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・NTTdocomo東日本19万回線断線、また電力不足も

 11日発生した東北・関東大地震は通信や電力インフラにも大きな被害をもたらし、各地で大規模な通信障害や停電 が発生した。NTT東日本は12日午前1時半現在で加入電話約19万5500回線、光ファイバー通信サービス「フレッツ光」約28万7千回線が不通になっ たと発表。KDDIは東北と関東間の陸上、海底両方のケーブルが寸断され、固定、携帯とも東北以北と関東以西の間の同社の契約者同士の全通信が途絶。固定 電話は20万回線が利用不能になった。

 東京電力は発電所の被災で電力不足に陥る恐れがあるとして、大口契約先の企業に電力使用を控えるよう要請した。

 NTT東では地震発生直後から安否確認などの電話利用が殺到、東日本の広い地域で電話がつながりにくくなったほか、NTTコミュニケーションズの長距離電話も接続しにくい状態になった。

 NTT東は被災者支援のため、北海道から関東甲信越まで17都道県で公衆電話を無料で利用できるようにした。同社は「状況確認が進めば、被害はさらに拡大する可能性がある」としている。

 携帯電話では、NTTドコモで携帯電話の基地局約3070カ所が停電などで電波が停止し通話やメールが不能に。総務省によると、KDDI(au)は約千カ所、ソフトバンクモバイルは約2500カ所の基地局で電波が停止した。

 携帯各社は地震直後から発着信が集中して通話しにくい状態となり、KDDIが東北地方の携帯で最大95%の通信規制を行うなど、各社大幅な通信規制を続けた。

 一方、東京電力では福島県内の原子力発電所のほか、火力発電所や水力発電所、変電所の機能も一部停止した。このため関東地方でも広い地域で停電が発生。東電によると、停電被害は約405万軒に上った。東電は一般家庭にも不要な電気機器の使用を控えるよう呼び掛けた。

 東電と東北電力の発電所の被災により、両社の供給エリアで電力不足が発生する恐れがある状況を受け、中部電力が両社に対し電力の融通を開始。さらに復旧応援のため、原子力の技術者8人を東電福島第1原発(福島県大熊町、同県双葉町)に派遣した。

▲http://www.47news.jp/CN/201103/CN2011031101000516.html

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