このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

良きかな、地方紙

私は、旅行に行くと必ず二つのことをする。
一つは、その土地の味覚を楽しむこと。
もう一つは、行った先の新聞を買い、読むこと。

どちらもその旅先を満喫するのに欠かせない。
今回はそのうちの、行った先の新聞について書こうと思う。

現在、日本では約63社の地方新聞社がある(47ニュース加盟52社と全国郷土紙連合加盟11社の合計)。
そのうち旅先で私が主に手に入れて読むのは、県紙と呼ばれる一般にその県を代表する新聞である。駅売りで主に入手するためそうなってしまう。

この趣味を始めたのはおそらく中学に上がってからではなかろうか。祖山参拝の時京都新聞を買ったら一面にブッシュが載っていたという記憶があるから。
実家の引き出しがおもなコレクション場となっていた。最近は長期の旅行が増えた上読むとよれよれになるので行った先で泣く泣く捨ててしまう事も増えたが、それでもたまにはきちんと持って帰る。そして大学で知り合ったその地方の友人に読ませたりもする。いい話のネタになる。
最近その引き出しをひっくり返したら、買った記憶の無い山口新聞と中国新聞が出てきた。恐らく中学三年の修学旅行が広島と萩だったからそこで買って持ち帰ったのだろう…
また、同志はおるのかとネットで検索したら、「地方新聞(http://homepage1.nifty.com/tabi-mo/shinbun.html)」「極私的地方新聞研究所(http://www.geocities.jp/chihoushimbun/index.htm)」という2つのHPを見つけた。どちらも筋金入りのコレクションと情報収集がされており脱帽した。しかしやはり鉄道ファンがこの趣味をかねているらしく、片方のHPは鉄道関係のページの1セクションという扱いであった。

さてこの地方紙、私は今までどのくらい読んだのだろうか。とりあえず北からコメント付きで書き出してみる。

北海道新聞(裏金スクープで有名。北海道を代表するブロック紙)
東奥日報(青森の県紙。語句解説がなぜかyahooでよく取り上げられる。)
陸奥新報(津軽の地域紙…と思いきや県紙並みのボリューム)
秋田魁新報(秋田県の県紙。魅力は後述)
河北新報(仙台発、東北のブロック紙的存在)
新潟日報(新潟の県紙。なんとなく気に入ってるw)
山形新聞(買ったはず…記憶があいまいorz)
上毛新聞(作家の横山秀夫氏で知った。長らく読みたかったので、買って読んだときは感動したw)
下野新聞(栃木の県紙、鹿沼事件の調査報道は素晴らしかった。)
埼玉新聞(多摩住みだと比較的手に入れやすい。らきすた載ってるwww)
千葉日報(あまり知られていないらしい…これも東京住みだと手に入れやすいか)
東京新聞(本社は中日。今取ってる。)
神奈川新聞(町田で売ってたぞ、おい!!!)
信濃毎日新聞(長野出身の後輩曰く北信寄りらしい。「長野県鉄道全駅」という長野の鉄オタ大歓喜な本を最近出した)
伊那毎日新聞(家族旅行の帰り、雪で足止め食らって駒ヶ根に泊まった時に読んだ。ローカル過ぎて紙面についていけなかった)
北日本新聞(富山。買ってないと思ったら机の奥から出てきた。中2で行った立山登山時に買ったらしい。えらいぞ俺w)
北國新聞(石川。北陸中日とシェア争ってる。本社ビルは異様なほど大きかった。紙面がカラフル)
福井新聞(日刊県民福井ではない。小浜線電化の時に買ったが電化のことは中面の一部でしか触れられていなかった…)
中日新聞(物心ついた時からずっと実家で読んどるわー)
名古屋タイムズ(休刊が残念だ…もっと読みたかった)
東愛知新聞(三河で頑張れ!参院選報道がしっかりしていて高評価)
岐阜新聞(中日の牙城で頑張れ!!)
伊勢新聞(三重の県紙。名古屋の近鉄ホームでも買える)
京都新聞(森見作品にも出てくる。神戸新聞を震災時に助けた。滋賀県民版がある。)
奈良新聞(題字が緑色だった)
大阪日日新聞(なぜか発行元が新日本海新聞社という鳥取の会社。そのせいかぱっとしない。共同配信垂れ流しの印象)
神戸新聞(震災時の様子がドラマ化してたが感動した)
山陽新聞(岡山。なぜだかぱっとしない印象がある。上の大阪日日もそうだったが)
中国新聞(広島。決して大陸の方ではない。福田元首相の「あなたとは違うんです」発言を引き出した事で有名)
山陰中央新報(島根の県紙。隣に島根日日が並んでいた。今思えば両方買っておくべきだった…)
山口新聞(これも机の中から発掘して驚いた新聞)
西日本新聞(九州のブロック紙。買ったときは北九州市の選挙不正を取り上げていた。)
大分合同新聞(大分の新聞。なぜ合同なのか?)
熊本日日新聞(熊本の県紙。ネット上で肥後の三悪と叩かれてたがなぜ…。語感が結構好きだ)
宮崎日日新聞(宮崎の県紙。南日本に負けるな!)
南日本新聞(鹿児島と一部宮崎の県紙。なんかどっしり感があった)
沖縄タイムズ(大学の図書館で読めたw)

