このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

EF65PF後期型のヒサシ修正&前面手すり装着




*きっかけ
KATOの新103系は、たしか'80年代の初頭ごろ発売され、
以降生産が続いている、もはや古いと言える製品です。
私もウグイス色の山手線編成とカナリヤ色の南武線編成を所有していますが、
2006年に同社の101系が新発売されると、見劣りする部分があるのが気になるようになりました。
しかし・・・そんなときふと、101系のメークアップパーツを眺めていると、
「これを103系に転用できないだろうか!?」
いつものひらめきでした。
そう思ったらもう、早速工作を開始です。

*ますはクハの屋根交換
奥が101系用の屋根。クーラーのディテールがいい!

103系の屋根上クーラーは屋根と一体になっていて、ファンの表現もなく、
今から見れば非実感的と言えるディテールになっています。
ここに101系メークアップパーツのクーラーを使用すれば、見た目を向上させられるのは当然。
しかも、101系と103系はほとんど共通設計ですから、屋根ごと交換してしまえば手っ取り早い、
そういった安直な考えなのです。

しかし!世の中そうは甘くないですね。
101系メークアップパーツを大量に調達し、103系の屋根を取り外し、101系の屋根と比較したところ・・・
取り付け足の位置がまるで違うし、長さもなぜか101系用の方が0.5mmほど長かったのです!

ぎゃふん!


左写真:なんで長さが違うのかな〜
右写真:取り付け足の位置に注意。違う位置にしてあるのは、組立て時の間違い防止なんでしょうか?
 (手前が101系、奥が103系)

正統派改造ならば、103系屋根のクーラーを削り取り、
穴埋め、塗装して101系用クーラーを取り付けるべきでしょう。
でも、私の「お気楽工作」では、「いかにすれば101系屋根を使用できるか」を考えます。
結局、取り付け足は全て折り取って平らに整形し、、ゴム系接着剤でボディに固定することにしました。
ゴム系接着剤は塗装を痛める心配がなく、接着後に位置を調整することが可能です。
いざとなったら剥すこともできるし、そのくせ、必要にして充分な接着強度を得ることができるからです。

長さの調整は、デザインナイフで大まかに切った後、耐水ペーパーで仕上げました。
妻面との接合部は、密着させるために斜めにやする必要があります。
カッター、金工精密ヤスリ、耐水ペーパーなどを駆使して、なんとか妥協できる程度に加工しています。
若干浮いている感じですけど・・・まぁ、肉眼ではわかりません。

長さを詰めたぶん、斜めに加工しなくては。

そしていよいよクハ103に101系先頭車用の屋根を載せてみます。
すると・・・・うひょー!カッコイイ!!
屋根よりは明るいグレーとなったクーラーが、ディテールも向上して、とてもいいのです。

*パンタ付きモハの妥協
クハの改造で気をよくした私、さぁ中間車も同じ加工で・・・と思ったとき、
もうひとつ妥協しなくてはならないことが起こりました。
103系と101系とでは、「パンタ周りの配管が違う!」のです。
なので、屋根板を流用すると、妻板の配管とは接続しないことになります(苦笑)


左が101系屋根をつけたもの、右が本来の103系。配管の位置がこんなに違うとは!
でも、クーラーに加えて避雷器だって別パーツになった、101系の屋根の方がいいんです。

これはもう、さっぱり諦め、妥協しました。
如何に簡単に最大の効果を引き出すか、がモットーなもので。。。
連結してしまえば連結面はほとんど気にしないし、
103系の配管に詳しいのは、よっぽどのマニアだけだろうし、ということで。。。(^-^;

*クハの行先方向幕と運行番号
「立川」という表示で、俄然南武線らしくなりました。

続いて、再びクハです。
101系を南武線仕様にするために購入した、行先方向幕と運行番号。
でも使用するのは編成で一種類だけ・・・他は余るので、これもクハ103に転用することにしました。
101系は快速登戸行き、205系を川崎行きにしたので、103系は立川行きにすることにしました。
クハ103のヘッドライト導光パーツは、行先表示と運行番号部分にもつながっています。
そこで、この部分をカットし、代わりに101系メークアップパーツを差し込めば、
余ったパーツが有効活用できます。

しかし!・・・ここでもちょっと困惑する事態が起こりました。
行先表示窓は103系の方が左右寸法が若干長く、逆に運行番号窓は、若干短かったのです!
なので、101系のパーツを入れると、行先表示は若干の隙間ができてしまいます。
おーい!実物も101系と103系とでサイズが違うんだっけ??

結局これも、あっさり妥協することにしました。
行先表示の隙間は無視し、運行番号は、爪楊枝で無理に押し込んでごまかしました。

*ベンチレータ
メークアップパーツには、グローブ型ベンチレータは付属していません。
元の屋根のものを使用することになります。
しかし・・・元のグロベンは屋根と同色になっていて・・・101系のように明るい灰色となっていません。
これではせっかくの屋根交換の効果も、半減してしまいました。
仕方ないのでグロベンを一個一個手塗りしようかと思っていたとき、
101系のグロベンが、ASSYパーツとして発売されたのです!
やったー!
これはもう、速攻で購入です。

実は・・・103系のグロベンとは微妙に形状が違いますが、気にしない、気にしない。
クーラーとグロベンが屋根よりも明るい灰色となった効果には、敵いません。
塗る手間も省けますし。


左写真:ベンチレータも換えると、屋根の雰囲気がとてもよくなります。形状の違いには目をつぶって。。。
右写真:完成したクハ。

*そして・・・
見事に101系用パーツで武装された103系。
実物のように屋根とは異なる色合いになったクーラーとベンチレータがすばらしいです。
近くでじっくり見ればおかしな部分もあるし、当初の予想よりも手間がかかるのは残念ですが、
2,3の妥協さえすれば、その効果は抜群です。
この工作に味をしめた私は、山手線10両編成用にもこれも手がけようと考えたのでした。
・・・って、屋根の長さ加工が面倒で、なかなかやる気が起きないんですけどね。






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