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ホテル・ルワンダ(2004・南アフリカ・イギリス・イタリア)
監督:テリー・ジョージ
主演:ドン・チードル、ソフィー・オコネドー、ニック・ノルティ他
最近にない見ごたえのある映画だった。
この映画はルワンダで1994年に起きた大虐殺で、あるホテル支配人が殺される運命にあった1200人の命を自分のホテルに匿い、救う物語である。
虐殺のシーンなどを露骨には出さず、支配人の行動をよく追って撮られている。
国際社会の介入軍がイギリスやフランス、ベルギーなど西側諸国の人間しか救出せず、現地の人間が置いていかれるなど現実が描かれ、ぐっと胸に迫ってくるものがあった。
また主人公である支配人をスーパーマンとしてではなく、才知を使って切り抜けていく頼りがいのある人間としてとらえていて、見る者を唸らせるようなやり取りが多々あり、面白かった。
ニック・ノルティは国連平和維持軍の大佐役で出ているが、主人公ら現地の人間をなんとか救い出そうと奮闘する様を上手に演じていて、ホテルから避難民を運び出すトラックが民兵に取り囲まれた際に身を挺して避難民を守る様はカッコよかった。
劇場が大入り満員になるのも納得できる、上質な社会派の映画である。
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