結構読んでるなー、と自分で思った。
四国は未上陸なので、高知新聞や徳島新聞がないのは仕方ないね。
しかし長崎には修学旅行で行ったはずなのに、買ってないとは至極残念…(T_T)
十勝毎日新聞(全国紙毎日とは資本関係なし)みたいな夕刊紙も読んでみたいが、駅売りはあるんだろうか?

この中で独断にまみれた好きな新聞ベスト5を決めるとこうなる。

1位:秋田魁新報
名前が魅力的。普通に秋田新聞としなかった創業者に感謝すべきだろう。
買った時がリーマン不況まっただ中で、紙面から秋田の切羽詰まった状況が生々しく伝わってきた。特に一面コラムは果実農家の苦境話で、涙なしでは読めなかった。

2位:下野新聞&上毛新聞
こちらは旧国名チョイス。北関東良いセンスしてるぜ。
下野新聞は上にも書いたが調査報道が良かった。今連載してる足利事件の「らせんの真実」も是非本にしてほしい。
上毛新聞はもう一度読みたい。やっぱり横山秀夫の影響が大きいか。クライマーズハイで描かれたようにドロドロしてるんだろうか?

3位:新潟日報
なぜかブロック紙のような存在感を感じる。新潟市が政令指定都市になったのを本出すくらいに喜ぶのがかわいい。熊日もやったらいいのに(笑)。新潟出身のサークルの後輩はここに関してあまりいいこと言ってなかったが、地元ならではの黒いしがらみとかあるんだろうか。あと新潟少女監禁事件の高裁判決で号外出してたのは地域密着としてあるべき姿だろう。

4位:埼玉新聞
関東圏の新聞だが、都会の新聞社だぜと気負って変にスマートじゃないのが良い。らきすたを紙面で活用する勇気も買った。最近では埼玉に行くたびに買うようになっている。

5位:北國新聞
あえての旧字体チョイスがツボ。カラフルな紙面はタブロイド紙と見紛うばかりだがそれがいい。北陸は中日系と地元紙のシェア争いが激しいのか、紙面構成もなんか気合が感じられた。ちなみに富山でも買えるらしい。

次点:北海道新聞
裏金スクープで好感度急上昇。佐々木譲の小説にそれらしい社が出てくる。「道新」と略せば気分はもう道産子。水曜どうでしょうにも同行取材した(「東京ウォーカー」。数キロでダウンw)

次々点:南日本新聞
安直に鹿児島新聞としなかった辺り、薩摩の心意気が感じられて良い。
奄美の教育についての連載記事など、読み応えある紙面が好印象。

…とまあ2位で2社選出してたり次々点までつけるとか、かな〜りテキトーなランキングになったが、いかがだろうか。

今後はできれば全国制覇したいものである。そして保存もきちんとファイルか棚に入れて、いつでも取り出して読める感じにしたい。
読めばその時の旅行の思い出も蘇るだろうから…


