このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

納沙布岬(最東端) 1009

日本最東端の地(平和の塔より) 


 

最北端の地「宗谷岬」、南の「波照間島」、西の「与那国島」と、この三つを回っているのに気付いたのは最近のことである。そうすると妙なもので最東端の地にも行ってみたくなる。 最東端の地とは北海道の「納沙布岬」である。
納沙布岬までの道は、最果ての地だけあって交通の便は極めて悪い。羽田から中標津空港までは一日一便、1時間40分、更に根室まではバスでそれと同じくらいの時間。着くだけでほぼ一日。一泊して翌日、納沙布岬へ行く。
岬に着いてみると周囲は意外に殺風景である。「納沙布岬」と記した木の柱が一本立っているだけ。写真は撮ったが、どうもサマにならない。それで近くにある「平和の塔」へのぼる。そこから見た岬はサマになっていた。右端の白い円錐形の建物が「灯台」、真中の青と白の建物の向こうのでっぱりが「納沙布岬」、左の茶色が「四島のかけ橋」、と、ここまで書いてきて、何だ写真の説明をしているだけじゃないか、と思ってがっくり。とてもエッセーなんていうものじゃない。 やっぱりサマになっていない。
ただ、最後に一言。根室には素朴な温かい気持ちがあふれていて、「日本にも、まだ、こういうところがあるんだ」と、思いを新たにする。北海道の大きさとおおらかさであろうか。

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