このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

離島

監的哨 (伊勢湾・神島)


 

伊勢湾の南にある離島「神島」を歩いていた時である。監的硝という奇妙な建物に出会った。三島由紀夫の「潮騒」の映画のクライマックスシーン が撮られた場所である。
嵐の中、この監的哨の中で、愛しあう二人の若い男女が、焚き火をはさんで裸に近い姿で向かい合っているシーンである。

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「初枝!」と若者は叫んだ。 「その火を飛び越してこい。その火を飛び越してきたら」少女は息せいているが、清らかな弾んだ声で言った。裸の若者は躊躇しなかった。爪先に弾みをつけて、彼の炎に映えた体は、火の中にまっしぐらに飛び込んだ。(原文のまま)
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この文、前後関係がないと、ちょっとわかりにくい。説明の碑文を読んだ時もちょっと首をかしげたので、家に帰って「潮騒」を読みなおしたが間違ってはいない。

マ、それはともかく、その後、裸の二人は抱き合ったが、それ以上何もなかった。「そんな、」 と思って、知り合いの女の子に聞いてみたが、「無理ね」 だった。 やっぱりーーー。

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