このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

和歌山地裁御坊支部

湯浅を後にした我々は、いよいよキテツ2に乗るべく御坊駅に来た。
紀州鉄道は営業係数が800を超えているとの噂だが、1時間に1〜2本あってびびる。さすが不動産屋の道楽や…



実は紀州鉄道が信楽高原鉄道で引退した気動車を譲り受けるという記事を御坊市の地域紙、日高新報のHPで知り3週間前に鉄道の日記念乗り放題切符を利用して1人で来ていたので、私自身は勝手知ったる御坊駅という感じであった。右上の時刻表の写真もその時撮ったものである。

紀勢本線と比べてへろへろの軌道の上を、よったりよったりと言う感じでぼろい体を揺らしながらキテツ君が入線してくる。3週間前来た時にはその老体に鞭打つ姿が想像以上だったので車体を労わってやりたくなった。

客は我々の他に数人いた。定刻に発車したレールバスは、車体を揺らしながら御坊の中心部へ向けて走る。御坊から学門のあいだがもっとも距離がある。田んぼや畑の中を走り、建物が増えてくると学門駅。そしてそこからは建物の間をすり抜けるようにして走り、ちょこちょこと停まる感じである。もっとも学問の次、紀伊御坊駅は紀州鉄道の本社や工場があり、立派な駅舎とホームが出迎える。いったんここで下車。


↑保存?されているキハ600。奥には休車状態のキテツ1がある。       ↑絶賛改造中の信楽から来た新顔

工場の方にある駐車場に回ると、信楽高原から譲渡された気動車が改造を施されていた。鉄ヲタが増えたせいなのか、以前は開放的で一声かければ見られた工場内も厳重に囲われていた。

キハ600をよく見るために今度は駅舎の反対側へ線路を渡って回りこむ。
ちょうど気動車の留置されているところが空き地になっており、近づいて撮影することが出来たのでIがかなり満足げであった。


↑新旧3両そろい踏み                                  ↑キハ603もほどよく保存されている

撮影した後、駅に戻り、西御坊までの切符を買う。硬券であった。西御坊下車時に記念に欲しい旨告げたら、あっさり貰えたのが良かった。
西御坊からはいよいよ裁判所を目指す。紀伊御坊まで列車で戻り、そこから歩く。途中コンビニで暖かいコーヒーを買い、日の暮れた御坊市街を裁判所目指し歩く。裁判所は県道から少し引っ込んだ場所にあり、最初は行きすぎてしまった。
暗くなってしまったが、とにかく外観を撮影する。


↑二階建てのそこそこ新しい庁舎。                          ↑正面玄関前に石の看板もある

帰宅してから知ったが、ここは裁判官の常駐しない支部だそうである。HPを見ると田辺から填補(週2)される模様。簡裁も家裁も田辺から填補のようなので、本音では田辺と統合したいのだろうか?なお検察も副検事すら置いていないという。単独庁だが、建物自体はそこそこ大きい。
御坊は「和歌山の角栄」と称される二階俊博の地盤だが、人口は2万7千、裁判官も常駐しないというのでは保守派重鎮のおひざ元も過疎には勝てないということか(高速道路はやってきたので影響が無いわけではないが)。

裁判所の写真を撮り終えると、付近に日高新報という御坊の地域紙の本社があるのを調べてきていたので、そちらに寄り、無事日高新報もゲットした。1階の営業部に入っていくと少しばかりぎょっとされたが(当り前か)。この日の社会面にはくろしお381系引退の記事があった。


↑本社社屋。                                       ↑玄関。左が工場かな?

3週間前に御坊に来た時は、同じくらいの時間帯で紀州新聞社の本社を探し、紀州新聞もゲットしたのだが、紀州新聞の方が人がおらず、仕事終わりという感じだったのに対し、こちらは社員が多く残っていた。また紀州新聞社では工場から出てきた人が編集兼営業部屋といった風の場所で応接して下さったのに対し、こちらは編集と営業の部屋が独立しているようだった。Iによれば壁に水やり分担表などが貼ってあったという。中小企業らしい牧歌的な雰囲気を感じる。


↑こちらは紀州新聞社。左下に社用車が停まっている。              ↑安い!日経様の半額以下や!!

紀州新聞では玄関が開いておらず、コンコンノックしてうろうろしてたら中から人が出てきてくれた。インクのにおいが漂う編集室に入るのは初めてだったのでドキドキした。


↑これは3週間前に訪問済みの和歌山地検御坊支部。御坊法務合同庁舎内にあり、紀州鉄道沿線の市役所前駅近くなので裁判所より電車で行きやすい。
ちなみにその市役所前からは仕事帰りと思しきスーツの客が数名乗ってきたので、紀州鉄道で通勤する人も一定数いるようである。

こうして無事目的を達した我々は、日高新報の本社から夜の御坊市内を歩き、30分ほどで御坊駅に着いた。駅で1時間ほど時間を潰すと、お目当ての381系くろしおが入線。車内は御名残り乗車の客が大半と言った風で、大阪の私学の中学生らしい連中がこそこそと動き回り録音や撮影に大忙しであった。叫んだりしないだけ関東の連中よりマシか。
和歌山駅では駅長が出てきて先頭車両付近でセレモニーをとり行っていたようである。テレビカメラも見えた。女性駅員に抱かれたICOCAのキャラクターであるカモノハシに見送られ、私の乗るくろしおは阪和線へと入って行ったのだった。


↑新宮発最終のくろしおだからか増結していた。                  ↑ぜんぜん倒れませんw


↑窓割りの関係か、車両の中ほどに1人掛け席があった。車いす用でもなさそうだが…。 ↑天王寺駅にて。駅員さんお疲れ様です。

おわり

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