おまけ:FACTA ONLINE(http://facta.co.jp/article/200707008.html)の「朝毎読日経 VS 地方紙のシェア争い」という記事に掲載されていた都道府県別の新聞シェア一覧。雑誌・新聞の実売部数を集計する機関であるABC協会の資料を基に作ったそうである↓


上を書いて以降、いろいろ詳しくなった結果、北國と道新はランクダウン。
北國は新聞というより回覧板レベルの内容…ある意味地方紙としては一つの在り方かもしれないが、北陸2県赴任時は北中か北日本がおすすめ。北日本は富山市議会の政務調査費不正流用で健筆をふるっているので期待している。なお富山県では氷見事件に関して、北日本放送が冤罪被害者に謝罪した上、「陽炎〜えん罪被害の闇〜」という良質のドキュメンタリーを制作、放映した。そして富山市議会の不正流用事件はチューリップテレビがスクープして広まったので、新聞のみならず地元テレビ局の働きについても強い関心を持って行きたい。
道新は裏金スクープで名を上げたが、その反動で道警ネタが全く取れなくなり、とうとう上層部が勝手に警察と手打ちをしてしまった…。詳しくは高田昌幸氏の「 真実〜新聞が警察に跪いた日〜 」で。

おまけ
<独断と偏見の大手新聞紹介>

・読売新聞
 巨人軍の親玉。箱根駅伝の主催者。世界最大の発行部数。その分「押し紙」(専売店に押し付ける在庫の新聞紙)が酷いという噂。社会部の読売と昔は言われていた。最近は安倍政権と仲が良いらしい。中道右派。後述する共同や時事のように、地方紙に記事や写真を配信するサービスを持っており、同サービスを適用することで道新から参入妨害を受けた函館新聞を助けた。なお過去には不当廉売で公取委から怒られている。

・朝日新聞
 日本の高級紙、らしい。国際面と法律分野には一応定評がある。東大卒を沢山採るエリート主義。旧社会党の影響が強い。中道左派。記者が公式アカウントを取得しtwitterを活用している。ネット上では蛇蝎のごとく嫌われている。

・毎日新聞
 西山事件で一度潰れて聖教新聞に印刷委託で救われた。発行部数が減っており、給料が他社の7割ほど。朝日ほどではないが左寄り。調査報道を得意とし読みごたえはある。文字が大きい。都市対抗野球を主催。

・産経新聞
 右派。朝日新聞と対極でよく社説でお互いを批判している(交換日記と揶揄される)。産経残酷、時事地獄と呼ばれる給料の安さ。購読料も他より少し安いが、内容もそれに見合うレベル。正直薦めない。もっとも関西では夕刊を発行し、シェアもそこそこ。大阪ネタならば情報の一つとして読めなくもない。近畿地方の警察にかなり食い込んでいるようで、ウェブで読める「衝撃事件の核心」は週刊誌っぽくもあるが三面記事としては面白い。

・日本経済新聞
 経団連の御用新聞。経済に関係ない事柄は社会面に追いやられる。淡白な紙面。政治面は結構面白い。購読料が高い。飛ばしの日経という俗称もあり、スピード重視のあまり誤報すれすれの記事もある。英FT紙を買収し、そのシナジー効果で記事の質が上がりつつある、らしい。最近土日版を大きく変えた。読みごたえのあった「日曜に考える」欄を潰し、ブランド広告出稿でも狙ったのか外国かぶれの高級服、飲食を扱ったファッション誌崩れの紙面が挿入され、硬派なファンを落胆させている。

・中日新聞(東京新聞)
 中部(滋賀の一部も含む)と関東(山梨を除く)で頒布しており、世界最大の地方紙。朝日より左寄り、反権力。ゆえに他紙が載せないようなネタも載り、面白いこともある。反面、地方紙ゆえ取材力が低く、?な記事がある。部数だけでは産経を超えているのだが。道新、西日本とブロック紙三社連合を組み記事の融通や特派員の共有を行っている。中部地方、特に愛知では向かうところ敵なし。地方紙は多少なかれそうだが、地元警察との馴れ合いを疑われている。

共同通信…多くの地方紙と毎日、日経に記事を配信する会社。自分で新聞は発行していない。

時事通信…同上。産経の項で触れたように給料が安い。「 予定 」は活用できる。


おわり

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