このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |
浜名湖自転車道は、新居と三ケ日を結ぶ自転車専用道路である。浜名湖の東岸をずっと行くので、景色は抜群で、よく整備されている。ただ、途中、ちょっと一般道を走らなければならない所があり、そこは分かりにくい。自動車と併走しなければならないのも苦痛 である。それ以外はめったにないすばらしい自転車道である。 少し寒くなってから走るのが好きである。人がいない。湖岸を吹く風は強く、冷たくはなる。だが、美しい浜名湖にかかる「大橋」「東名」「澪つくし」などの橋を見ながらのんびり走ることができる。ことに礫島をはさんで湖西連峰が見える大崎あたりは最高である。 全部走って約50キロ。いい気分である。だが走り終えてみると、何だか変な気分である。「なるほど道はすばらしい、だが、何か変だ。」である。そう、コンベアーに乗せられ走らされたという感じである。作られたコンクリートの道は、やはり人工の匂いがする。田舎道を「ヤッホ ー」 と叫び、 土とたわむれ、右に左に好きなように走り回る、あの解放感がない。 そして、その時、ふと、「おもしろうてやがてかなしき鵜舟かな」という芭蕉の一句が浮かんできた。これも、やはり変か。
浜名湖自転車道
礫島と湖西連峰が見える奥浜名湖の道
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