6リットル
蛇口から出す事が出来ます
(3リットルなら、65度になります)

現代の流し台の上に取り付けられている、小型ガス湯沸かし器は、5号なので
ほぼ、同じ能力と言えます。

写真は私の持っている、R 121 型です
状態が良いので、点火してみたいところですが、
使用ガスは、戦前の石炭ガスのようで、 我が家のプロパンガスでは
使えません。
真鍮板で作られた風格のあるエンブレム

YOY は陽栄製作所

ヨイ給湯器と言う意味のようです。

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